小説版第4巻入手

皆様今晩は。
今回の更新では「ヤマトワールド」のグッズ販売コーナーでようやく購入できた「小説版2202」第4巻について好き勝手に語りたいと思います。
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まず最初に結論から言ってしまえば、この第4巻、すごく面白かったです!
内容はテレザート上陸戦からデスラーとの遭遇という14話~15話前半まで僅か1.5話分しか進みませんでしたが、丁寧に描かれただけあってアニメ内の不満や疑問点もほぼ解消されていました。
逆にいえば、いかに2199との矛盾点を可能な限りなくそうとした著者である皆川さんの苦労が感じられます。
まあそのおかげで皆川さんは小林副監督から相当責められたらしいのですが、
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むしろ沖田艦長の「おまえはよくやっている。本当によくやっているじゃないか」という言葉が脳裏に浮かびました。

押しポイント1:より面白くなったテレザート上陸作戦

小説前半部を丸々使ったテレザート上陸作戦は味気なかったアニメ版よりも遥かにパワーアップした、まさに双方の陸上戦力の総力戦という感じに生まれ変わっており、非常に読み応えがありました。
この内容をアニメで見たかったと読了後、心から思いましたね。

アニメ版との主な変更点としては
①ザバイバル以外のガトランティス兵士の登場
②無人戦艦だけではなく多足戦車の登場
③テレザートに反射衛星砲が設置されていた理由が判明
④防御戦は苦手というガトランティスの弱点の判明

特に④は地上戦艦として転用したメガルーダ級が「奴らは防衛戦はど素人だ」と土方艦長に見抜かれ、空間騎兵・航空隊・ヤマトの支援砲撃の組み合わせ戦術で、兵力は勝っていながら逆転を許してしまう流れは非常に上手いと思いました。

押しポイント2:詳細に描かれたガミラスの歴史

第4巻で皆川さんがもっとも苦労したであろうと思われるのがこのデスラー一族とガミラスの歴史です。
本編では最低限の情報しか描かれていませんでしたがこの第4巻で、デスラーの真意やガミラス帝国が誕生するまでの経緯が2199の内容を踏まえつつしっかり描かれたのはとても良かったと思います。
このブログでも何度か取り上げました「ガミラスとイスカンダルの関係」や「統一戦争の経緯」などはこの第4巻を以ってすべて解消されたといってもいいと思います(この小説版が公式なのかは意見が分かれるところでしょうが、今後の作品はこの小説版の内容が前提になるのではいかと思われます)
ちなみに、ガミラス統一戦争やキーマンの母親が反乱に加担した理由が、ある程度検証どおりだったのはちょっとうれしいですね(笑)
また、このデスラー過去篇での最大の押しはオリジナル版におけるヒス副総統の迷台詞
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「おかしくなられた・・・」
この台詞のまさかの復活!
言う相手は違いますが自然な形でヒス君にこの台詞を言わせた、皆川さん、Good Jobです!!

ちなみに2199でザルツ人がガミラスからかなり色眼鏡で見られているシーンがありましたが、この第4巻をよめばすごく納得できます。
というよりもあれだけの事をやらかしているザルツ人に対してガミラスはむしろ相当寛大です。
ザルツに対してはまた近いうちに検証記事を書きたいですね。