【3199予想】スカルダートの外様説について

皆さま、こんばんは!
早いもので本日で5月が終了。
6月26日公開予定の「第6章 碧い迷宮」の公開まで3週間とちょっとになります。
来週の木曜日は完成披露試写会も行われますし、公式の方でも公開に向けての本格的な宣伝が始まりそうで非常に楽しみです。

閑話休題

さて、以前アップした「【3199予想】マザーデザリアムの正体とは?(第5章時点)」という記事の中で「マザーデザリアム」の正体について考察した際、聖総統スカルダートについて、「スカルダートは実はデザリアムでは完全に外様であり、その正体は地球人なのではないか。」という仮説を述べました。
せっかくですので今回は、この件についてさらに深く考察してみたいと思います。

実際、スカルダートについては、2つおかしな点があります。
それは、

1つ目は、マザーに次ぐ権力者のわりには実権がほとんどないように見える事
2つ目は、第5章でマザーによる記憶の書き換えの描写がない事

です。

実権を有さないスカルダート

「マザー・デザリアムの信任を受け、聖総統の地位に就く者」と、スカルダートは藤堂長官らと謁見した時にそう自己紹介しています。
この聖総統の地位がデザリアムにおいてどのような地位であるかは作中で特に明言されていませんが、普通に考えれば、マザー・デザリアムの代理人としてデザリアムの頂点に立っていると考えるのが普通です
実際、公式のキャラクター紹介においても「「聖総統」の名でデザリアムを統べる男。」と書かれており、マザーに次ぐデザリアムのNo,2であるという認識は間違っていないと思われます。

しかし、本編を見る限りスカルダートはとてもマザーの代理人としてデザリアムを統べている者とは到底思えません。
というのも、デザリアムに対する命令は、細かい作戦に至るまでマザーが全て命令を下しており、スカルダートが単独で他のデザリアム幹部に命令をしているシーンはほぼありません。
一方でスカルダートが行っている行為は地球人への演説や式典への参加など、明らかに地球占領の為のパフォーマンスに終始しています。

ここから見る事は、デザリアムにおいて実権はマザー・デザリアムが独占しており、聖総統は権力を持たない傀儡に過ぎないという事実です。

しかし、これは考えてみれば当然です。
そもそもデザリアムは全ての判断を人工知能であるマザーに委ねていると最初から言っており、軍をまとめているカザンや、技術将校の長であるブレソールのような専門の分野の実務を担当する幹部はともかく、マザーの独裁が確立しているデザリアムの体制においてスカルダートのような政治的な権力者は完全に不要な存在です。

あるいは、地球を制圧するうえで、地球への窓口となるデザリアムの代表者が必要と考えたのかもしれません。
ただそれも本編の描写を見る限り、地球占領時の実務的な行為-政治家や軍部、地球の実業家たちとの折衝や銀河をはじめとする兵器の接収など‐は、カザンやサーダがメインで行っており、デザリアムにおいては
仮にスカルダートが存在しなくとも特に困らない組織になっていました。

このように考えていくと、合理的で無駄を嫌うデザリアムにおいて、聖総統の地位自体が存在すること自体が明らかにおかしなポストなのです。

なお余談ですが、デザリアム内において、他の幹部達からも「聖総統」の地位があまり重く見られていないことが、実は第3話でスカルダートが地球に来た時にもしっかり描かれています。
この時、スカルダートは、プレアデス改級「ガリアデス」でカザンと共に地球に降りてきましたが、艦橋にいたスカルダートはカザンと並んで立っていました。

これは何でもないシーンと思えるかもしれませんが、よくよく考えるとおかしいです。
本来ならば軍の責任者であるカザンよりも、マザーの代理人としえデザリアム全部を総ている聖総統の方が立場が上なのですから、カザンはスカルダートよりも一歩下がった場所に立っているべきです。
ところが、このシーンでは二人は並んで立っていました。
これはカザンとスカルダートがほぼ同格であるということであり、デザリアムにとっては聖総統の地位は重要でないことを意味しています。

それではなぜ、マザーはわざわざ、不要な「聖総統」という地位を作り、スカルダートに与えたのか。

聖総統のポストの本当の意味

これは完全に私の勝手な推測になりますが、もしスカルダートが前述したように、デザリアム(というよりマザー)に協力している地球人であるならば、そのようなおかしなポストを、あえて与えられていることにも説明がつきます。
恐らく「聖総統」という高位の肩書はマザーの計画に協力することへの見返りであり、彼はマザーの計画が完遂した暁には、【デザリアム化した地球を与えられる】ことになっているのではないでしょうか?

公式のキャラ説明にある「デザリアムを統べる」とは、地球に侵攻してきたデザリアム軍ではなく、現在進行形でデザリアム化している地球人の事であり、そのため、地球人に対しては「マザーの信任を受けたデザリアムの支配者」として紹介されたのでしょう。
ただその一方で、マザーが支配する現在のデザリアムにおいてはあくまでも部外者に過ぎないため、具体的な実権は与えられておらず、マザーの地球占領計画における相談役的な立ち位置に留めているものと思われます。
マザーの分身であるサーダがわざわざ補佐官を務めているのも、もしかしたら、部外者故にマザーも本心ではスカルダートを信用していないからと考えると納得です。

要するに、この「聖総統」は、マザーによってスカルダートによる地球支配を公認されたことを意味している一方で、マザーが支配するデザリアムにおいては不要な存在であるといことを表す地位でもあり、デザリアムにおけるスカルダートの微妙な立場を象徴しているものだと思われます。

スカルダートは地球人?

では、私が主張するようにスカルダートは本当に地球人なのでしょうか?
これについては現時点(第5章)で間違いなくそうだと言い切れる明確な証拠がないのは事実です。

しかし私がそう考える理由は二つあります。

まず一つは第5章で行われたマザーによる記憶の書き換えにおいて、他のデザリアムの主要メンバーは全て書き換えのシーンが描かれた中(アルフォンは通信を切っていたので除外)、スカルダートとサーダは外されていたこと。
サーダはマザー本人と言ってもいいので書き換えが行われないのは当然であるとしても、スカルダートが外されているのはあまりに不自然です。
そしても一つは、第3章で揚羽が指摘していたように、スカルダートが地球人の感情を理解しすぎている点です。

実際、第3章でのグランドリバースでバルチザンに対して行ったあまりにも地球人の心を理解しているようなスカルダードの演説は、それを聞いた揚羽にすら「デザリアム=未来の地球人」という可能性を真剣に考えさせてしまうほどでしたが、これができたのもスカルダートの正体がまさに地球人だからこそなのではないでしょうか。
そしてここが最大のポイントですが、デザリアム(というよりマザー)は、デザリアムを統べると称する「聖総統」に、地球人のスカルダートを配置することで、それ以外のデザリアム人が「地球人ではない」という事実を隠したのではないか。

トップが本当に地球人であるならば、それ以外の者たちが地球人ではないとは普通は考えません。
しかし第5章で、中間補給基地「ギガブラス」にいたデザリアム人達の正体がAI制御の架空の人間だった事実を見て、アルフォンがふと「自分たち以外の他のデザリアム人がそうでないという保証はどこにもない」と思ったように、スカルダートが地球人だからと言って、それ以外のデザリアム人が地球人であるという保証もまたどこにもありません。
むしろ、スカルダートの本当の役割は、地球人にデザリアム人が地球人であることを信用させるための一種の「見せ金」であり、聖総統のそれを実現するために作られた地位という側面もありそうですね。

では、スカルダートが本当に地球人であるとして、その正体は誰なのか?
そしてなぜ地球を裏切ってデザリアム(マザー)に協力しているのか。
これについては、次回の考察でさらに深堀してみたいと思います。

コメント

  1. 山橋司 より:

    デザリアムの中で、スカルダートと右の女(サーダ?)だけが地球人に非常に近い外見を持っているというのが何となく引っかかる気がします。 これはガトランテイスの中でサーベラーだけが肌の色が違うということに近い、何か特別な存在ということを意味しているようにも思える。 私の推測ではサーダがマザー、あるいはマザーの意思をコピーされたクローン、マザーに現地の情報を通知したりリンクするための存在というように思える。 ではスカルダートは何か? デザリアムを統べるというより、地球支配のための総督のような者、地球人の警戒を緩めさせるための地球人に非常に似た形に整形させたデザリアム、またはとある場所で地球人(スカルダートの素体)を誘拐して洗脳、またはクローンをした者を利用して地球侵攻をさせていると考えてもよいかもしれない。  エヴァンゲリオンでいえば、渚カヲルに近いのかもしれない。  まあ実際に映画を見てこの説が(たぶん違うが)近い部分があればよいのだが。 果たして、ヤマトがタイムスリップしたような状況で、どのように行動するか? 乗組員がデザリアム風になっているように見えたがどうなるのか?  非常に興味深く思います。