2205はヤマト完結編のリメイク?

皆様今晩は!
今回は2205について以前から思っていたことについてまとめてみたいと思います。
単に思い付きの内容ですので、このような考え方もできる程度で読んで頂ければ幸いです

改めて言う必要はないかもしれませんが、「2205‐新たなる旅立ち‐」は旧シリーズの「新たなる旅立ち」を単純にリメイクしたものではなく、「ヤマトⅢ」の設定をミックスした内容となっています。
しかし個人的には「2205」は「ヤマト完結編」のリメイク的側面もあるのではないかと考えています。
何故なら、「2205・前章」では「完結編」を彷彿させる設定が多いからです。

2205で確認できる「完結編」要素

私が「2205」で「完結編」を感じたのは以下の部分です。

■デザリアムによるイスカンダルの移送


オリジナル版の「新たなる旅立ち」ではイスカンダルの暴走はガミラスが失われたことによる偶発的な自然現象でしたが、「2205」においてはデザリアムによる意図的な移送と変更されています。
しかしこの設定はよく考えると、「完結編」におけるディンギルの「アクエリアス」転送そのものです。
しかも、
①1回のワープごとに、ワープエネルギーをためる為の時間が必要である
②移送先は太陽系方面(地球?)
③イスカンダルは旧作のアクエリアスと同様、「水の惑星」である

といった共通点まで見つけだすことができます。
ここまで共通点が多い事を考えると、今回のイスカンダルの移送は完結編の「アクエリアス」転送のリメイクであると考えて間違いないと思われます。
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ちなみに、イスカンダルが移送される前に、デザリアム艦隊がガミラスの移民船団を攻撃していますが、これももしかしたら、完結編におけるディンギル艦隊による地球からの脱出船団襲撃イベントのリメイクなのかもしれません。
もっとも、「完結編」では脱出船団はほぼ全滅してしまいましたが、今作では少なくない数が生き残っています(前章時点)。
仮にリメイクだとしても少し救いがある内容に変更されていると言えるかもしれませんね。

■森雪の艦内服


「完結編」において、雪の艦内服が従来の黄色から白色に変更されています。
一方、「2205」の雪も「アスカ」の艦長に就任したことにより、船務科の黄色い艦内服から女性艦長用の白い艦内服へと変更になっています。
色の変更に一切の説明がなかった「完結編」とは異なり、「2205」における艦内服の変更は非常に自然な流れではありますが、ここで注目したいのは「白い艦内服」が「女性艦長用」と定められたのは今作からという点です。
これは雪が「アスカの艦長」に就任したから「白い艦内服」を着ることになったのではなく、雪が白い艦内服を着ていた「完結編」のリメイクだからこそ、「艦長用の艦内服」に「白い艦内服」が設定された、と考えることができるのではないでしょうか。
実際、「白い艦内服」自体は前作「2202」において桂木透子のコスチュームとして登場しましたが、この時点ではこの「白い艦内服」について特に説明はありませんでした。
メタ的な観点で言えば、白いコスチュームを着ているサーベラーに合わせて透子に白い艦内服を着せただけであり、少なくともこの時点ではこの白い艦内服が「女性艦長用」とは特に設定されてはいなかったと思われます。
それが「2205」になってから「女性艦長用」となったのは、雪に白い艦合服を着せる為の設定であると考えてもそこまでおかしなことではないと思われます。
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■デザリアムの思考傾向


「記録に残らないノイズは消し去ります」
「歴史に残らぬ弱者どもよ」「消え去れ」
これは2205で登場した「デザリアム」の言動ですが、よくよく考えるとこれは「弱者に生き残る価値はない」と断じた完結編の「ディンギル」に非常に近い思想となっていることに気がつきます。
勿論、合理性を追求すればこのような「弱肉強食」の論理になるのも納得できますが、上記のような「完結編」の要素が感じられる「2205」において「デザリアム」の思想が「ディンギル」のそれと同じものになっているというのは果たして偶然でしょうか?
私はこれは偶然ではなく意図的に似せたのではないかと考えています。
そして「2205」が「完結編」のリメイクを兼ねているという事が、「2205」最大の謎である「デザリアム」の正体に迫る最大のヒントとなっているのではないかと考えています。
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「デザリアム」=「ディンギル」か?

結論から言ってしまえば、私は「2205」の「デザリアム」の設定は「暗黒星団」と「ディンギル」を混ぜたものになるのではないかと考えています。
実際、この両者のトップは「聖総統」と「大神官大総統」というように共に宗教的指導者を思わせる肩書を持っており、また、オリジナル版の暗黒星団帝国はあまり背景が語られていないこともあって両勢力の設定を合体させてもそこまで違和感は発生しないと思います。
これはあくまで私の勝手な想像ですが、「2205」のデザリアムは兵器やキャラクター設定は「暗黒星団」のものが採用され、その背景的設定は「ディンギル」のものが採用されているのではないでしょうか。

私はデザリアムの正体は「時間断層が残った時間軸の未来の地球人」であると予想しています。
一方、完結編に登場した「ディンギル」は「古代地球人」という設定であり、この点だけを見れば「デザリアム」=「ディンギル」という構図は成り立たないように思えるかもしれません。
しかし、「地球vsディンギル」と「地球vsデザリアム」という構図は「新旧地球人対決」という点では(設定は逆転していますが)共通です。
また「完結編」内で語られている「ディンギル」の歴史も

①滅びようとしている時に異星人によって救われた
→ガミラスにって滅ぼされそうになったイスカンダルに助けられた地球

②手を差し伸べてくれた異星人の恩を仇で返す
→イスカンダルに救われた恩を忘れて波動砲艦隊による覇権主義に走る地球

・・・というように書き換えることによって自然に使う事も可能です。
なお、デザリアムルートのイスカンダルはディンギルが恩人の星を征服したように、覇権主義に走った地球(=デザリアム)によってガミラスともども滅ぼされているのかもしれません。
ただしこの時間軸のイスカンダルは地球に滅ぼされる際に一矢報いることに成功しており、その反撃によって大ダメージを受けたことによってデザリアムはイスカンダルを「否むべき星」と呼ぶことに繋がるのかもしれません。
武力を持たないイスカンダルに何かできるのかという点についてはやや疑問が残るところですが、もしかしたら地球にかかっているCRSの解除し、地球を再び死の星に変えたという可能性があります(CRSを作り上げたのがイスカンダルなら、その効果を打ち消す技術をもっていても不思議はありません)。
その結果、デザリアムルートの地球は骨組みだけの人工惑星に改造しなければならない事となり、さらに、地球人自身もサイボーグ化を強いられることになったのではいでしょうか。
このように考えると、デザリアムが「未来の地球」であることにもいろいろ説明がつきます。
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元々ヤマトシリーズは暗黒星団篇の完結編である「ヤマトよ永遠に」で完全に完結する予定であったとされています。
しかし松本御大と西崎Pの対立により、更に続編として「ヤマトⅢ」、そして「ヤマト完結編」が制作されたと聞いています。
それならば今回の「2205」から始まる物語を「暗黒星団篇」~「完結編」までを一つにまとめた完結編として構想しているとしてもそこまでおかしなことではありません。
「2205‐新たなる旅立ち‐」の続編がある事はほぼ間違いないと思われますが、2205以降の作品は「完結編」シリーズと呼ばれることになるのではないでしょうか。

コメント

  1. 伊吹 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こちらのコメント欄ではお久しぶりですね。
    伊吹こと「岐阜のヤマトオタク」です。

    確かにデザリアムとディンギルには幾つかの類似点がありますね。
    自分もデザリアムがイスカンダル星をワープさせるシーンはディンギルがアクエリアスをワープさせるシーンを連想しました。
    「なんか似ているな。」とは思っていましたが、こちらの記事を読んでから思い返すと、意図的に寄せられている可能性が高いと感じました。

    ですがそうなると、ディンギルのポジションに当たる勢力がどうなるのか…。
    デザリアムにディンギル要素が含まれているのなら、普通にディンギルを出しても二番煎じみたいになってしまうでしょうし…。
    やはり古代アケーリアス文明…?
    リメイクシリーズのディンギルは大規模な設定変更が施されそうですね。

  2. 山城2199 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    伊吹様、コメントをありがとうございます!
    「岐阜のヤマトオタク」様=「伊吹」様だったのですか!
    全然気がつかなかったので思わず声に出してビックリしてしまいました(笑)
    Twitterの方でもお世話になっております。
    今回のシリーズで一気に「完結編」までのリメイクを兼ねていると思いますので、ディンギルのポジションの勢力はリメイクシリーズに登場しないと考えています。
    強いて言うならデザリアムが「暗黒星団帝国」のリメイクであると同時に「ディンギル」のリメイクではないかなと思います。

  3. ABARTH より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    自分が最初に思ったのはデザリアムは旧作ヤマトⅢの初期設定にあったゼニー合衆国のリメイクだと思ったのですが、天の川銀河に位置しているとなるとディンギルと何等かの関連があるのではと皆さんがご指摘するような内容もあるなと思います。旧作ではディンギルは地球にアクエリアスから注がれた際に水難から救出された人々が別の星で生き延びたことになっており、肌のグレーの色以外は全く地球人と同じでした。まあ、いわば分家だから、当然ですね。デザリアムも永遠にの初期設定では未来の地球でしたからね。デザリアム人の肌の色がグレーであることから、もしかしたらと思ったのですが、デザリアムは未来のディンギル、しかもアクエリアスの水没で爆発しなかった未来があり、生き延びるために身体を機械化したのではないか。あるいは、デザリアムもディンギルも地球から救われた民が各々別の星で過ごしたのではないか。といった仮説考えてみました。何れにしろ、後章では小出し程度でデザリアムの正体は伏せておき、永遠にとⅢを絡め、完結編に結びつけていくのでは無いでしょうか。シャルバート星についても後章の続編に語られそうですし、ガミラスの敵であるデザリアムに対し、デスラーが黙ってないと思います。勿論後章から何年後かにもよりますが。ボラーとの絡みも増えるでしょうから、デザリアムの正体いかんで続編は大変なことに成やも知れません。

  4. 山城2199 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ABARTH様、コメントをありがとうございます。
    デザリアムにしてもディンギルにしてもまだまだ情報が少ない状況での予想なので今後の情報次第ではいくらでも変わってくると思います。今の状況はまさに「何でもあり得る」の状況だと思っています。
    またご指摘の通り、デザリアムの正体については後章では明確に明かされれないと私も考えています。
    ただ古代アケ―リアス関連はイスカンダルの秘密と共に一応の決着がつくのではないでしょうか。
    2205は過去のがすべて清算されるという意味でも「新たなる旅立ち」なのではないかと思われます

  5. 匿名 より:

     銀河系の覇権を狙うボラーの攻撃にさらされる日々を送る地球に突如
     多くの技術遺産がそのまま残る古代アケーリアス発祥の惑星を発見したディンギル帝国が接触
     地球をルーツに持つ彼らは地球連邦政府に対ボラーの同盟を結び共闘を約束するかたわら
     共にアケーリアス文明の後継者となり宇宙の覇権を取ろうと持ち掛けてくる・・・
     地球は覇権主義に目覚めイスカンダルの愚行を繰り返すのか!?
     それとも遠い親戚であるディンギル人と敵対してでも宇宙侵略に異を唱えるのか!?
     星間国家として歩みを始めた地球の選んだ道は何か!?
     宇宙戦艦ヤマト22XX完結編 
     こんな形になるのではないだろうか?

    • yamasiro2202 より:

      匿名様、連投ありがとうございます!
      これはこれでなかなか面白いシナリオですね!
      とはいえ、「完結編」のリメイクがあるかは3199の結果次第。
      なんとか次につながるためにも3199はぜひ成功して欲しいですね。