むらかわ版2199(53話)レビュー

皆様こんばんは!!
今回は先週の金曜日(12月16日)に公開されたむらかわ版「宇宙戦艦ヤマト2199」第53話の感想を語ってゆきたいと思います。
土日を挟んでもう大半の方が読まれていると思いますので、遠慮なくネタバレ満載でいかせていただきます。
まだ読まれていない方、あるいはネタバレが嫌な方はここで戻るか、あるいは下のリンクでまずは読まれるかで対応をお願いいたします

宇宙戦艦ヤマト2199 第53話
むらかわみちお
原作:西﨑義展
キャラクターデザイン:結城信輝
協力:宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会

懐かしいアニメ版のセリフ復活


まずは冒頭からいきなりガイペロン級航宙母艦3隻の登場。
七色星団篇の主役というべきこれらの艦の登場にこれだけで感涙ものですが、特筆したいのはガイペロン級をみハイデルンのセリフ。
懐かしい、オリジナル版でのハイデルンのセリフを改変したものですね。
オリジナル版では「第一、第二、第三空母が仲良く並んでいるのは壮観な眺めだわい。」であり、設定や2199でのハイデルンの性格に合わせての変更はありますが、アニメ版ではカットされてしまったこのセリフの復活は嬉しかったです。
ドメル将軍の凱旋式もそうでしたが、むらかわ先生は本当に旧作の描写やせりふを2199風にアレンジするのがうまいですね。

良いキャラしているユリーシャ


一方場面は変わって、ヤマトでのミーティング。
イズモ計画派の反乱の中でその存在が公表されたこともあってか、ノリノリでミーティングに参加するユリーシャ。
七色星団の名前や特徴がヤマト側が正確に把握していた理由付けとして、ユリーシャによる情報提供というのはうまいアレンジです。
ただここまでヤマトに必要な航路情報を渡す一方で、ガミラスとイスカンダルが2連星であることは明らかにする気がないようです。
これはアニメ版で言われていたように公開するにはまだ早いと判断したのか、それとも別の目的があるのか。
今回、意図的にヤマトを七色星団に誘導したように(恐らくユリーシャにとってのテスト?)、この秘匿も単なる善意とは思えません。
このあたり今後の伏線になってきそうですね。
ちなみに、アニメ版とは大きく性格の変わっているユリーシャですが、私はこのアニメ版のユリーシャの性格は結構好きです。
なんというか王族らしいおおらかさと無意識な傲慢さがよく出ているんですよね。
確かにヤマトに手を貸してくれているユリーシャですが、内心で何を考えているのか全く分からないという意味で非常にGood!です。

雪がユリーシャの付き人に


アニメ版で七色星団通過時、第一艦橋の主任レーダー手が雪ではなく西条さんであったことの理由がごく自然な形で補足されたのは非常に良いですね。
本来、七色星団という難所を通過する以上、責任者である雪が主任レーダー手の任につくのが普通ですが、このような理由であるなら非常に納得できます。
ただ彼女が第一艦橋から離れたということは、やはりアニメ版同様、「拉致ルート」ということでしょうか?
以前私はコミカライズ版では拉致イベントはなくなるのではいかと予想していましたが、その予想は早くも外れそうな気配です(苦笑)
ところで、サーシャがわざわざ雪を付き人に指名した理由も気になります。
勿論、自身のクローンである雪の方が、見知らぬ他人よりも幾分心が許せるということもありそうですが、直前のユリーシャが無言で誰かを見ている(視線からみて沖田艦長だと思われますが、もしかしたら雪を見ていた?)シーンが気になります。
アニメ版と異なり、コミカライズ版のユリーシャはそこまで雪と仲がよくありませんし、わざわざ彼女を付き人にしたのには理由がありそうです。
もしかしたらわざとガミラスに雪の身柄をゆだねて、ヤマトとガミラス双方の反応を見るということをそれとなく考えているかもしれませんね。

星名に何が?


そして今話最大の衝撃シーン。
アニメ版ではイズモ計画派は単に収監されるだけでしたが、こちらでは拷問を含めた苛烈な取り調べが行われている模様。
ただ、ヤマト艦内に潜り込んでいたイスモ計画派は決起事件の中で一掃されたはずですので、正直、何を目的にした取り調べなのかが気になるところ。
やはり背後の黒幕でも調べているのでしょうか?
この苛烈な取り調べも今後の伏線になりそうな気がします。
やはり例のダイヤモンド大陸ネタは星名君関連で使われそうな予感がしますね。

以上、今回はページ数こそ少なかったですが内容は間違いなく濃いものでした。
今回描かれた内容が、今後のストーリーにどのように結びついてくるのか楽しみですね。
次回の更新は1月。
とりあえずは26日発売の第9巻を読んでこれまでの復習ですね!

コメント

  1. 銀河の風 より:

    ユリーシャは百合亜と共謀して
    イスカンダル到着の時点で星名を
    逃してやり、二人してイスカンダルに
    残留出来るようにしてやる…
    なんて展開を空想妄想してますけど
    さてはて、どうなるやら?

    • yamasiro2202 より:

      銀河の風様、コメントをありがとうございます。
      私も多分その路線ではないかと睨んでいます。
      ただ以前「ダイヤモンド大陸ネタ」をやりたいとむらかわ先生が言っておられたので、もしかしたらその崩壊に巻き込まれて生死不明というオチになるかもしれませんね。

  2. 匿名 より:

    このコメントは管理者だけが見ることができます