宇宙戦艦ヤマト2199第1話おススメポイント紹介!

皆様今晩は!
本日は東京オペラシティ コンサートホールで「川泰×羽田健太郎 二人の宇宙戦艦ヤマト」が開催されたらしいですね。
Twitterで見る限り非常に大盛況だったとか。
以前、福岡でも開催されましたら、来年あたりにでも「ヤマト誕生50周年記念コンサート」としてまた福岡に来てくれたらとか思ってしまいます。
あるいは、2013年や2015年に開催された大規模なコンサートとかも良いですね♪
「3319」や「さらば宇宙戦艦ヤマト4Kリマスター版」の公開、または「黎明篇第2部」の発売など、来年は「ヤマト誕生50周年」に相応しい状況になりつつありますが、個人的には「コンサート」や「原画展」など、イベント系も充実して欲しいなと思っています。
流石にここまで望むのは欲張りすぎるかもしれませんが、話題作りにもなりますので是非製作委員会様には前向きに検討していただきたいですね。

さて今回は2199第1話について語りたいと思います。
10月27日から先週の11月3日(金)までYoutubeでこの第1話が無料公開されておりましたが、視聴回数は20万件に達するなどなかなか評判がよかった模様(もっとも私のようなリピーターもかなりの数いたと思いますが)。
私も久しぶりに第1話を見ましたがやはり2199は良いですね。
この作品を見たのはもう10年以上も前になりますが、当時、ハマりにハマりまくった興奮が蘇りました
興奮しすぎてyoutubeで第1話を見た後は、速攻でDVDで第2章まで視聴してしまいました(笑)

「冥王星海戦」や「夕日に眠る大和」など様々な名場面が30分程度に凝縮されたこの第1話、本当に語りたい点が多々ありますが、個人的に1番お気に入りのシーンを上げるならば、それは古代と雪の出会いのシーンです。
あくまで個人的な感想になりますが、このシーンには2199という作品の魅力が非常によく出ていると思っています。

精密なメカニック描写、興味を引かれる複雑な設定、魅力的なキャラクターたち等、2199の魅力は多々存在しますが、私が2199で最も高く評価しているのはキャラの「心理描写が上手い」という点です。
事実、無言であってもキャラクターの表情の変化やちょっとした仕草などで、その人物の内心が非常に上手く描けており、なぜこの時、このキャラはこんな表情をしていたのか、あるいはこのような行動をとっていたのか、という視点で見ると、何度でも見たシーンでもまた違った見え方ができます。
例えば、古代と島に出会う直前、エレベーター向かっている雪と南部ですが、この時、雪の表情や台詞に注目しているとかなり面白いです。

ガチギレしていた森雪

まず、雪の気をひくためあれこれ話しかけている南部ですが、当初、雪は(内心、うぜーと思っているかもしれませんが)ちゃんと返事や返答をしており、一応会話が成立しています。
ところが南部が冥王星海戦の話を持ち出した途端、露骨に嫌な表情を浮かべてその後一切返事も返答もしていません。
恐らく、この時の雪はガチで切れています。
というのも、雪はある意味第一艦隊壊滅の直接の原因を作り出した当事者の1人です。
そのため、自分の気を引くためにそんな話題を持ち出してきた南部の軽薄さ(恐らく南部自身は雪が第一艦隊の壊滅を知っているとは思っていなかった)と、やむを得ないとはいえ、第一艦隊の壊滅という犠牲を生み出してしまった自分自身に激しく怒りを覚え、それが不機嫌な表情と無言という反応になったのだと思います。

なお、南部がさも極秘情報として話していた「司令部は第一艦隊を囮にしていた」というくだりについては、雪の表情を見る限り完全に聞き流しています。
エレベータから出てきた2人にも視線を向けていないところ見ると、この時の雪は完全に別のことを考えており、そちらの方に意識を取られていたのではないかと思われます。
そのため、エレベータから出てきた2人のうち1人が南部の話に噛みついた時、雪の反応は妙に鈍かったのも、別の事に気を取られていて目の前の状況を把握するのにタイムラグが発生していたからと考えると納得です。

ちなみに、エレベータ前の南部と雪の会話ですが、実はこの会話によって、設定には特に書かれていない重要な事実が2つ分かります。
1つは、雪と南部は同じ司令部要員でも部署が違うということ。
もう1つは、雪が「ヤマト計画」に関わっていることを知らないことです。
考えてみれば当たり前の話ですが、南部と雪が同じ部署であり、雪が何をやっているかを具体的に知っていれば、雪が第一艦隊の壊滅を既に知っていることは南部も知っているはずであり、あえて第1艦隊壊滅の話を持ち出すような馬鹿な真似はしないはずです。
恐らく南部も「ヤマト計画」というプロジェクトが進行中であることは知っていたとは思いますが、それに雪は関わっていることは知らず(多分ですが、雪が所属していた第9課自体が極秘の部署で、そこのメンバーは秘匿されていたのではないか)、単なる司令部付きのオペレーター程度に考えていたのではないでしょうか。
なお、雪が第一艦隊壊滅の話に何ら返答をしなかったのは、機密保持の観点から(=下手にしゃべると第9課所属の事実がバレる為)無言以外の選択肢しかなかったという側面もありそうです。

失礼発言は演技?

南部の発言が原因でエレベーター前で運命の出会いを果たした古代と雪ですが、雪の古代に対する発言はいきなり絡んできた古代を咎めるものであり、その出会いは決して良い出会いとは言い難いものでした。
ただ第2話でヤマトの第一艦橋で再会した時、当初、雪が古代に対して丁寧に接したことを考えると、この時の古代君の言動に対して雪は本格的に腹を立てていたわけではなく、半ば演技だった可能性があります。
なぜ雪がそのような演技をする必要があったのかというと、この時点では第一艦隊の壊滅は(一応)極秘事項であり、あまり大声で騒がれて注目を集められても困ります。
そのため、あえて強気に相手を追求することで、強引にその話題を打ち切ろうとしたのではないでしょうか?

ちなみに、その後、沖田艦長の居場所を雪はぶっきらぼうに答えていますが、これは怒っていたというよりも動揺隠しと考えてもよいと思います。
というのも、その直前、雪は島の発言から目の前の2人(古代と島)が宇宙帰りということを知り、状況的にメ号作戦の生き残りと考えたのでしょう。
雪にとってメ号作戦の生き残りは、まさに合わせる顔が無い相手であり、その事実を知ってこの時の雪は内心で激しく動揺していたと考えられます(事実、島から宇宙帰りの事実を聞いた瞬間、雪は小さく体を震わしている)。
その動揺を隠すため、この時の雪の言動は彼女にしては珍しいどこか荒っぽいものになってしまったのではないでしょうか。
沖田艦長の場所を教えた後、早々にその場を去ったのも「メ号作戦」の生き残りに合わせる顔が無く、少しでも早くその場を離れたかったからと考えると納得ができます

余談ながら、このファーストコンタクトで何気に細かいと思ったのは、古代の背後にいる島です。
南部に絡んでいる古代と違って、島の視線は明らかに雪を見ており、その表情と仕草から目の前の女性(雪)が火星で見たイスカンダルの女性と似ていることにいち早く気づいたことが分かります。
こういう細かい描写がある2199は本当に良いですね!

コメント

  1. 3199 より:

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