皆様今晩は!
もうご存知の方も多いと思いますが、「コブラ」や「ゴクウ」、「カラス天狗カブト」など、数々の名作を発表されていた漫画家の寺沢武一先生がどうやらお亡くなりになられたそうです。
現時点(2023年9月11日23時時点)では、公式発表としてはまだ何らアナウンスされていないため確定情報とは言えませんが、色々ソース元を探った限り、ほぼほぼ間違いない模様。
もしこの訃報が正しいとすれば、68歳というまだまだご活躍できるご年齢でお亡くなりになられたことは本当に残念でなりません。
コブラをはじめとする先生の作品は私も本当に好きでした。
寺沢先生のご冥福を心よりお祈りいたします。
それにしても昨年からSF漫画の巨匠の訃報が相次ぎますね。
昨年10月に、超人ロックの作者である聖悠紀先生、今年2月には松本零士先生、そして今度は寺沢武一先生・・・・
いずれも私が10代、20代の頃に夢中になって作品を読んだ先生方だけに、相次ぐ訃報には寂寥の感を禁じ得ません。
まさにいま、一つの時代が終わろうとしている・・・・そんな印象すら受けますね。
(2023年9月12日追記)
本日、寺沢武一先生の訃報が確定しました。
改めて寺沢先生のご冥福を心よりお祈りいたします。
コメント
寺沢先生は漫画の神と称賛された手塚治虫先生のお弟子さんの中で出席頭と言ってよい存在でした。
虫プロ出身者の富野由悠季さんと高橋良輔さんと言ったアニメ畑の巨匠を別にするとですが。
寺沢先生はあらゆるジャンルから魅力的なエッセンスを取り入れて自身の作品に活用するという天才的なアレンジャーという評価を私はします。
(ヴィランであるクリスタルボーイの元ネタはタカラの人気玩具サイボーグ一号です)
TV版のスペースコブラの主人公はフランスの人気俳優ジャン・ポール・ベルモントの顔に、二枚目俳優の代名詞アラン・ドロンの担当声優の野沢那智さん(ヤマトファンにはアルフォン役でお馴染み)という映画界の名優のいいとこ取りみたいなキャラでした。
(全くタイプの違う名優のドロンとベルモントは実は親友で共演作があります)
いえ、寺沢先生はコブラ役の声優は山田康雄さんを希望していたと聞いてはいますが。
スペースコブラの魅力に取りつかれた当時の私は無念の打ち切りを迎えたTVアニメ版のコブラの憂さを晴らすべく原作本を買って読んだものでした。
近年の寺沢先生は体調を崩されて作家活動を休止せざるを得なかったと聞いておりますが・・・・・
執筆者の真価は没後に発揮されるものと思う私です。
90代で大往生された水木しげる先生原作アニメが製作されている昨今ですが、寺沢先生と松本零士先生の作品も再び世に送られないかと思う私です。
コブラの単行本の巻末には著名人による推薦文が掲載されていましたが、巨人の星やファーストガンダムでお馴染みの白石冬美さんの一文を寄せておりました。
白石冬美さんとラジオ番組で長年コンビを組んでいた野沢那智さんはコブラの事を知らずにスペースコブラの主役が決まった時に「宇宙の蛇の話かと思いました」とちょっと頓珍漢なコメントをされていました。
l.okamoto様、コメントをありがとうございます!
本当に寺沢先生の急逝は残念でなりません。
正直、松本先生はご年齢がご年齢だけに近い将来、と思っておりましたが、寺沢先生はまだまだ十分お若い年だけに今回の急逝は本当にビックリしました。
改めて心からご冥福をお祈りします。
それにしても寺沢先生は手塚治虫先生からも認められたメカニックの才能も素晴らしいですが、個人的にもっと素晴らしいと思うのは台詞のセンスだと思います。
有名な「ノックすべきだったかな?」「イイさ、俺と貴様の仲だ」をはじめとして、何気ないシーンでの言い回しですら名台詞となっていました。
個人的にはこの一点だけでも寺沢先生は本当に天才的な漫画家だったと思います。