皆さま今晩は!
最近、本当にモチベーションが低下していて中々更新できず本当に申し訳ございませんでした。
当面は短い記事をアップしながらモチベーションの回復に努めたいと思っております。
どうぞよろしくお願いします
さて、今回は第2章で描かれた雪の食事について取り上げてみたいと思います
第2章公開当時、一部のファンから「雪の食事の後が意外に汚い」という指摘されていました。
このシーン改めて第2章のBDで確認してみたところ、飲み物等を残しているものの、そこまで汚いという印象は受けませんでした。
ただテーブルマナー的にこのシーンを見てみると結構面白いことが分かりました。
実は食事を終えていなかった雪
まず一つは、ナイフとフォークの置き方から雪は食事を終えていません。
下記のテーブルマナーのサイン図が示している通り、このナイフとフォークの置き方は「食事の終了」ではなく「食事の中座」を意味しています。
この時、雪はテラスからデザリアムの移民団が乗っているタイゲタ級大型輸送艦が降下してくるのを見ていました。
恐らく食事中に降下してくるこの艦に気が付き、食事を中座して見ていただけだったのでしょう。
スープと紅茶と思われる飲み物が残っているのはそれが理由です
ただ、イジドールはこのナイフとフォークの置き方のメッセージを知らず、雪が離籍したことで食事が終わったものとしてさっさと片づけてしまった(雪の方も残っているのは飲み物だけだったので、あえてイジドールを止めなかった)というのがこのシーンの真相だったと思われます。
食事は不味かった?
あともうひとつ面白いのはナフキンの置き方です。
離籍した際、雪はナフキンを奇麗に畳んで置いたようですが、実はこれはテーブルマナーから見た場合、「美味しくなかった」というサインです。
本当に美味しくなかったのかは分かりませんが、仮にそうであってもそれでも主食はしっかり完食しているあたり、味は気に入らなくてもいざという時のために「食べられる時にはしっかり食べとく」という軍人らしさが出ていると言えます。
こういう所が、雪を失って食欲を失っていた古代君と比べて、雪の精神の方がタフであると言われる由縁でしょうね(苦笑)
第2章でのこのシーンは何気ない場面ではありますが、無意識にテーブルマナーのサインを出している雪の育ちの良さと、高級士官の従卒でありながら、そのテーブルマナーが全く理解できていないイジドールという対比が描かれている中々に面白いシーンであると言えます。
デザリアムの歴史を信じるならば、過酷な環境に置かれた中でテーブルマナーの知識は失われたとも解釈できますが、あるいは、こういう細かい点で「デザリアム=未来の地球」であることを否定する伏線になっているのかもしれませんね。
コメント
まぁ。雪は雪で進が生きている。生きて地球を脱出したと確信しているのでしょうね。それに戦国時代の戦や戦時中の男達を支えてきたのは女たちで、男達より肝が据わっているのも歴史が証明していますからね(^_^;)
jack.O.lantern様、コメントをありがとうございます。
また返信が遅くなってしまい、大変失礼いたしました。
>雪は雪で進が生きている。生きて地球を脱出したと確信しているのでしょうね。
実際、これが大きいでしょうね。
他の方も指摘されていましたが、もし雪と古代の立場が逆だったら、流石の雪も茫然自失になったか、あるいは、「完結編」のように自殺を図ったのではないかと考えています。
ちなみに銀英伝でも「いざという時、男は頼りにならない」というセリフが出てきましたね(爆)
二人の食事シーンがここまで大きく違うのは、やはりお互いの状況と視点を鑑みれば色々わかると思います。
結論から言うともしも雪さんが古代の状況が逆なら食事シーンも逆転してしまった可能性があります。
雪さんが置き去りにされた時、追手のデザリアム将兵をコスモハウンドを発進させるまでの間に或る程度倒したとはいえかなりの数が残ってた状況です、デザリアム将兵に雪さんが捕えられたのなら五の字、下手をすれば殺されている可能性すらあると考えるのが普通です。
これじゃあ古代が食事も喉が通らなくなるのも当然です。
逆に雪さんの場合はどうか、自分が置き去りになったとはいえ土門のおかげで古代は無事にコスモハウンドに乗って立ち去るのを見ています、これなら後はヤマトに向かうだけなので古代が無事だと思ってホッとしたことでしょう、自身の安否は二の次です。
だから雪さんはしっかり食べることができたと考えます。
故に古代と雪さんの状況が逆なら食事シーンも逆になったと考えられます。
仮に二人の状況が逆ならアルフォンの行動も違ってきてあの食事シーン自体なくなったと思うでしょうが、アルフォンは愛を知ろうとしているのを考えると恐らく遠目とはいえコスモハウンドから落ちそうになっている雪を必死で救おうとする古代の姿を見たからこそ雪ならば愛を知れそうだと思って保護したと思います。
故に置き去りになったのが古代でもアルフォンは雪と同じように保護したと考えられます。
食事繋がりと言う事で前回の投稿と同じページに投稿しましたので前回の投稿と合わせてお読みください。
雪さんが食事を中座させたのは飛んでくるデザリアムの輸送艦を見るためだけではない気がします。
アルフォンのおかげで比較的自由であることを利用して南部財団の別荘に探りを入れてましたから、直にデザリアムの輸送艦を見ることにより地球に残ったヤマトクルーに流す情報を僅かでも得ようとしてたのではないかと考えられます。
前に別のページでオペレーションDADがパルチザンを組織することも含んでいた可能性に触れましたが、雪さんの行動はそれの表れの可能性もあります。
雪さんがナイフとフォークを中座のサインに、ナプキンをおいしくなかったサインにした事についても、食事を中断したのもありますがデザリアムが地球人ではない確証を得るためだったと考えられます。
実際雪さんはアルフォン達が地球人の子孫だと言っても信じませんでした、いきなりそんなこと言われてはいそうですかなんて信じるはずありません、故にテーブルマナーのサインを使って確かめることにしたのでしょう。
何故それでわかるのかというと、テーブルマナーとは頭で覚える概念、いくら何でも頭で覚えたものまで消失するなんてそうあり得ないと踏んだのではないかと思います。
それにテーブルマナーを覚えた人全員が死ぬなんて流石にあり得ないとも思いますし例え完璧に覚えている人が全員死んでも中途半端に覚えている人達、例えばナイフとフォークのマナーは覚えているがナプキンのマナーは覚えていない、逆もしかり、そういった人達の知識を総合すれば或る程度はテーブルマナーを復活させるぐらいできるでしょう。
デザリアムが言った通りに地球人が死にまくって滅亡寸前の状況に陥ったのなら生き残った全ての人達の持つ知識を結集しなければならない状況です、テーブルマナーの知識も結集するのは必然です。
なのに地球人の子孫を名乗るデザリアムはそれすらも知らずに食事を回収してしまった、これで雪さんはデザリアムが地球人の子孫だというのは嘘だと確信を持てたはずです。
仮に古代と雪の立場が逆だったとしても同じことをして確かめたと思います。