古代アケ―リアス人の真意

皆さま今晩は!
すっかりご無沙汰にいたしておりました。
忙しいという事もあったのですが、先週の金曜日にヤマトマガジンが発送されたとの連絡が入ったため、目下、2205の検証作業は中断しております。
元々私の考察は外れる事が大前提ですが、流石に数日で全否定される可能性がある状況で考察できるほど神経は図太くないので(苦笑)
今回のヤマトマガジンでは2205の新情報が入手できることはほぼほぼ間違いないので、それを踏まえた上でまた考察を勧めてゆきたいと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。

さて今回は以前から考えていた「古代アケ―リアス人の真意」について私なりの考えをまとめてみたいと思います。
2202第3章において、ズォーダーの依り代となったレドラウズ教授が、古代アケ―リアス人について「なぜ己の似姿を星々に広げたのか?」と疑問を語っています。
レドラウズ教授(=ズォーダー)は、古代アケ―リアス人の「人間」を各惑星にばらまいた行為について、「自分たちの後継を育てる為か?」との仮説を出していましたが、私はこの仮説については半分正解であり、半分間違いでは無いかと考えています。
結論から言ってしまえば、彼らが欲していたのは、「後継者」ではなく「依り代」となるべき存在だったのではないでしょうか。
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古代アケ―リアスは何故滅んだのか

そもそも文明を極めた古代アケ―リアスは何故、突然に歴史から姿を消したのでしょうか?
レドラウズ教授(=ズォーダー)のセリフから判断すると、古代アケ―リアス人達は、人類と同様、争いの歴史を繰り返したことにより滅んだと考える事ができます。
しかし、人類の歴史を振り返ってみると、ある文明が亡びる場合は、内紛による衰退とともに、異民族などの新興勢力が台頭し滅ぼされてしまうというパターンがほとんどです。
一方、古代アケ―リアス文明の場合、いくら内紛によって力を落としたとしても、古代アケ―リアス人達にとって代わることができたような勢力が存在したとは思えません(そもそも2199の世界では古代アケ―リアス文明以外の遺跡は確認されていないことから、同レベルの文明が存在していないと考えられます)
となると、古代アケ―リアス文明が滅んだ理由は「戦争」以外に他の要因があったと考えるべきです。
私としては次の2つの要因が大きかったのではないかと思われます。

①種としての生命力の限界
②高次元生命体への進化

まず古代アケ―リアス人達はその高度な科学技術と反比例するかのように、種としての生命力は限界を迎えており、新たな生命が産まれなくなっていたのではないでしょうか?
どれほど高度な文明を有していてもそれを引き継ぐ者がいなければ、その時点で詰みです。
戦争による人口の減少に加えて、種としての生命力が限界を迎えていたことが重なり、古代アケ―リアス文明がは急速に衰退していったのではないでしょうか。

また、古代アケ―リアス人達の科学技術が、幸か不幸か、不老不死ともいうべき高次元生命体への進化にたどり着いてしまったことも衰退に拍車をかけたと思われます。
「不老不死」の実現は人類の夢として今でも研究する者は後を絶ちません。
それは恐らく古代アケ―リアス人達も同じであり、彼らは肉体を捨て魂だけの存在になる事で時間も時空も超越する高次元生命体に進化する方法にたどり着いたのではないでしょうか。
その研究の過程で誕生したのがテレサであり、彼女のような存在になった古代アケ―リアス人達は他にもたくさんいると考えてもそこまでおかしなことではありません。
あくまで想像ですがですが、古代アケ―リアス人達は自分たちにもう未来がない事を知った段階で、一部の者たちを除いて高次元生命体に進化し、生き残る事を選択したのではないでしょうか。
これによって古代アケ―リアス文明は歴史から姿を消すことになったのではないかと思われます。

ちなみに高次元生命体にならない事を選らんだ者たちは、クローニングなどで世代交代を行う事で存続し、その一部が大マゼラン銀河でイスカンダル帝国という一大星間帝国の建国に成功したのではないかと思われます。
ただしクローニング技術による延命もやがて限界を迎え、帝国の崩壊とガミラスの台頭という新たな時代を迎えることになったのでしょう。

「種まく方舟」計画の真の目的

少し話が脱線してしまいましたが、もし古代アケ―リアス人達が高次元生命体に進化したと考えると、彼らが行った「種まく方舟」計画は間違いなく必要不可欠な行為です。
というのも、確かに彼らは肉体を捨てることで無限の時間を入手出来ましたが、逆に言えば彼らは肉体を失ったことで物質世界に対して介入する術を失いました。
意識は残り続けているにも関わらず何もできないという状況に果たして古代アケ―リアス人達は満足できるでしょうか?
答えは絶対に否です。
そして、その問題の解決として行われたが「種まく方舟」計画だったと思われます。

彼らにとって高次元生命体への進化は、袋小路に入ってしまったことに対する緊急避難的なものであり、その真意は、「種まく方舟」によってばらまかれた生命体が自分たちの理想である「生命力あふれた人類」に育つまでの時間を確保することだったのではないでしょうか。
無限の時間を持つ高次元生命体になっている古代アケ―リアス人達にとって、人類が育つ時間など大した時間ではありません。
そして、「理想的な人類」が誕生した暁には、彼らの肉体を乗っ取り再びこの宇宙に君臨するというのが古代アケ―リアス人達の真の目的なのではないか思われます。

このように考えると、レドラウズ教授(=ズォーダー)が抱いていた疑問は全て解けます。
まず、人類を自分達とそっくりの姿にしたのは、いずれ自分たちが使う事を想定した肉体だからでしょう。
いくら生命力に溢れているとはいえ、化け物のような姿になるのは流石に嫌であり、以前の自分たちの肉体と似た外観になるよう意図的に調整したのではないかと思われます。
また、様々な星に種をばらまいたのは、どの星なら自分たちの理想とする人類が誕生するか流石のアケ―リアス人達もわからなかった為であると思われます。
そのため、色々条件を変えた複数の星に生命の種をばらまき、結果を見て判断しようと考えたのではないでしょうか。
結果として、地球人やガミラス人、ジレル人など同種の遺伝子を持つ人類が大量に生まれる結果になったのではいかと思われます。
ズォーダーは「種まく方舟」を「古代アケ―リアス人の実験」と呼んでいましたが、ある意味、正鵠だったのかもしれません。

なお、「種まく方舟」と対となる「滅びの方舟」ですが、これはばら蒔いた生命体の種が全滅しないようにするための保護装置だったのかもしれません。
古代アケ―リアス人達にとって、バラ撒いた種が減ること自体は問題に無いにせよ、全滅してしまうのは流石に困ります。
そのため、悪意を持って滅ぼそうとする存在が誕生してしまった場合は、「滅びの方舟」が逆に滅ぼすと設定していたのではないでしょうか。
また更に穿って考えるならば、全滅しない程度に争う分には古代アケ―リアス人達にとっても、より強い種が産まれるとして歓迎すべき事態であり、もしかしたら最初から争う因子を遺伝子レベルで仕込んでいたのではないかと考えられますね。

古代アケ―リアス人とデザリアム

2205に登場するデザリアムについて現時点で多くの謎に包まれています。
私個人としては、デザリアムの正体は古代アケ―リアス人そのものではないかと睨んています。
彼らは自分たちの「理想の肉体」の選定と、自分たちの秘密を知るイスカンダルの処理のためにサイボーグの肉体を使って物質世界に介入を開始した・・・というのがデザイリアムから見た「2205‐新たなる旅立ち‐」の物語なのではないでしょうか。
そしてこの戦いによって、自分たちの理想の肉体は「地球人の肉体」と判断することによって、(あるかもしれない)続編における地球侵攻に繋がるのではないでしょうか。
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あくまで「ヤマトよ永遠に」に該当する作品があることが前提の予想ですが、本当に今作で打ち止めにならない事を聞いたいしたいですね。