ノイ・バルグレイ級についての考察

ヤマトマガジンによれば、以前より噂されていたガミラス軍の空母型アンドロメダ「ノイ・バルグレイ」が第六章に登場することが確定した模様です。

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この艦について私は公式ファンサイト「ヤマトクルー」の掲示板で

①ユリーシャを代表においているガミラスが波動砲搭載艦を持てるのか?
②仮に持つとしても波動砲技術で地球に遅れをとらないためにも独自開発をするのではないか?、

という二つの疑問を呈したところ、「その辺の設定は適当に妄想しておけばいいのだと思います。」という返事が返ってきましたので、せっかくですので少し考えてみました。

何故ガミラスは空母型アンドメダを運用しているのか

言うまでもなく、ガミラスは地球よりも科学技術は上であり、やろうと思えばアンドロメダクラスの波動砲搭載艦を独自開発・建造することは十分可能なはずです。
しかしそれをせず、ガミラスがあえて地球製である空母型アンドロメダを運用している理由を考えるならば、それはまさしくユリーシャを指導者として戴いている為の苦肉の策ではないかと思われます。

波動砲搭載艦が必要なガミラス軍の実情

まず前提として、地球が波動砲艦隊計画を実現させている以上、ガミラスにとって波動砲搭載艦の就役はもはや不可欠であったと思われます。
なぜなら第一に、地球が波動砲搭載艦を持っているのにガミラスが持っていないという状況になれば、外交上のパワーバランスが崩れ、著しく地球が有利になってしまいます。
第2に、地球は現在こそ同盟国ではありますが、3年前には滅亡寸前にまで追い込んだだけに、いつ同盟を破棄して量産に成功した波動砲艦隊復讐戦を挑んでくる恐れがあります。もしこれが現実になった場合、いくらガミラス軍が数で勝っていても、地球艦隊の波動砲によって殲滅され、本国が破壊尽くされるという結末を迎えることになるでしょう。
地球にこのようなことをさせないためにも、ガミラスが抑止力として波動砲搭載艦を持つことは必要だったと思われます。
以上の理由で2202年時点においてガミラスはどうしても波動砲搭載艦を持たねばならなかった切実な理由がありました。

波動砲搭載艦を巡るガミラス軍の苦悩

しかしだからといって、ガミラスが独自に波動砲搭載艦を開発・建造する事は政治的な理由でほぼ不可能だったと思われます。
なぜなら、現在ガミラスを統治しているヒス=デイッツ政権はイスカンダルの第三皇女ユリーシャの権威によってその正当性が担保されているからです。
勿論ユリーシャ自身は「君臨せれど統治せず」を実践している象徴的な存在に徹しているでしょうが、それでもイスカンダルが最大のタブーとしている波動砲を実戦配備する事は、イスカンダルの権威を完全に否定するものであり、ひいては現政権の正当性の否定にも繋がってしまいます。
このような理由によりヒス=デイッツ政権は波動砲搭載艦の配備を表立って推進する事は不可能であったのでしょう。
現実問題を考えれば波動砲搭載艦が欲しい、しかし政治的な理由がそれを阻む。
このような難問を解決するためには抜け道を見つける必要があります。
その抜け道こそが空母型アンドロメダの入手だったのでしょう

ガミラスにとっての空母型アンドロメダ級入手の利点

ガミラスが地球製の波動砲搭載艦を運用する事は多くのメリットがあります。
第1に、イスカンダルが地球の動向を独自に知る事はほとんど出来ないため、アンドロメダ級やドレッドノート級の存在を知っている可能性は少なく、したがって地球からそれらの艦を購入し、バラン星鎮守府あたりに配備しておけばガミラスが波動砲搭載艦を持っていることをユリーシャやスターシャにばれる恐れはほとんどないということ。
第2に、第1に関係していますがこれらの艦を開発・建造したのはあくまで「地球」なので仮にそれらの存在がイスカンダルにばれたとしても、すべて地球のせいにすることで、ガミラスがイスカンダルの権威を否定していることにはならないと強弁することができます。
そして第3に、ガミラスが波動砲搭載艦を手に入れるのに一番簡単な方法だったということです
言うまでもないことですが、ガミラス発の波動砲搭載艦はデウスーラ2世であり、それらはタラン兄の下、第二バレラスで極秘裏に開発されていました。
しかし、2199年の本土決戦において第二バレラスが失われ、タラン兄もいなくなったガミラスにおいては波動砲技術はほぼ失われており、その開発は最初から始めなければならない状態であると思われます。
いくら地球よりも技術が進んでいるガミラスとはいえ、新技術の開発にはそれなりの時間がかかるであろうし、地球の波動砲艦隊構想のスピードを考えるならばそれほど悠長な事は言ってはいられない以上、とりあえずは地球製の波動砲搭載艦を手に入れたほうが独自に波動砲搭載艦を開発するよりもよいと考えても不思議はありません。

いわば、ノイ・バルグレイ級は波動砲搭載艦が必要であるという現実と、多くの政治的な思惑が複雑に絡みあったことで誕生した隠し子的な艦なのではないでしょうか。
船体色もあまりがガミラスぽくありませんが、このような事情があるならば極力ガミラスの軍艦であることがばれないようにと配慮した結果であると考えることが出来、納得できますね。