3199におけるイカロス基地の設定予想

皆様今晩は。
先週14日に「宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会」（まだ「3199製作委員会」ではないんですね）よりTwitterで公開された最新制作資料の1つに、「永遠に」の序盤でヤマトが保管・改造が行われていた小惑星イカロスの天文台基地の設定画がありました。

「永遠に」のリメイクである次回作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」でも、恐らくこのイカルス基地でヤマトが改造を行われていることはほぼ間違いないと思われます。
しかし、そもそもなぜ、地球上ではなくこの基地で改造が行われていたのでしょうか？
普通に考えれば、大規模な改造を行うならば設備が整っている地球上のドッグで行った方が合理的です（実際、ヤマトⅢではヤマトの改造工事が日本アルプス山脈内の秘密ドッグで行われていた）。
この点について、オリジナルの「永遠に」ではこの施設でヤマトが改造が行われていた経緯についてはあまり深く描かれていませんでしたが、リメイク版である「REBEL3199」では相応の理由付けがなされているのではないかとおもわれます。
では、その理由とは一体何なのか？
今回はこれまでの設定を踏まえた上で、何故、このイカルス天文台基地でヤマトが改造工事が行われることになったのか、その理由を予想してみた良いと思います。
例のごとく今回もほぼ私の勝手な予想（というより妄想）ですので、「こういう可能性もあり得る」という程度の感覚で読んで頂ければ幸いです。

「REBEL3199」でのイカルス天文台基地の役割

まず結論から言ってしまえば、「REBEL3199」でのイカルス天文台基地は地球における対ボラー連邦戦線の最前線基地であり、ヤマトを旗艦とする第65護衛隊はガルマン・ガミラス支援を目的にその基地を母港として駐留しているのではないでしょうか？
「REBEL3199」で地球がガルマン・ガミラスとボラー連邦の戦争に対してどのようなスタンスをとっているかは分かりません。
しかしリメイク版ではガルマン・ガミラスとオリジナル版よりもより深い友好関係を築いていることを考えると、第一次世界大戦での日本のように小規模な兵力を派遣し、側面支援を行っていても少しも不思議はありません。
そして、ガルマン・ガミラス首脳部との関係や、少数ながらでも十分な戦果が期待できる戦力であることを考えた場合、第65護衛隊ほどその任に相応しい戦力はありません。
恐らくですが、イカルス天文台基地の近くにはガルマン・ガミラスと地球の連絡線というべきゲートが設置されており、第65護衛隊をはじめとする支援艦隊はそのゲートを使ってちょくちょく天の川銀河中心部に訪れ、ガルマン・ガミラスの支援作戦に従事しているのではないでしょうか。

実際、自ら職を辞したとはいえ、元地球連邦艦隊総司令である山南さんが辺境というべきイカルス基地に駐留しているのも、対ボラー戦線の総司令官としてガルマン・ガミラスの支援作戦の指揮を執っているからと考えると納得です。
2205でのガミラス星消滅で大幅に国力と人的資源を失ったガルマン・ガミラスが強大な国力を保有するボラー連邦の反撃に持ちこたえているのも、旧ガミラス艦隊の精強さに加え、第65護衛隊などの地球艦隊の支援があったからではないでしょうか。
そして、第65護衛隊をはじめとする支援隊は整備や補給目的で太陽系内に帰還してもすぐに新たな作戦に派遣できるよう、いちいち地球に帰還するのではなく、イカルス天文台基地で補給や整備が行われているのでしょう。

これまで明らかになった情報によると、「REBEL3199」の開始時点で古代と雪が地球にいることは間違いありませんが、これは司令部などへの報告などで一時的に古代や雪などの一部の幹部クルー達だけがたまたま地球に向帰還していただけであり、第65護衛隊の艦隊戦力と多くのクルーはイカルス基地に残留していたのではないでしょうか（そしてその期間を利用してヤマトの改装工事が粉われていた）
その為、「REBEL3199」でデザリアムの地球占領で古代ら一部の人間しか脱出できなかったような状態でも、イカルス基地に帰還後は第65護衛隊として普通に戦うことができる理由付けになると思われます。。

ちなみに、イカルス基地に天文台が作られている理由としては、ゲートを使って太陽系内に来たものをいち早くキャッチする為だと考えられます。
「REBEL3199」でヤマトⅢに登場したボラー連邦のラム艦長が登場する事が既に明らかになっていますが、恐らく彼はゲートを使って太陽系までやってきたところをキャッチされ、ヤマトと遭遇をすることになるのではないでしょうか。

イカルス基地で育つサーシャ

なお、上記の設定が正しいとするならば、これまで明らかにされている「REBEL3199」の設定と、オリジナル版でのサーシャ（真田澪）との整合性がとれます。

■「REBEL3199」の設定
・サーシャは古代進が引き取って育てている。
・子育てに雪も協力している。
・古代は雪とまだ結婚していない

■オリジナルでの設定
・サーシャ（真田澪）はイカルス基地で育てられている。
・子育ては真田さんがやっている。

恐らくですが、サーシャを引き取った古代は駐留先であるイカルス基地に連れてきて、サーシャを育てており、雪もそれに協力しているという形ではないでしょうか。
ただ、古代と雪は度々、任務で長期間、イカルス基地を離れることがあり、その間の世話は実父の親友である真田さんにお願いしているのでしょう。
2205では軽空母「ヒュウガ」の艦長であった真田さんですが、本体、技術士官である真田さんが艦の艦長を勤めることはおかしく、恐らくあれば技術試験などを目的にした一時的な着任だったと思われます。
「REBEL3199」では「ヒュウガ」からすでに降りており（あるいは名目にはまだ艦長かもしれませんが）、イカルス天文台基地で、艦の整備や改造の指示、情報の分析などの後方業務に従事しているのでしょう。
その為、古代と雪が天の川銀河中心部で活動中の際でも、サーシャの世話をすることが可能だったのでしょうか。
このように考えると「古代進がサーシャを引き取っている」と「真田さんがサーシャを娘のように育てていた」は両立できることになります。

なお、「2205」後、古代が雪と結婚できなかったのは、サーシャを引き取った事や古代が結婚に対して踏ん切りがつかなかった、という理由だけではなく、ガルマン・ガミラスの側面支援に従事していたせいで、2人とも落ち着いて結婚について考えることが出来なかったということも大きかったかもしれません。
そして、ようやく戦況が一段落した2年後の2207年にようやく「結婚」について考えるだけの余裕ができたのではないでしょうか。

ちなみに「ヤマトⅢ」においてデスラー総統が雪に「君はいつも古代と一緒にいるね」みたいな趣旨の発言をしていますが、リメイク版でもこのような発言をするとすれば、この2年間でデスラー総統は古代と雪の2人と親しく話すような関係になっているからかもしれません。
もしかしたらガミラスサイドからも「お前ら、はよ結婚しろよ」と思われてい状態になっているかもしれませんね（笑）

「REBEL3199」本編では深く描かれることはないであろう、「2205」後から「REBEL3199」の舞台となる2207年までの空白2年間ですが、このように考えると様々なサイドストーリーが作れそうです。
ぜひ何らかの形でこの2年間も補完して欲しいですね。