ガトランティス女性の正体

皆様、今晩は!
本日「スターブレイザーズΛ(ラムダ)」第4話が公開されました!

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具体的な感想は後日改めて書かせていただきますが、今回も相変わらずすごく濃密な内容でした!
ストーリーとしてはまだまだ序盤であるはずなのに、ここまで濃い作品はそうないのではないでしょうか?
ちなみに次回の5話までが単行本1巻までの収録分とのこと。
第5話の公開が9月で、単行本収録作業を考えると10月後半には第1巻が発売されそうですね。
楽しみです!

閑話休題

さて今回は以前から書こうと思っていた「ガトランティス女性の謎」について検証してみたいと思います。
2202において、人工生命体においてガトランティス人には女性体が存在せず、また生殖機能がないという事が明言されています。
しかし、前作である2199では第14話でゲーツとの通信時にゼーリックが侍らせている女性は、「ガトランティス人」と「オルタリア人」であることが2199設定資料に明記されており、ガトランティス人にも女性体がいることが分かります。

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これは「女性がいない」とする2202の設定と明らかに矛盾していますが、いったいどういう事でしょうか?
まあ、2202においてガトランティス設定が変更されたと言ってしまえばそれまでなのですが、一応、ストーリーとしては連続性がある以上、2199で描かれた設定を無視することはできません。
では、大帝が「存在しない」と断言したガトランティス女性が存在していたという矛盾はどう解決すべきであるか。
私はこの答えをガトランティス人の定義の違いに求めるべきであると考えます。

ガトランティス人は2種類いる?

ここからは公式設定ではなく、ガトランティス人に関する様々な設定を元に私が独自に解釈したものとなりますが、2199世界の宇宙には

①白色彗星を本拠地とし、大帝の命令で動く純粋ガトランティス人
②ダガームのように宙族として活動している独自に活動している野良ガトランティス人

と、「ガトランティス人」と呼ばれる存在が2種類存在するのではないでしょうか?

この解釈の鍵となるのは2202第6章で語られるガトランティス人たちの歴史です。
ゼムリア人によって作られた戦闘用人工生命体であるガトランティス人たちは、創造主たちに反乱を起こしたものの、指揮官であるズォ―ダ―の裏切りによって殲滅され、わずかに生き残った者たちがズォ―ダ―と共にゼムリアから逃れたと語られています。
しかし生き残ったガトランティス人たちの中には、ズォ―ダ―とは行動を共にせず、ゼムリア人たちに敗北した時点で独自に逃走した者達がいても不思議はありません。
その後、「野良ガトランティス」となった彼らは宙族稼業などをすることで生き延び、一族を増やすことで集団を大きくしていったのではないでしょうか。

ここで問題となるのは、この野良ガトランティス人たちがどうやって一族を増やしていたのかです。
クローン設備など必要な設備をもって計画的にゼムリアを脱出したズォ―ダ―達と異なり、いわば敗残兵である野良ガトランティス人たちがクローン設備を確保しているとは思えません。
ガトランティス人に女性は存在せず、またクローン設備もない。
となると、一族を増やす方法として考えられる方法はただ一つ、他民族の女性に自分たちの子供を産ませるというお約束の方法です。

実際、ゼーリックに仕えているガトランティス女性は、ガトランティス人にしては肌の緑が薄いですが、これは他民族との混血が理由であるならば非常に納得できます。
そして、自然出産である以上、性別の操作などほぼ不可能なので、存在しない女性が誕生してもなんら矛盾はありません。
ちなみに、ガミラス人などから見ればガトランティス人の特徴を持つこれらの混血も「ガトランティス人」なのですが、ズォ―ダ―をはじめとする白色彗星サイドから見ればクローンで生み出される純粋ガトランティス人のみが「ガトランティス人」なのではないか。

この種族に対する定義の違いが「2199」と「2202」における設定の矛盾として出ているの考えることが可能です。

ガトランティス人は出産できるのか?

ただ2202において大帝は「ガトランティス人に生殖機能がない」と断言しています。
生殖機能がない以上、いくら他民族の女性と交配したところで子供は生まれません。
この点はどのように考えるべきなのか。
私はこれについては

①ジュラシックパーク説
②ズォ―ダ―の勘違い説

という二つの可能性が考えられると思います。

①ジュラシックパーク説について
「ジュラシックパーク」は恐竜を現在に蘇らせることをテーマにしたSF小説の傑作であり、映画化もされているのでご存知の方は多いと思います。
この作品において、恐竜を生み出した科学者陣は勝手に恐竜が増えないように、生殖機能を奪い、性別を牝に限定するなど様々な対策を講じていました。
しかしそれらの対策は「子孫を増やす」という生命の本能の前には無力であり、科学者たちの知らないところで生殖機能が復活、さらには誕生後に性変換が生じるなどの予想外の現象が発生し、いつの間にか繁殖している事態となっていました。
もしかしたらこれと同じようなことがガトランティス人たちにも生じていたのではないでしょうか?
ガトランティス人たちは恐らく人間の遺伝子を操作することによって作られた存在であり、生殖機能は遺伝子操作の過程で奪われただけと考えられます。
となると、ジュラシックパークと同種の理由でいつの間にか生殖機能が復活していても不思議はありません。

②ズォ―ダ―の勘違い説
もう一つの可能性は単にズォ―ダ―が勘違いしていた説です。
元々、ガトランティス人に生殖機能がないのはタイプ「ズォ―ダ―」だけであり、一般ガトランティス人たちには生殖機能がちゃんと残っていたはないでしょうか。
実はこの可能性は十分にあります。
というのも、タイプ「ズォ―ダ―」は一般ガトランティス人と比べて非常に危険な存在であるため、勝手に増えてしまったら困ります。
そのため、ゼムリア人は安全対策としてこのタイプの生殖機能を奪っていたというのはごく自然です。
ガトランティス人には子供がクローン以外存在しなかったため、ズォ―ダ―はこの安全対策を特例ではなく、ガトランティス人全般に施されたものと誤認してしまいました。
さらにその後も純粋ガトランティス人たちはクローンによる育成を続けていたため、その勘違いを解く機会が無く、古代に「ガトランティス人に生殖機能は無い」と断言してしまったのではないでしょうか。

いずれの説に立つにせよ、それが表面化しなかったのは、ガトランティス人たちが男で統一されていたからであり、他民族の女性と交わえば、混血の子供を生み出すことは可能だったのではないかと思われます。

ガトランティス人は滅亡していない?

2202の終盤、ゴレムの発動により全滅してしまったと思われるガトランティス人ですが、このように考えると後の作品でガトランティス人たちが登場する余地が出てきます。
というのも、全滅してしまったのはクローン培養された純粋ガトランティス人たちであり、混血で生まれ野良ガトランティスは独立した生命体として生き延びたと考えることが可能です。
ガトランティス人たちの最大勢力であった白色彗星が壊滅した以上もはや宇宙の脅威にはなりえませんが、一方で、ダガームのような男に率いられる宙族として根強く生きていきそうですね。

コメント

  1. 鹿嶋少将 より:

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    受精卵が必要に成る事から、唯一の人間であるサーベラー(桂木透子)の卵子は不可欠です。2199と2202の設定を生かすには、遺伝子操作はされたが、極希に生殖器を備えて生まれた子(クローン)は、ズォーダーに知られる前に処分(前線送り)にされたと私は考えています。
    従って、生殖器を得ないガトランティス人は、ゴレム発動で死滅。他の種族と交わって生まれたガトランティス人は、存在すると思います。

  2. オールドファン より:

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     ガトランティス人は二種類居るという考えは私も賛成ですね、本編では汚染艦隊と呼ばれていた連中の処分が手間なので放置、その後「野良ガトランティス人」と化したとか。
     純ガトランティス人に課せられていた制限は色々考えられますが、単純にゼントラーディ人のような知性と感情のの制限(劇中でも闘争本能と忠誠心のみを与えられた、と語られていましたし)だから衝動もないのでそういうことが思い浮かばない、後は脳から生殖器官に信号が行かないようになっている、というのも有るかも知れません。

     彼らも山城2199さんの言われるように素となったのは人間(恐らくゼムリア人か?)なので、人体機能そのものは強化されどもそう変化は無いと思われる(下手に変えてしまうと各器官間の調整やメンテナンスが面倒)、なのでヒューマノイドに過度に接触すると”魂”に引っ張られてサーベラーのようにいつの間にか”人間”に戻っていくのかもしれませんね。

  3. 山城2199 より:

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    鹿嶋少将様、コメントありがとうございます。
    ガトランティス人に関しては設定を広げる余地はかなりありそうですよね。
    今回の記事でも書きましたが、2199と2202のガトランティスの設定は矛盾しているところがありますので公式の方でも何らかのフォローをしてほしいと思います。

  4. 山城2199 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    オールドファン様、コメントをありがとうございます。
    >本編では汚染艦隊と呼ばれていた連中の処分が手間なので放置、その後「野良ガトランティス人」と化したとか。
    これもありそうですね!
    大帝たちにとっては自我が目覚めは忌むべき事態なのかもしれませんが、それがゴレムの楔から解き放つことだとすると結構皮肉です。
    ガトランティス人はまだまだ考察の余地が多そうですね

  5. レザレクション・オブ・ガトランティアのファン より:

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    ガトランティス人に、女がいないなんて作中で明言されてないじゃありませんか。あくまで『生殖能力がないだけ』で、女性型のガトラン人もいたかも知れませんよ?
    レザレクション・オブ・ガトランティアっていうヤマト二次創作には、女性ガトラン人が登場しますよ。そいつは、私が先述したように、生殖能力がないだけで、れっきとした女です。ちなみに、そのガトラン女は、純粋にクローン体で生き残っています。ゴレムの効果が及ばないところに居たそうですが…..(次元断層なら、別次元なので効果は及ばないと思うので、そこに居たのかな?)

  6. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    レザレクション・オブ・ガトランティアのファン様、コメントをありがとうございます!

    >女がいないなんて作中で明言されてないじゃありませんか。あくまで『生殖能力がないだけ』で、女性型のガトラン人もいたかも知れませんよ?

    言われてみればごもっとも。
    確かにご指摘の理由で女性体が存在する可能性は十分にあります。
    ただ
    ①2202では劇中で一人も女性体が確認できないこと
    ②人造兵士として造られた存在である以上、別個に女性体を作る意味があまりない
    という2点から少なくとも2202のガトランティスには女性体は存在しないと考えております。

    ちなみに二次創作は私自身も好きなのでどのような作品でも基本ウェルカムですが、「二次創作の設定」をもって「公式もそうである」と判断するのはいささか問題であると思われます。
    というのも、二次創作でのオリジナル設定はあくまでも、その二次創作内でのみ通用するものであり、公的には認められたものではないからです(たまに逆輸入される例もありますが、現段階では「女性体が存在する」という根拠としてもちいる事は出来ないと思っております。
    ただ、この設定も十分ありだなと私は思います。

  7. レザレクション・オブ・ガトランティアのファン より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    仰る事はごもっともです。でも、別に二次創作と公式が同じとは言っているつもりではありません。ただ単に、自分が上記した仮定は、自分だけで考えたのではなくて、この二次創作の設定を元に考えたものだという事をはっきりさせるために書き込んだつもりです。紛らわしい書き方をして、すみません。
    でも、2199と2202は、ストーリー上繋がっているので、2199に女性ガトラン人が登場したから、ガトランティスの誕生経緯上から考えて、女性型が作られていてもおかしくないと思い、この説を考えました。また、その二次創作キャラクターが、ゴレム作動後も生き延びていたと書き、その理由も仮定で書きましたが、それも、次元断層等の異空間に居れば、««クローン体にもゴレム効果が及ばない»»のではないかと、自分で仮定しました。(本記事の後半で、『クローンではないガトラン人がいて、ゴレム作動後も生き延びていたのではないか』とあったため。)
    あくまで、あの二次創作はこの説を考えた切っ掛けであって、二次創作と公式が同じ設定だとは思っていません。

  8. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    レザレクション・オブ・ガトランティアのファン様、お返事ありがとうございます!

    >紛らわしい書き方をして、すみません
    いえいえこちらこそ失礼いたしました。

    >紛でも、2199と2202は、ストーリー上繋がっているので、2199に女性ガトラン人が登場したから、ガトランティスの誕生経緯上から考えて、女性型が作られていてもおかしくないと思い、この説を考えました。

    そこがまさしく問題なんですよね。
    2202で2199のガトランティスの設定が大分変更されてしまいましたが、どこまで変更されているのかが作中を見ている限り判断できません(実際、2199でのせ帝都たらし合わせると矛盾する設定もあるのでそのあたりは無かった事にされたと思っています。)
    ガトランティスについては裏設定も含めて公式でしっかり出してくれることを期待したいですね。
    まあ逆に言えば、設定があやふやな分、妄想を楽しむ余地があるということではあるのですが・・・・

  9. レザレクション・オブ・ガトランティアのファン より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    2202の製作陣は、旧作重視をし過ぎて2199設定を、無視し過ぎなんですよね……
    ガデル・タランも、バレラスごと第二バレラスを落とされて殺されかけたのに、「全軍、総統のご帰還をお待ちしておりました!」からのデスラーの「変わらぬ忠節、心より感謝する」で、涙ぐみながら「ガーレ・デスラー!」ですからね…..(まぁ、あの演出は良かったけれど)
    やっぱ、公式が設定公開するのを待つのみですね。

  10. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    レザレクション・オブ・ガトランティアのファン様、再度のお返事ありがとうございます!

    >2202の製作陣は、旧作重視をし過ぎて2199設定を、無視し過ぎなんですよね……

    2202の根底にある問題はまさにこれなんですよね。
    特にストーリー構成を担当した福井氏は本当に2199をしっかり見てから2202のストーリーを考えたのか非常に気になるところです。
    ただ今回公開される(予定の)「ヤマトという時代」は2199と2202を繋ぐストーリーとして制作されているようなので、この作品で公式としての1つの答えが提示されるのではないかと期待しています。
    公開日はまだ未定ですが、何とか無事に公開されることを期待したいですね!

  11. レザレクション・オブ・ガトランティアのファン より:

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    ガトランティス人の細胞の核を取り出して、人間系統の脱核受精卵の中に入れて、クローンを造れば(現代人類のクローンの製造法方)、子世代からは人工細胞扱いじゃないし、もしかしたら、生殖能力もてに入れることができる可能性も!

  12. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    レザレクション・オブ・ガトランティアのファン様、コメントをありがとうございます。
    設定上、純粋なクローンは全滅したと思いますが、何らかの形でガトランティス人たちは今後も登場するのではないかと私も思っています。
    事実、2199に登場したガトランティス人たちは白色彗星にいたガトランティス人たちと比べて人間味があふれていましたし、こいつらは生き残っていると思いたいですね。

  13. ヴェネター級ヒューベリオン より:

    2199と2202のガトランティスの明確な違いについては自分も考えてました。

    単に作風が変わったのか意図的なのか。

    それで色々検証材料がないか探っているとれみるちょり氏がこの事について考察している動画がありました。

    自分はこれを見て確かにあり得ると思いましたので見てみることをお勧めします。

    動画のURLです。
    https://www.youtube.com/watch?v=4HZGL03x5YA

    • yamasiro2202 より:

      ヴェネター級ヒューベリオン様、コメントをありがとうございます。
      メタ的に言えば2199製作スタッフと2202の制作スタッフが一新されたことの弊害だとは思いますが、この設定変更によって色々な妄想をめぐらす余地ができたと思っています。
      れみるちょり様もアイからず素晴らしい考察をなされる方ですよね。
      この件に限らず、今後の検証も本当に楽しみです。