皆様こんばんは。
先行上映会から1日、やはりいろいろなネタばれが漏れ始めてきましたね。
ちょっと面白いのは見た人によって感想がだいぶ違うと言うこと。
どうやら2199第7章以上に賛否が分かれる内容みたいですね・・・
本当にどんな内容なのか不安と期待で来週が待ち遠しいです。
さて第7章「新星篇」の話はここまで。
今回は復習として過去の章を見ていたときにふと気になったエリザ・デスラーと言う人物について検証してみたいと思います。
さてクイズです。
エリザ・デスラーとは一体誰でしょうか?
この問いの答えが一瞬で誰か分かった方はかなりの2202のファンですね。
正解は第5章でのデスラーの回想でちょっとだけ登場した、デスラーの兄マティウスの妻であり、キーマンの母親になる人物です。
登場シーンは全部で5分未満、台詞もたった1回しかないという超がつくサブキャラですが、其の僅かなシーンでもとてつもないインパクトを残してくれました。
というのも、この人、2202でも屈指の馬鹿だからです。
エリザという人物について
このエリザについて公式で判明していることはマティウスの妻であり、キーマンの母親ということだけです。
しかし、複数の名門貴族が協力して統治していたデスラー大公国で、時期指導者と目されていたマティウスに嫁いでいたくらいですので、彼女自身もデスラー家に匹敵する貴族の令嬢であったと思われます。
彼女の言動から見てマティウスとの夫婦仲は良かったようですが、恐らくはマティウスの死後は子供(キーマン)を連れて実家に戻り表舞台には出てこなかったと思われます。
そのままでいれば彼女自身大過ない生涯を送れたと思いますし、キーマンもまた長じた後は叔父アベルトから総統の地位を譲られ未来のガミラスの指導者となった可能性が高いです。
しかしこの未来が可能性で終わってしまったのは、エリザが義弟であるアベルトの暗殺を企むという愚行を行ったからです。
タイミングが最悪すぎた暗殺計画
断っておきますが、彼女が義弟であるアベルトを独裁者として危険視し、暗殺を試みたことその事自体は愚かだとは思いません。
アベルトの真意が掴めないのは彼自身が本心を隠していることもあって仕方がないことであり、むしろ2199で多くのガミラスの高官が感じていたようなアベルトの危険性を誰よりも早く察知した彼女の洞察力の確かさや聡明さを現していると思われます。
しかし彼女が愚かであると断じざるを得ないのは、行動を起こした時期が最悪であり、しかもその手段も稚拙の一言だからです。
まず彼女が暗殺計画を実行を移したのは、アベルト・デスラーがガミラスの再統合を実現し、大小マゼランの統一を目的とする「デスラードクトリン」を発表した直後であり、まさにアベルトの人気が絶頂の時期です。
彼女自身はアベルトを除けば夫マティウスが生きていたころのような大公国時代に戻ると信じていたのかもしれませんが、この様な時期に暗殺計画を実行に移し、仮に成功させても国民の支持を得ることは不可能であり、しかもアベルト・デスラーと言うカリスマを失ったガミラスは再び分裂し、内乱状態に戻るだけです。
彼女は先にも述べたように個人としては聡明だったのかもしれませんが、大局的な視野や先見性は欠落していたようです。
また、デスラー暗殺の方法もあまりに粗雑です。
私兵を率いて当時のガミラス高官が一同に集まっている場所に攻撃を仕掛けると言う、はっきりいって暗殺ではなくテロリズムです。しかも、ヒスやディッツ、タランといった穏健派ですらも巻きこんでおり、デスラーを排斥したあとでどのように国家を運営していくかを配慮した気配すらありません。
繰り返しになりますが、彼女の立場でアベルト・デスラーの排除を考えるならば、排除したあと、ガミラスをどのように導くか、その方針と具体案を持っていなければなりません。
良くも悪くもこの時点のガミラスはアベルト独裁政権によって支えられており、其の状態で混乱を最低限に抑えるためには政権内の穏健派を味方に引き入れておく程度の政治的配慮は必要でした。
その配慮すらせず、単に幹部が一同に集まっているからチャンスだと言う程度の感覚で実力行使に出るような粗雑な計画が成功するはずもありません。
はた迷惑な自殺と言うならば分かりますが、成功すると本気で思っていたとするならば彼女はまさしく底抜けの「馬鹿」と断じるしかありません。
エリザの本質
エリザは恐らく貴族の令嬢としては聡明であり、見識はあったと思われます。
ただし逆に言えばそれが彼女の限界であり、大貴族の出身でありマティウスの妻である自分が立ち上がれば他人は黙って自分に従うと思い込んでいたのではないでしょうか。
要するに彼女の認識はマティウスが生きていた頃で止まっており、時代が変わってしまっていることに気がつけなかったところに悲劇があったのだと思われます。
また、後にキーマンは玲を母親であるエリザと重ねるシーンがありましたが、単に外見のみが似ていたわけではなく、内面も良く似た性格をしていたのかもしれません。
となると、エリザは激情家の側面があり後先考えずに行動を移すところがあったのかもしれません。
そうであるならば彼女の反乱の無謀さも納得できます。
なおエリザの本当の悲劇は、彼女の行動がキーマンの人格形成以外にはガミラスになんら影響を与えていないことであると思われます。
表面的には子供ともども処刑されたことになったようですが、それですら同情論がないところを見るとまさしく彼女の行動は旧体制派(この場合はガミラス公国復興派)による愚かな武力蜂起以上の認識はされていなかったと思われます。
恐らくはこの蜂起によって旧体制派は徹底的に粛清されることになったと推測できますが、夫の理想を守ろうとした妻がその理想そのものに止めを刺したとするならばまさしく皮肉としか言いようがありませんね。
コメント
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第七章、私はまだ自身の眼で拝見していませんが、ラストも含め全部、聞いております。
正直、ガッカリな内容もありますね。
まぁ。自身の眼で拝見したら変わるかも知れませが。
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と、誰かに囁かれたからかもしれません
マティウスの葬儀の時、彼女の心が壊れ病んでいると診た黒幕が、彼女に囁き、選択肢がひとつしかない悪魔の選択を強いられた故の行動と推測されます
彼女は、子を思う彼女の心は利用されました
アベルトは彼女を利用した黒幕を粛清し、兄の妻と子を(政治的に)殺して、亡き兄、マティウスへの想いから、忘れ形見の親子の命を救ったと、いうお話の流れになります
アベルトの暗殺に巻き込まれかけたヒスやタランは、亡き兄の妻と子の命を救ったアベルトの広く寛大な心に感銘して、総統への忠誠心を高め、デスラー体制はより強固なものとなりました
しかし、政敵の排除と人心の掌握という面において、アベルトも亡き兄の妻と子を利用したのかもしれません
だがしかし、アベルトの本心は
"二人の命を助けたよ"、"兄さん安心して"と、言っています
彼も幼いころ、兄に命を救われたのだから
だがだがしかし、2203年のガトランティス戦役において、キーマンが戦死するならば、アベルトの兄への想いは、消えて無くなります
それ故、キーマンは斎藤隊長諸友、一蓮托生で、生還して欲しい
管理人さんが、悲しい未亡人をいじめるので、少し反論して、こんな取り纏めも無く益体も無いお話(私妄想)をしてしまいました
本日発売のOUTな本で、どんなお話が読めるのでしょうか?
ぺんぺん草は、楽しみです
紀伊国屋書店が定休日でした、アウトです購入不可能です
こんなこともあろうかと、田村書店で唯一入荷の一冊を、見敵必殺&即時購入しました
波動砲は二連装が標準の時代ですから、OUTを二冊買ってもOUTでは無いよぉね?
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亜様、コメントをありがとうございます。
> 第七章、私はまだ自身の眼で拝見していませんが、ラストも含め全部、聞いております。
> 正直、ガッカリな内容もありますね。
> まぁ。自身の眼で拝見したら変わるかも知れませが。
私の色々と情報が入ってきておりますが、確かに聞いた話が本当であるとすると、微妙な気がします。
しかしこれは実際に見るまでは本当になんともいえないこと。
期待と不安を抱きつつ3月1日の公開を待ちたいと思います。
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ぺんぺん草様、コメントをありがとうございます。
> と、誰かに囁かれたからかもしれません
> マティウスの葬儀の時、彼女の心が壊れ病んでいると診た黒幕が、彼女に囁き、選択肢がひとつしかない悪魔の選択を強いられた故の行動と推測されます
別に未亡人をいじめたいわけではございませんが、彼女の行動を客観的に分析するとちょっと・・・という感じだったので(苦笑)
ただ彼女が主犯ではなく単に反アベルト・デスラー派の象徴として担ぎ上げられたというご指摘は正しいと思います。
恐らく本当の黒幕は総統制の移行により既得権益を失った貴族たちではないかと思っております。
彼女を使ってアベルト一派を始末し、総統暗殺の主犯としてエリザとその息子を処刑し自分たちの権力を回復させる。
そんなところだったのではなかったと思います。
またいじめると言われるかもしれませんが、思うに彼女は息子と一緒に籠の中の鳥であることを受け入れない限り、どう転んでも徹底的に利用された挙句に破滅する運命しかなかったと思われます(汗)
> 紀伊国屋書店が定休日でした、アウトです購入不可能です
> こんなこともあろうかと、田村書店で唯一入荷の一冊を、見敵必殺&即時購入しました
> 波動砲は二連装が標準の時代ですから、OUTを二冊買ってもOUTでは無いよぉね?
私もアマゾンさんで注文しておりますが、書店で見つけたらたぶん購入してしまうと思います。
やはり保存用と熟読用が欲しいですからね(笑)