皆様今晩は。
2199劇場版「星巡る方舟」には、ヒロインの桐生美影が「北欧神話」マニアという設定を反映してか、シャンブロウに調査に赴いた際、「北欧神話」に登場する世界樹「ユグドラシル」を目撃するなど北欧神話ネタがいくつか散りばめられています。
しかし、2199本篇においても「北欧神話」を知っていると「もしかして?」と思う設定があります。
それがイスカンダル3姉妹の設定です。
実は「北欧神話」には時を司る三人の女神姉妹が登場します。
過去を司る長女の「ウルド」
現在を司る次女の「ヴェルダンディ」
未来を司る末妹の「スクルド」
彼女たちの名前は「ああ女神様」(藤島康介作)という大ヒット漫画のキャラクターの名前で使われていますので、名前だけは聞いたことがあるかもしれません。
「北欧神話」において、彼女たちは全ての神々が死に絶えるとされる「ラグナロック(神々の終焉)」を生き延びた数少ない神々であり、そのため今においても「時間の流れ」が存在するとされています。
この北欧神話と時を司る三姉妹の逸話を踏まえた上でイスカンダル三姉妹を見てみると、非常に共通点が多いです。
まず、ほぼ全てのイスカンダル人が死に絶えた中で生き残っていた存在であること。
そして2199における彼女たちの描かれ方が各女神たちの属性そのものであることです。
長女のスターシャは、「この星(=イスカンダル)は悲し過ぎる」という言葉が示すように、基本的に過去しか見ていません。
次女のサーシャは、未来の架け橋となるべく現在の地球に殉じて命を落としました。
そして三女のユリーシャは未来を信じて、イスカンダルを去り、ガミラスの象徴となりました。
スターシャ=ウルド
サーシャ=ヴェルダンディ
ユリーシャ=スクルド
と解釈するならば2199において、イスカンダルの女神様たちが3人であること、そしてそれぞれの描かれ方が過去・現在・未来を象徴していることに非常に納得できます。
勿論偶然かもしれませんが、「星巡る方舟」にわざわざ「北欧神話」を持ち出してくるあたり、イスカンダル三姉妹のモチーフが本当にこの時を司る3人の女神たちであっても不思議はありません。
あるいは2199世界における北欧神話は「イスカンダルの歴史」が神話として残されたものという設定があるのかもしれません。
オリジナルシリーズの完結篇では「宇宙神話」というものが重要なキーワードとして登場しますが、2199シリーズの完結篇ではもしかしたら北欧神話が宇宙神話として使われることになるかもしれませんね。
コメント
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ありがとうございます。
謎が解けました、ほんとにすばらしい記事です。
(一部、ユリーシャであるべきところが二か所お書き間違えがございまする)
三姉妹であることの裏設定、、、これがもし総監督の構想と合致しているなら、
いやあ勿体ない、、、公式設定としてもっと前面にだしてもいいのにwwwWWW
方舟の暗号は他にもあり、
一部はキネマ旬報の出渕総監督インタビューでも元ネタが出ていたりしますね。
いやあ、またこちら、ご紹介もさせていただきたく。
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勘助様、コメントありがとうございます!
また本文の間違いのご指摘ありがとうございます(早速呈させていただきました)
昨日は酒を飲みながらブログを書いていましたのでいつにも増して間違いが多かったようです(苦笑)
自覚は無かったのですが、少し酔っ払っていたようですね~(苦笑)
> (一部、ユリーシャであるべきところが二か所お書き間違えがございまする)
> 三姉妹であることの裏設定、、、これがもし総監督の構想と合致しているなら、
> いやあ勿体ない、、、公式設定としてもっと前面にだしてもいいのにwwwWWW
今回の検証はあくまで私の勝手な分析に過ぎませんが、当たっていると嬉しいですね。
2199は2202と異なり本当に深く設定が練りこまれているので、分析すればするほど面白いです。
本当に2202もこのようなところは踏襲して欲しかったと思います。
> 方舟の暗号は他にもあり、
> 一部はキネマ旬報の出渕総監督インタビューでも元ネタが出ていたりしますね。
> いやあ、またこちら、ご紹介もさせていただきたく。
おお、それは楽しみです!
是非期待させてください!