皆様、おはようございます!
今回は、第4章で明かされた設定のうち最も重要なものの一つである、「シャルバート・イスカンダル」について取り上げてみたいと思います。
例の如く、第4章本編のネタバレ満載の内容となっておりますので、ネタバレが嫌な方は回避をお願いいたします。
明かされたシャルバートとイスカンダルの関係
以前から(私も含めた)多数の考察で、「3199」にシャルバートが何らかの形で絡んでくると予想されていましたが、第4章でついにその名前が登場!
「シャルバート・イスカンダル」というイスカンダル王族の一人であり、イスカンダル人達がガルマン人を奴隷として連れ帰る中で、ただ一人、ガルマン星に残りガルマン人達を導いた伝説の聖人であると事実が判明しました。
オリジナルシリーズにおいてもイスカンダルとシャルバートは設定が近いことから、何らかの関係性を持たせてくるだろうとは思っていましたが、まさかストレートに親戚にするとはちと予想外でした。
ただ名前のパターンが、イスカンダル王家直系である「スターシャ」「サーシャ」「ユリ―シャ」の3姉妹とは少し名前のパターンが異なっている(語尾がシャではなく頭にシャがきている)ことから、恐らく傍系の王族なのではないかと思われます。
「天空の城ラピュタ」で例えるならば、正当な王族の末裔であるシーダと、分家筋の末裔であるムスカの関係に近いと考えても良いかもしれませんね。
ガルマン星で発見された遺跡がイスカンダル風のデザインである半面、イスカンダル本星で数多く見られた水晶のオブジェのようなものが一切ないのは、そのあたりの関係が影響していると思われます。
さて、ガルマン星では聖人として伝わるシャルバート・イスカンダルですが、ここで気になるのは果たしてこの「聖人としての伝承」が果たして本当なのか、という点です。
実際、、本家であるイスカンダル自体が奴隷であるガミラス人を支配するにあたって、強力なマインドコントロールで「自分たちを救済した女神」と思い込ませることをしています。
シャルバートがガルマン星を統治するにあたって同じことをしていないという保障はありません。
なによりも、直系の王族であるスターシャをして、当時のイスカンダル人の本質を「絶え間ぬ向上心と知識欲がある一方、貪欲で支配的で極めて利己的」と表現しており、エレメント化する自分たちに代わって【救済】を押し進めるための奴隷を欲するなど、ガルマン星に進出したころのイスカンダル王家はかなり性悪な存在であったことを伺わせます。
無論、当時からスターシャのような穏健派がいた可能性もありますが、ガルマン星から発見された大量の艦艇群を見る限り、そこまで穏健な人物であったとは思えません。
むしろ、ガルマン人という強靭な兵隊とこれらの艦艇を使って覇権主義を押し進めようとした野心的な人物という方がしっくりきます。
このように考えると、ガルマン人達もシャルバートから強いマインドコントロールを受けてた結果、彼女を聖人と思い込ませられている可能性は高いです。
シャルバート・イスカンダルの真実
ここからは私の完全な妄想になりますが、シャルバート・イスカンダルは聖人どころではなく、当時のイスカンダル王族の中でもかなりの危険人物で、「貪欲で支配的で極めて利己的」というイスカンダル人の悪い部分を最も反映した人物だったのではないかと思います。
そして、一方的ながらもあくまでも「他文明の保護と救済」を目的としていたイスカンダル本国とは異なり、恐らく彼女の目的は、物理的な宇宙の支配であり、ガルマン星に一人残ったのも、ガルマン人達を憐れんだためではなく、本国から遠く離れたこの地で独立し、ガルマン人という強靭な兵隊とこの地で建造した強大な艦隊を使って天の川銀河、いずれは本国のあるマゼラン銀河を含むすべての宇宙を支配しようとしたのではないでしょうか?
ただ、結果から言えば彼女の野望は叶うことなく、イスカンダル本国にその野望がバレて、本国と戦争になった結果、敗北したのではないでしょうか。
同じイスカンダルの技術と知識を持つ者同士の戦いとはいえ、本家と傍系が持つものとでは圧倒的な開きがあり、本家の圧倒的な波動関連技術の前に敗北し、シャルバート自身も(肉体的には)死亡したものと思われます
ただし彼女自身は、敗北前に自分の分身というべき存在をバイオコンピューターとして作り出しており、さらにガルマン星の地下深くに艦隊戦力を隠して、未来への再起の準備をしていたのではないか。
・・・もうお分かりかと思いますが、おそらく、この時に作られたバイオコンピューターこそ、デザリアムを支配している「マザー」と呼ばれる存在と思われます。
実際、このように考えるならば、イスカンダルの持つ波動関連技術を「悪魔の力」として激しい憎悪を持っていること(かつて自分の野望を台無しにした原因であるため)、その一方で、その技術を強く欲していることにも説明がつきます。
またサーシャを「イスカンダルの欠片」として欲したのも、彼女がイスカンダル王族最後の直系として、イスカンダルの波動関連技術を扱える存在であるだけではなく、彼女の肉体を乗っ取って再びこの世界に復活することを企んでいるからではないか。
「ヤマトⅢ」に登場したマザー・シャルバートは、過去のマザー・シャルバートと次世代の候補者(ルダ王女)が合体することで、新しいマザー・シャルバートが誕生するという展開でしたが、3199ではこの展開を過去のイスカンダル王族の亡霊がサーシャの体を奪おうとする展開としてリメイクされるのではないかと睨んでいます。
2205でイスカンダル関連は完全に決着がついたかと思っていましたが、どうやらまだまだ厄ネタは出てきそうですね(苦笑)