皆様今晩は！
以前アップした「デザリアムの正体の考察」の中で私は2205に登場するデザリアムの正体について「時間断層を残すことを選択した時間軸における未来の地球」と提唱させていただきました。
この説についてコメント欄においてTORA様とkazu様より非常に興味深いご指摘を頂きました。
お2人ともありがとうございます！
折角ですので今回はこのご指摘について検証してみたいと思います。
デザリアムの正体に関する疑問
今回の頂いたご指摘を簡単にまとめるならば、もしデザリアムの目的が「時間断層を残すことを選択した未来の地球」であるならば、時間断層が消滅する前に活動を行さければ意味がないのではないか、というものです。
確かにこれはごもっともです。
デザリアムの目的については、「大胆予想！デザリアムの最終目的」の中で仮説を立てさせていただきましたが、もし彼らの行動原理が、地球の未来をデザリアムルートに導くことであるならば、「時間断層の消滅」を阻止することが一番簡単です。
なぜそれをしなかったのでしょうか。
まず結論から言ってしまえば、「したくても出来なかった」というのがその答えだと思います。
私はデザリアムはテレサ空間を通って自分たちの住む未来から2205の時代にやってきていると考えておりますが、彼らは自由自在に過去に行くことができるわけではなく、【とある条件】が揃う事により初めて過去に行くことができるのだと思われます。
今回の場合、恐らくデザリアムがいける過去は「2203年12月31日」であり、この日以降の歴史には介入することができても、それ以前の歴史を改変することは不可能だったのでしょう。
そしてこの「2203年12月31日」ではすでに時間断層は消滅しているため、次善の策として「時間断層の復活」を計画したのではないでしょうか。
では、なぜデザリアムは「2203年12月31日」という特定の日にしか来ることができなかったのか。
それは「各時間に介入不可能」というテレサ空間の特徴によるものだと思われます。
2202から判断できるテレサ空間の特徴
これまで得られた情報で判断する限り、テレサ空間では「過去の出来事」や「未来に起きる事」、更には「発生したかもしれない過去」や、「選ばれなかった未来」などすべてを見ることができます。
ただしこれはあくまで「見ることができるだけ」であり、見ている対象に対してテレサ空間にいる者は何ら介入することは出来ないようです。
恐らくですが、このヤマト世界における世界観では、「世界を変えることができるのは、その世界の内にいる者だけ」であり、テレサ空間のような「世界の外」にいる者は、何らの手出しもすることができないのでしょう。
これは例えるならば、自宅のTVで好きな番組を見ているような感覚に近いと思われます。
TVを使えば、好きな番組を好きなだけ見ることができますが、TV局のスタジオといった現場にいけるわけではありませんので、番組内容に影響を与えることは出来ません。
テレサもまた「テレサ空間」という場所で視聴者として現実世界を見ているだけなのでしょう。
一応、内容に問題があればTV局にクレーム電話を入れるようにその世界にメッセージを送ることは出来ますが、逆に言えば、テレサ空間にいる限り、彼女が現実世界に対して出来ることはその程度であると言えます。
テレサ召喚の真相
以上のようにテレサ空間にいる限り、基本的にテレサが現実世界に影響を与えることはありませんが、例外として、その現実世界の方からテレサ空間を繋ぐ扉が作られた場合、テレサはその扉を使ってその世界にやってきて力を行使することができます。
実際、「2202」第25話のラストで、特攻するヤマトの前にテレサが現れて、「滅びの方舟」を消滅させました。
これは同話で真田さんが語っていたように、波動エネルギーが暴走したヤマトを媒体にして、「2202世界」と「テレサ空間」の繋ぐ扉が完成したことにより、テレサが「2202世界」に介入する手段を得たからです。
ちなみに、この扉は永続的なものではなく、恐らくは山本を乗せたヤマトが「2202世界」に帰還した時点で消滅してしまったと思われます。
多分、テレサはその扉が消滅するギリギリまでヤマトをテレサ空間に留まらせ、古代が自分の意思で帰還する事を待っていたと思われます。それが「滅びの方舟」の消滅からヤマト帰還まで半年間も期間が空いた理由であると思われます。
しかし残念ながら時間切れになったため、とりあえずは山本をメッセンジャーとして先に帰還させ、古代と雪が帰還する為の「2202世界」と「テレサ空間」を結ぶ新しい扉の構築を「2202世界」の人間に依頼したのではないでしょうか？
介入開始ポイントが【西暦2203年12月31日】である理由
結論から言えば、「2202世界」の人々は時間断層を潰すという方法で「2202世界」と「テレサ空間」を結ぶ新しい扉を作り出し、古代と雪の救出に成功しました。
しかしこの時に作った「新しい扉」がその後の問題となったのではないでしょうか？
そもそも、この扉は「2202世界」と「テレサ空間」を往復できるだけの存在であり、「他の世界」に何ら影響を与えるものではありません。テレサ空間にいるのも基本的には人畜無害なテレサですので、当分の間、テレサ空間に扉が残っていても悪用される心配は本来なかったはずです。
しかし、もしここで過去の異変に気がついたデザリアム世界の住民たちが、テレサ空間にアクセスしてきた場合はどうでしょうか？
当然、彼らはそこで自分たちがやってきた「扉」以外にもう一つ別の「扉」があるのを見つけ、それこそが異変の原因と気付き、彼らは「2202世界」にやってきたのではないでしょうか？
恐らくデザリアム世界では時間断層を使って自由に「テレサ空間」へのアクセスを可能にする技術を完成させていたと思われます。
となると、彼らが「2202世界」にやってきた時点で、「テレサ空間」と「2202世界」を結ぶ扉を固定化するのも容易だったはずです。
デザリアム人たちは、自分たちの「デザリアム世界」と「2202世界」を繋ぐ回廊をテレサ空間に完成させ、そこを通って過去への介入を開始したのではないでしょうか？
なお、この新しい扉が開いたのは「西暦2203年12月31日」であったため、彼らの介入開始ポイントはこの時間に固定されてしまい、それが「時間断層消滅前」の介入が不可能だった原因だと思われます。
また、彼らが本格的に動きだしたのが2205年だったのは、
・「デザリアム世界」と「2202世界」を結ぶ回廊の形成
・「2202世界」の情報収集
・どうしたら自分たちの望む結果をもたらすか、という計画の立案
・遠征軍の編成
などといった準備に時間がかかった為であると思われます。
デザリアムの襲来は古代が原因？
もし、この仮説が正しいとすれば、デザリアムをこの世界に呼んでしまったのは、現実世界への帰還を拒んだ古代君という事になります。
2205後章の粗筋に「しかし彼らは知らなかった。その先に待つのが勝利でも敗北でもなく、残酷な真実との直面であることを」とあります。
ここに書かれている残酷な真実は、デスラー総統をはじめとするガミラス人達にとっては「ガミラスとイスカンダルの真実」、地球人達にとっては「デザリアムの正体が未来の地球であるという真実」というように、異なるも野になるような予感がします。
そして古代君にとっては「デザリアムをこの世界に呼んでしまったのは自分自身」というとてつもない残酷な真実であり、それゆえに彼はデザリアムの戦いから逃げることは出来ない、という事になるのではないでしょうか。
コメント
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ガミラス星を破壊したのは、イスカンダル星を牽引したいが連星のため邪魔だったからでしょう。イスカンダル星を欲している理由は、地下に存在する時間断層が必要となったのではないかと。
2202最終章で時間断層と引き換えに古代と雪を助けたストーリーでしたので、時間断層を潰してそのエネルギーで高次元空間に行ったのだから時間断層は無くなり、その後になってからではデザリアムが来ても意味はないのではと考えコメしたのです。理由は地球には新らたに時間断層を作る能力は将来的にも持てなかったと考えていたからです。
今さらですが、もしかしたら本当は時間断層は無くなっておらずひた隠しに残されていたのではないかとも考えられ、改めてコメしました
。2205冒頭で古代が 時間断層は無くなった と言っていますが、知らされていなかっただけなので、そのまま地球は続いていたがとうとう機能しなくなり新しい時間断層が必要になためイスカンダルが必要になったと考えるからです。自己製造&保有ができたのならイスカンダルを欲しなくても良いですからね。
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ボラーの戦闘艦のビームは緑ですよね。
しかし、ガミラスとの戦闘では赤かったり緑だったりしています。元の新たなる旅立ちも若干描写が雑でしたが余計なところは改めて欲しいものです。しょうがないことなんでしょうが光線自体も2202の方が良かったとの意見が見られますが私も同意です。人物の画も同じです。
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ボラーの戦闘艦のビームは緑ですよね。
しかし、ガミラスとの戦闘では赤かったり緑だったりしています。元の新たなる旅立ちも若干描写が雑でしたが余計なところは改めて欲しいものです。しょうがないことなんでしょうが光線自体も2202の方が良かったとの意見が見られますが私も同意です。人物の画も同じです。
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時間断層が存在した未来の地球がデザリアムだとすると、仮に古代と雪が救出されなかった未来とするとヤマトは存在した事実があるはずです。後章冒頭でヤマトの一斉射撃にデーダーは感情むき出しのノイズまみれになります。もしかしたら、デザリアムは、パラレル的にもヤマトが時間断層から帰還しなかった未来ではないだろうかと思うのです。つまり、ヤマトが高次元から帰還したことがデザリアム行動開始のきっかけであり、時間断層の消滅は副産物にすぎない。仮に山本と古代と雪が共に帰還していれば、時間断層は消滅しなかった。ヤマトの帰還により、時間断層に亀裂が生じてノイズとなった。更には古代たちを救出して高次元から帰還したヤマトは実はデザリアム化した地球に到達し、そして、旧作永遠にあるようなグロデーズの無限β砲の砲火を浴びて撃沈されてしまった。と考えたら、ヤマトのデータは2205時点でデザリアムの歴史には存在しないことになります。時間断層が消失し古代と雪不在でヤマトが存在していたら、ヤマトはその後どんな運命をたどったでしょうかね。
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kazu様、コメントをありがとうございます。
デザリアムがイスカンダルを狙う理由として、やはりイスカンダルの地下にある聖域にあるものがキーになりそうですね。
ただそれが時間断層かどうかはまだ分からないので、今後の後章の情報に期待したいところです。
また地球の時間断層ですが、私自身は一定の条件が揃えば時間断層を復活させることが可能なのではないかと思っています。
そもそも時間断層は新しくできたものではなくもともと存在する空間であり、CRSの影響でその入り口が開いただけであると思っています。「時間断層を消滅させた」というのは「その入り口が壊れた」だけであり、条件がそれ追えばまたその入り口を開けるのではないかと考えています。
そのために条件の1つにイスカンダルのCRSがあり、それゆえ、デザリアムはイスカンダルを望んだのではないか。
私はそのように考えております。
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kazu様、コメントをありがとうございます。
ボラーのビームは完全に混同してしまったのでしょうね。
全体的に丁寧に作られているだけにあの部分は本当に残念でした。
後章はスケジュールにかなり余裕があるみたいなので、こういったミスは潰していってほしいですね。
キャラデザに関しては私はそこまで気になりませんでした。
この辺は好みの問題かもしれませんね。
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ABARTH様、なるほどです。
ヤマトは2202までは歴然と存在した艦でありそれをどこかで受け継いだ未来の地球なら、デザリアムからすれば、ガミラス同様に歴史に存在しないノイズとして扱われるのではなく、知っている存在として驚きを見せるのではないでしょうか。
（尤もそもそもガミラスや、ガミラスとの戦闘など全て経験しない別ルートを歩んだパラレルワールドの地球なら宇宙戦艦ヤマトを造らないまま時間が進んだかもしれませんが）
最後には見せてくれるそうなので待ちますが。
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ABARTH様、コメントをありがとうございます。
>デザリアムは、パラレル的にもヤマトが時間断層から帰還しなかった未来ではないだろうかと思うのです。
なるほど面白いご指摘ですね。
あらゆる可能性があると考えるならば、「ヤマトが帰還しなかった世界」というのも存在してもおかしくないですね。
ちなみに選挙で「時間断層の維持」が選ばれた場合は、旧ヤマトクルー達が独断で助けに行こうとして（実際、真田さんが演説をしたときにヤマトクルー達が動き出していましたし）、失敗し、次元のはざまで消滅した・・・という救いのないオチであると考えています。
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やっと後章の前売りムビチケ購入してきました。
赤のデザインだったので、？と思ったのですが、一昨日からゴルバと対峙するヤマトのデザインに変わっていたんですね、知らなかったことはお恥ずかしい限りですが、個人的にはラッキーでした。笑
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kazu様、コメントをありがとうございます。
そう言えば19日の金曜日から第2弾前売り券の発売開始でしたね。
私も近いうちに購入したいと思っていますが、特典のポスターは正直複数あっても持て余すんですよね（苦笑）
ポストカードやクリアファイルとかにして欲しいと思っているのは贅沢な要望でしょうか？
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私もあれは困っています。置場に困ります。
クリアファイルにしてくれー!と。笑
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テレサ空間＝彼岸でテレサは如来さんか…観測は出来ても干渉出来ない。
デザリアム史に「イスカンダル」は有るのにヤマトもガミラスも無い上に「１０００年の悲願」というのがどうも腑に落ちないので仮に分岐が「１０００年前のガミラス建国前」としますと。
丁度モンゴル帝国建国辺り…余談で２１９９蛮族ガントランティスの様式がモンゴル。
むむ…「１０００年の時の環」が異常な符合を示している。
仮に１０００年前に方舟未入手のズォーダーが未開の地球に来襲するも、運良くか良くないのかイスカンダルの救済により入手した宇宙船を天才侍ガニマタ猿が修復し撃退、地球が一足飛びに星間国家となる。一方でガルマンはそのままボラーの奴隷のまんま、地球は現在と異なる歴史を歩んだとか…。
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mars様、コメントをありがとうございます
>「１０００年の悲願」
この言葉は私も気になっています。
性格には「デザリアム1000年の夢」ですが、おっしゃる通り「1000年以来の宿願」なのか、それとも「1000年王国の建国」というデザリアムの国家目的を言っているだけなのか・・・
ガミラスについては「敵史に残らぬ弱者」と言っていることから、少なくとも「歴史的な存在として知っている」のだと思います。
ヤマトについては、もしかしたら彼らの歴史では歴史改竄が行われ、ヤマトの記録が消去されてしまったのかもしれませんね。