皆様今晩は！
今回は「2205‐新たなる旅立ち‐」におけるデザリアムの目的について大胆予想してみたいと思います。
ちなみに今回は何らかの根拠に基づく検証というよりも、仮説に仮説を重ねた妄想という側面がつよいので、そのようなものが嫌いな方はスルーをお願い致します。
もっとも、「いつも妄想100％じゃねえか！」と言われたらその通りなのですが（苦笑）
まず結論から言えば、デザリアムの目的は2つあると思います
1つは前回の記事でも書いた通り、「古代アケ―リアス文明の知識」を欲して、イスカンダルを管理下におこうとしていること。
そしてもう1つは地球に時間断層を蘇らせることではないかと思われます。
聖域に眠る古代アケ―リアスの知識
以前、何度か書いたことがありますが、私はイスカンダル人はマゼラン銀河に移住した古代アケ―リアス人であると考えています。
古代アケ―リアスとイスカンダルの関係については後日改めてまとめてみたいと思っていますが、イスカンダルに移住した古代アケ―リアス人達の多くはやがてエナジーボールと化して聖域で眠っているのではないでしょうか。
デザリアムはイスカンダルの聖域に眠るこれらのエナジーボールを入手し、記憶を抽出することができれば、現在ではロストテクノロジーとなっている古代アケ―リアスの技術力を我が物にかできると考え、イスカンダルの捕獲を狙ったのではないでしょうか。
そして、このように考えれば、イスカンダルを平然と攻撃をしていた理由が納得できます。
彼らにとってみれば最も重要なのは聖域に眠るエナジーボールだけであり、地表自体は害虫駆除を目的に一緒に焼き払ったとしても特に問題がなかったのでしょう。
ちなみにスターシャが、ガミラス避難民を聖域に入れることを拒否したのは、「儀式」の内容にあると思われます。
あくまで予想ですが、聖域に入る儀式とは肉体を捨ててエナジーボールになる事なのではないでしょうか？
極論を言ってしまえば「自殺しろ」ということであり、そりゃあいくらメルダから要求されても拒絶するのは当然です。
ただ、のちにユリ―シャが、デザリアムの攻撃が始まった際に、スターシャに聖域の解放を訴えたのは、仮に肉体を失う事になったとしても、「完全に死ぬよりマシ」と考えたからであると思われます。
「人間として死ぬか」それとも「肉体を捨てても生き残る事を選ぶか」は確かに個々人が選択すべき問題であり、ユリ―シャがスターシャに告げた「それを決める権利はお姉さまにない」という言葉は、その選択肢を奪う権利はないという意味だったのではないでしょうか。
真の目的は地球の時間断層復活？
恐らく「2205‐新たなる旅立ち‐」で語られる目的は、デザリアムの正体を隠す意味でも上の部分のみであると思われます。
しかし、彼らの真の目的はイスカンダルを地球付近まで運び、イスカンダルから奪ったCRSで時間断層を復活させることにあるのではないかと思われます。
何故なら、もし彼らの正体が「時間断層を残した未来の地球」であるとすると、時間断層を放棄した過去をそのままにしておくと自分たちがいずれ消滅してしまうという事実に気がついたからでしょう。
これは少しややっこしいですが、恐らくこのヤマト世界においては並行世界がパラレルワールド的に存在しているわけではなく、一つの未来を選んだ場合、他の選択肢の未来はその時点で消滅してしまうのではないでしょうか。
2202の最終話でテレサは未来について「何でもあり得る」と表現しています。
これは未来が「シュレーディンガーの猫」の状態であることを意味しているのものと思われます。
「シュレーディンガーの猫」とは、簡単に言えば「箱の中に入っている猫の生死は箱を開けるまでは確定しない」、つまり箱を開けるまでは「生きた猫」と「死んだ猫」が両方存在できるという考え方です。
これを2205に当てはめるならば、未来がしっかり確定するまで「地球人」と「デザリアム人」は両方存在できるという事になります。
2205における地球は、地球がデザリアムルートに進むか、別の道に進むかの最後の分岐にあり、もしここでデザリアムルートが選ばれないとなると、デザリアム人達はその存在そのものが消滅してしまうのでしょう。
しかし、テレサ空間へのアクセスでデザリアム人がこの事実に気がついた場合、果たして黙って消えることを許容するでしょうか？
もし彼らが過去に介入する能力を持っているのならば、何としても歴史を変え、デザリアムルートに誘導しようとするのは当然のことです。
そして、デザリアムルートに進むためには「時間断層」の存在が不可欠であり、一度消滅してしまった時間断層を再び蘇らせるためにデザリアムはイスカンダルを欲したのではないでしょうか。
イスカンダルの輸送先は地球？
2205前章でメルダ―スは「我らが母星デザリアムは遠い」という趣旨の発言しています。
これは普通に解釈すれば、「イスカンダルの輸送先は本拠地であるデザリアム」という意味以上の情報は得られません。
しかし、もしデザリアム人が未来の地球人であり、自分たちの母星を「地球」ではなく「デザリアム」と呼ぶようになっているとしたらどうでしょうか？
メルダ―スの発言は、イスカンダルの輸送先はこの世界の地球であると解釈する事も可能です。
では何故メルダ―スたちはイスカンダルを地球まで運ぼうとしているのか。
それはCRSの発動により時間断層を復活させるために必要であるからではないでしょうか？
恐らくCRSはイスカンダルでしか作ることができず、そしてCRSを発動したところで副産物である時間断層が必ず発生するとは限らないのでしょう。
そのため、地球のそばまで運んだイスカンダルでCRSを量産し、目的の場所に時間断層が発生するまで、CRSの発動を繰り返す予定なのではないでしょうか。
デザリアムルートのキーは揚羽財閥？
ここで疑問なのは、果たしてこのような手段で時間断層を復活させたところで、果たして地球が再びデザリアムルートに進むかという事です。
これもあくまで推測ですが、ここでもう1つのキーが登場するのではないかと思われます。
それが揚羽財閥です。
「【ネタバレ注意！】続編確定の4つの根拠」でも書きましたが、この世界の揚羽財閥は「時間断層」の存在によって急成長を遂げた軍需企業であり、時間断層が消滅した現在でもその決定に強い不満を抱いていると思われます。
もしここでデザリアムというガミラスを襲った謎の敵が地球を襲撃し、地球防衛艦隊を次々撃破していく最中に突如として時間断層がよみがえったとしたらどうでしょうか？
揚羽財閥としては喜んでその時間断層に飛びつき、波動砲艦隊計画の再開を主導するようになると思われます。
そしてそれこそがデザリアムルートへの分岐なのではないでしょうか。
旧シリーズでの暗黒星団帝国は、母星であるデザリアムを地球そっくりにつくりかえ、未来の地球人を語る事で古代たちヤマトクルーを自分たちの望む未来に誘導しようとしました。
こちらのデザリアムは、裏で時間断層を復活させると同時に、自らは恐るべき侵略者を装い、地球人達を誘導する事で自分たちの望む未来に誘導しようとするのではないかと思われます。
以上が私が考えるデザリアムの目的です。
単なる異星人なら話し合いによる和解も可能かもしれませんが、デザリアム人だけは共存が決してできない存在と言えるかもしれません。
その意味でデザリアムとの戦いは、本当の意味で地球の未来をかけた戦いと言えるかもしれませんね。
