芹沢さんは鉄血宰相ビスマルク?

皆様、こんばんは!
今回はちょっとした気分転換に簡単なキャラクター考察です。
ふと思ったことをまとめただけですので、肩の力を抜いて読んで頂ければ幸いです。

以前、Twitteでとある方と「波動砲艦隊構想」と「古代の反乱」について議論した際に気がついたのですが、芹沢さんのモデルの1人はドイツ帝国の宰相ビスマルクではないでしょうか。

20211017_img001.jpg

「鉄血宰相」の異名を持つビスマルクは軍事力を軸にした政策で当時、分裂していたドイツを母国プロイセンを中心とした「ドイツ帝国」としてまとめ上げ、欧州屈指の強国にまで育て上げました。
一方、芹沢さんも時間断層という恩恵があったとはいえ、「波動砲艦隊構想」に基づく軍拡政策で地球を短期間のうちにガミラスに匹敵する強大な星間国家に育て上げました。

そしてここが一番重要なのですが、ビスマルクも芹沢さんも、やや強引な軍事路線を採用していながら、巧みな政治力・外交力で上手くバランスをとっているという点です。
ビスマルクは拡張路線を取りながら「ビスマルク外交」と呼ばれる巧みな外交で欧州での孤立化を逃れていました。
一方、芹沢さんは「危険な火遊び」と揶揄される波動砲艦隊構想を、ガミラスとの外交問題を起こすことなく実現させています。
正直、芹沢さんの手腕はビスマルクに匹敵する見事なものと言わざるを得ません。

事実、同盟国とはいえ、多数の波動砲艦の所有は、数年前まで戦争状態にあったガミラスにとって疑心暗鬼の対象にしかならず、場合によっては第2次ガミラス戦争の引き金になりかねません。
それを芹沢さんは波動砲艦開発にガミラスの軍需産業を参加させ、更に時間断層を貸し出すことで、見事にガミラスとの軋轢を回避しています。

ガミラス戦争の当事者であった芹沢さんにとって、ガミラスは本来憎い敵であり、そのような相手と波動砲技術を共有するという事は非常に難しかったはずです。
しかし地球の安全保障を考えた上で、過去のわだかまりを捨てて最善の方法をとることができた芹沢さんは、現実をよく見ているバランス感抜群の軍政家なのではないかと思われます。
古代たちが非常に危機感を抱いていた波動砲艦隊ですが、恐らく芹沢さんがしっかりと手綱を握っている限りは特に問題は生じなかったのではないでしょうか。

むしろ恐ろしいのは、芹沢さんが失脚なり引退なりしてしまった後です。
芹沢さんという重石を失った後の地球には、もはや強大な波動砲艦隊の手綱を握ることができる者はおらず、暴走を開始してしまう可能性が非常に高いです。
実際、ビスマルクが引退した後のドイツ帝国はまさにそうでした。

ビスマルクはドイツ帝国の建国のためにひたすら軍の強化を推し進め、オーストリアとフランスを相手とした2度の戦争も起こしています。
しかし彼は軍事とは政治目的を実現するための手段である事を熟知しており、不要な軍事的冒険は決して犯しませんでした。

ところが、ビスマルクを失ったドイツ帝国はまるで重しを失ったのように暴走し、際限のない軍拡と軍事的冒険にのめり込み、ついには第一次大戦の勃発と敗戦によるドイツ帝国の崩壊という結末を迎えました。
このドイツ帝国のように、芹沢さんがいなくなった後の地球がそうならない保証はどこにもありません。

実は2202の段階ですでにその危険な萌芽が既に出ています。
それは地球防衛軍の決定に軍産複合体がオブザーバーとして参加しており、彼らの政治的影響力の前には統括司令長官である藤堂ですら苦慮していたという点です。
恐らく彼らを抑え込むことができたのは芹沢さんの剛腕によるもであり、しかも、彼らの影響力や発言力が更に増すようになれば芹沢さんですら対抗することが難しくなり引退に追い込まれることは十分にあります。

事実、軍産複合体の影響力は2202最終話の段階で既にかなり強大なものになっていることをうかがわせます。
それが、2205において土門が「選挙結果を軍が操作したという噂がある」という発言です。

これは実は非常におかしな発言です。

何故なら、普通に考えて「時間断層維持派」の最大勢力は本来、軍であるはずです。
ところが土門の発言を踏まえると「時間断層維持派」は別におり、軍とは対立構造が存在していたことになります。

恐らくその「時間断層維持派」こそ軍産複合体ではないでしょうか。

ガトランティス戦役後の地球は、ガトランティスという当面の敵を全滅させたことで当面の危機はなくなったと判断し、肥大しきった軍の整理と民需復興の方に力を入れるのが本筋です。
ところが、時間断層では相変わらず波動砲艦の量産が進められており、山南さんからも「乗るクルーよりも艦の方が多い」と皮肉気に言われる状況になっていました。

何故このようなことになっているかといえば、それだけ軍産複合体の影響力が強大になっており、彼らの利益を損ねないために、もはや不要と分かっていても艦の量産を止められなかったのではないでしょうか。
そして、国防のためにではなく、自分たちの利潤を求めて軍拡を押し進める軍産複合体に対しては、流石の軍部からも「いい加減にしろよ」という反発が産まれたのではないでしょう。

2202最終話での演説を聞く限り、芹沢さんは時間断層が存続した場合は、軍拡をストップし、時間断層を民需復興に転用する事を考えていた節があります。
しかしそれは軍産複合体の利権を犯すものであり、時間断層が存続した後、芹沢さんは時間断層の存足でさらに影響力を増した軍産複合体によって退役、あるいは最悪、消されてしまう可能性は十分にありました。

2202の最終話で行われた国民投票は、間違いなく地球の暴走を止める最後のチャンスであり、その結果が「時間断層の消滅」であったことは地球にとっても芹沢さんにとっても幸運だったのかもしれませんね。

コメント

  1. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    いつも良質な記事ありがとうございます
    芹沢さんについては、今回の映画を見ていると、せっかくキャラに深みが出てきたのに守さんの代わりになりそうで先が怖いですね
    他に司令部要員居ないし