デザリアムの正体を解くカギは新宇宙戦艦ヤマト?

皆様こんにちは
久しぶりの更新です。
転職して以来、本当に忙しくて趣味に裂ける時間が大幅に減ってしまいました(涙)
どうも今後は考察系は土日(土曜日も月の半分は出社なのですが。汗)となり、平日の更新はライト系のものになりそうです。。
また、コメントは時間があればなるべく返信いたしますが、忙しい場合は週末にまとめて致します。
本当に申し訳ないのですがよろしくお願い致します。
閑話休題
さて、仕切り直して今回は別の視点から、デザリアムの正体についてアプローチしてみたいと思います。

次回作のタイトルとして「ヤマトよ永遠に REBEL3199」が発表された時、この「3199」の数字で松本零士先生の「新宇宙戦艦ヤマト」を連想される方は少なくありませんでした。
これはこの作品の時代設定が「宇宙戦艦ヤマト」の物語の1000年後である「西暦3199年」であることからの連想であり、当然ながら真剣な考察ではありませんでした。
しかし、ふと気になって、先日、「新宇宙戦艦ヤマト」を読み返したところ、「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の考察において、松本先生の「新宇宙戦艦ヤマト」に注目するのは正しいのではないかと思うようになりました。
何故なら、デザリアムはこの作品に登場する敵の共通項が確認できるからです。
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新宇宙戦艦ヤマトの大まかな設定

まず、「新宇宙戦艦ヤマト」を知らない方のために説明しておくと、この作品は「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の続編・新シリーズとして松本零士先生が2000年に描かれたものです。

「宇宙戦艦ヤマト」の世界から1000年後の西暦3199年、正体不明の移動性ブラックホールとともに現れた謎の敵の侵略に対し、「ヤマトへ来たれ」というメッセージに導かれて集まった宇宙戦艦ヤマトの直系の子孫たちが北極の氷の下で永い眠りについていたヤマトで旅立つ・・・というのが主なストーリーです。

かなりツッコミどころ満載の内容であり、掲載誌の休刊に伴い連載終了になったものの、ここで描かれた設定は若干の変更や修正が加えられた上で現在も、松本ワールドを構成する設定として残されています。
実際、「新宇宙戦艦ヤマト」の時代設定が「3199年」に設定されたのは、「銀河鉄道999」や「キャプテンハーロック」といった他の松本先生の作品の時代を合わせる為であり、「Cosmo Super Dreadnought まほろば -超時空戦艦-」(製作中止)や「銀河鉄道999 ANOTHER STORY アルティメットジャーニー」といった松本ワールドの集大成的作品で登場している(あるいはする予定だった)Gヤマトはこの「新宇宙戦艦ヤマト」の設定がベースとなっています。

敵設定の意外な共通性

「3199」を考える上で特に注目したいのが新宇宙戦艦ヤマトに登場した「正体不明の移動性ブラックホールとともに現れた謎の敵」です。
新宇宙戦艦ヤマトは物語はごく序盤で終わっているため、敵の正体についてはほとんど明かされませんでしたが、それでも以下のような描写が登場しています。

①移動性ブラックホールを通って別次元から天の川銀河に侵攻している。
②メタノイドという金属生命体を配下とし、先兵として派遣している
③ダーククイーンという指導者を頂点としている

ここまで読むと2205に登場したデザリアムと設定が似ていることに気がつくのではないでしょうか?

まず、2205で登場したデザリアムが異なる次元(時元?)からきていることは2205内でも描かれています、
またYoutubeで非常に素晴らしい考察をされているれみるちょり様は、デザリアムの艦仕様からボラックホールを通ってこの次元にきているのではないかと考察をされていますが、もしこの考察が正しいとすると、完全に新宇宙戦艦ヤマトの設定そのものです。

また、2205で登場したメルダ―ズやデ―ダ―といったデザリアム人達と、彼らに命令を与えている謎の女性の声は別の勢力ではないかという考察は多くの方がなされていますが、

新宇宙戦艦ヤマトの敵→メタノイドという金属生命体を尖兵に使っている
2205の謎の女性→デザリアムというアンドロイドないしサイボーグを尖兵として使っている。

とこれまた非常に近い設定となります。

以上の事を考えるならば、3199に登場するデザリアムの正体は、松本先生が考えた「新宇宙戦艦ヤマト」に登場した敵をリメイクの世界観に合わせて再設定した存在である可能性が非常に高いのではないでしょうか?

松本設定が使われる可能性はあるのか?

リメイクシリーズは旧アニメシリーズの設定だけではなく、「熱血小説宇宙戦艦ヤマト」や石津嵐版「宇宙戦艦ヤマト」、さらには実写版である「SpaceBattleShipヤマト」の設定なども拾っており、「新宇宙戦艦ヤマト」の設定が拾われること自体はそこまでおかしな話ではありません。
ただここで問題となるのはヤマトの権利関係を巡って西崎氏サイドと松本先生が散々争い、その遺恨が残っている点です。
西崎彰司氏に代替わりしたとはいえ西崎サイド主導で制作されているリメイクシリーズで、果たして松本先生の考えた設が使われる可能性はあるでしょうか?

私個人としては十分にあると考えています。
その根拠は2つです。

1つは西崎彰司氏と松本先生の関係自体はそこまで悪くないということです。
事実、2202の時に福岡で行われたヤマトークで、西崎氏と松本氏が一緒に飲みに行っているというエピソードも披露されています。
またヤマト裁判以降、松本先生はあまりヤマトをメインとしたイラストは表立って発表していませんでしたが、2019年に開催された『零士 FUTURE 2019』ではヤマトキャラをメインとしたイラストが描かれるなど、西崎サイトとの関係修復を物語るような動きが確かにあり、もしこの予想通り関係修復ができているのならば、「新宇宙戦艦ヤマト」の設定が使われてもそこまでおかしくはありません。
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もう1つは、3199のストーリー自体が、当初、松本先生が考えていた物語に近い設定になっているということです。
ヤマトシリーズの完結編として当初考えられていた旧「ヤマトよ永遠に」では、未来の地球が敵であると考えていたことが明らかになっています。
その後、様々な事情でストーリーは大幅に変わりましたが、「2205」に登場したデザリアムが未来の地球を思わせる描写が節々にある事を考えると、3199の設定は松本先生が考案した原案に近いのではないでしょうか?
となると、すでに松本先生の設定が使われているということになり、ここでさらに「新宇宙戦艦ヤマト」の設定が追加されてもそこまで不思議ではありません。

以上のことから、上でも書いた3199に登場するデザリアムの正体は、松本先生が考えた「新宇宙戦艦ヤマト」に登場した敵をリメイクの世界観に合わせて再設定した存在であり、デ―ダ―やメルダ―ズはその先兵のアンドロイド(ないしサイボーグ)に過ぎないと考えます。

この設定が正しいとするならば、彼らは目的は一体何なのでしょうか?
これについては次回でさらに詳しく検証したいと思います。

(3月13日追記)
暗黒星団帝国のトップは「ダークエンペラー」ではなく「グレートエンペラー」であるとのご指摘を頂き、記事を修正いたしました。
jこの名前の間違いは完全に私の記憶間違いでした
大変失礼いたしました

コメント

  1. ぐんちゃん より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    旧シリーズの「新たなる旅立ち」の暗黒星団帝国のトップは「ダークエンペラー」ではなく「グレートエンペラー」だったと思いますよ。

  2. 〇△× より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ここまで来たら沖田艦長も復活ですなあ、ヤマトがいない未来から来た敵ならば、沖田十三もまた最終回で死なずに生きてるでしょうから

  3. 伊吹: No Yamato, No Life より:

    山城さん、お久しぶりです。
    「伊吹: No Yamato, No Life」です。

    最近も情報が少ないなりに、色々と考察をしているのですが、1995年に「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の続編として発売されたOVA『YAMATO2520』も、デザリアムの正体を解く“鍵”になるのではないかと考えています。

    最近の僕は、デザリアムとは、2520における敵対勢力・セイレーン連邦と同じように『時間断層が存続された世界において、思想の違いから地球連邦を離反した者たちによって建国された国家』だと予想しています。

    セイレーン連邦が地球の波動エネルギー文明に対しモノポール文明を築いていた様に、デザリアムは重核子を中心とした文明を築き、地球と戦争をしていたのならば、あの謎のアンドロメダ級の事も説明できますし、時間断層を存続させた場合、地球は2202の時よりも戦略・戦術の面で、更に波動砲に依存し、固定化・単純化されていったはずなので、波動砲を無効化する技術(位相変換装甲)の開発に成功したデザリアムならば、戦い様によっては地球に勝つ事も可能だと思います。

    また、セイレーン人も一応サイボーグのようですし、セイレーン艦もデザリアム艦と同じようなカラーリング且つビームの色もデザリアムのそれと似ているという共通点があります。

    あと、関係があるかどうかは分かりませんが、2205内に2520を意識しているとみられるシーンが存在しているのも確認しました。

    以上の理由から、「デザリアムにはセイレーン連邦の要素が含まれている可能性が高いのではないか」と思い至ったので、コメントさせて頂いた次第です。

    それにしても、「YAMATO2520」は本当に惜しい作品ですね。
    作品としての出来は非常に素晴らしいと思っているので、この作品もリメイクされないかなぁ…と夢見ている今日この頃です(笑)

    • yamasiro2202 より:

      伊吹様、お久しぶりです!
      コメントをありがとうございます。

      個人的にはセイレーン連邦の設定を使うとしたら完結編に登場するディンギルのリメイクとして活用される気がします。
      ただ完結編がリメイクされるかは現段階では微妙ですので、デザリアムにセイレーン要素が入ってくる可能性は確かにあるかもしれませんね。

      2520は本当に惜しかったです。
      折角面白くなってきたところで打ち切りとは・・・
      もし当初の予定通り全7巻を完走していたら現在とは全く違った評価になったのではないかと思っています。
      何らかの形で復活して欲しい所ですが、資料も散逸しているとのことなのでもう期待薄でしょうね(涙)

      小説家の吉田親司先生が「2520の続きを小説描かせてくれ」と権利元に頼んだらしいのですが、拒絶されたらしいです(吉田先生自身が語っておられました)
      もしこの企画が実現していたらと思うと‥‥本当に残念です。