冒頭10分の感想及び考察その①

皆様、お晩です。
本日から先日公開された第4章「天命篇」冒頭10分の感想と、気になる点の考察をしてゆきたいと思います。

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「何故だアアアアアアアア~」

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 (2だけでなく今回も死ぬシーンはカットかよ・・・)

まず今回の冒頭10分で最も驚いたのはメーザー提督&コスモダートのまさかの退場。
前章の描写から復讐の鬼と化した(まあこの点は正解でしたが)、のちの章で再びヤマトの前に立ちふさがると思っていたのですが、「汚染艦隊」認定を受けて、まさしく

こんな感じであっさり、処分されてしまいました。
あ、哀れすぎる・・・
前章で土方さんが言った、「このツケ、高くつくかもしれん・・・」の台詞は一体なんだったのでしょうか?

まあ、ネット上での他の方の感想では「メーザーたちにとって高いツケだった」とか言われていますが(笑)

土方さんの発言の真意

冗談はさておき、まじめな話、土方さんが言っていた「高いツケ」とは、メーザー達を生かしておいたことによって生じる災いだけではなく、古代が指揮官としての覚悟を決めることを先延ばしにしてしまったことを指していたのかもしれません。

事実、11番惑星で古代は指揮官としての覚悟を決められなかったことで、ヤマトと古代は惑星シャトラバーゼで再び危機的状況におかれることになります。
「約束を守る」という信念は人間としては正しい、しかし、指揮官であるならばそういった個人の想いは封印し、究極の選択肢を選ばなければならない時もある。
長く指揮官であり続けていた土方さんはそのことを熟知しており、その選択を先延ばしにしてしまった古代を見て、今回のヤマトの航海は前回よりもつらく厳しいものになるであろうと、直感的に感じたのかもしれません。
それゆえに思わず「このツケ、高くつくかもしれない・・・」と呟いてしまったのではないでしょうか。

後に土方さんは惑星シャトラバーゼで古代や雪、ガミラス艦に乗った11番惑星の避難民たちを救うために、波動砲の使用を決断し、躊躇無くその引き金を引きました。
もともと土方さんは波動砲艦隊計画に反対し、11番惑星司令に左遷された事から個人的な思いは古代たちに近いものであったことは間違いありません。
恐らくこの時、土方さんは指揮官としての覚悟とあり方を古代に見せたかったのかもしれません。
敗北という現実にあっさりと屈してしまった自分ではなく、理想と現実の狭間に苦しみながらもなおも諦めてはいない古代が真のヤマトの指揮官に育って欲しいゆえに。

デスラー総統の成長

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時に取り返しがつかないからね・・・
感情に・・・愛に狂わされるという事は・・・

さて、メーザーたちに粛清のデスラー砲を発射する直前、デスラー総統はミルの「感情は有害」という趣旨の発言を受けて、このように独白します。
これは2199第七章における自身の行動を指して、自嘲的に語っている事はまず間違いありません。
しかし、この(スターシャへの)愛に狂った事によって犯してしまった自身の失敗を自嘲的ながらも冷静に語れるという点にデスラー総統の精神的成長を見る事ができます。
現時点においてデスラー総統は自分以外の全てを失っているのかもしれませんが、一方で精神的に一皮向けた事は、総統への復権の大きなキーなのかもしれません。