コスモリバースシステムの考察

皆様今晩は。
昨日アップした記事のコメント欄に雪の再生に絡めて「コスモリバースシステム(以下、CRS)」に対する疑問をいただきました。
CRSに関しては2199、そして2202についてもその原理についての詳細は説明されておりません。
コメントで指摘されて改めて少し興味を覚えましたので、今回の更新ではCRSの原理について私なりの考えをまとめてみたいと思います。
なお、今回の記事はあくまでも私の完全な想像(妄想)になります。
公式設定ではございませんのでよろしくお願いいたします。

CRSの惑星再生の原理を考える

まず前提としてCRSがどのようにして惑星再生を成し遂げているかですが、私はこれはゲームにおけるリセットとロードのようなものであると考えております。
例えばあるゲームにおいて勇者が死亡し、世界が魔王によって世界が征服されてしまったというエンドを迎えてしまった場合でもリセットをし、過去のセーブポイントにロードをする事によって魔王によって世界が征服されてしまったという結末を無かったことにすることができます。
これと同じように、CRSは「ガミラスの遊星爆弾によって滅亡する地球」というルートをリセットし、「遊星爆弾が落ちる前の地球」をロードする事によって地球再生を成し遂げたのだと思われます。
さてここで2つの問題があります。
1つはゲームと違ってセーブというものがないのに、どうやって「遊星爆弾が落ちる前の地球」をロードするのかということ、
もう1つは、仮に「遊星爆弾が落ちる前の地球」をロードしたのに、なぜ遊星爆弾症候群といったものは残ってしまったという事です。

先ず前者についてですが、これこそ2199第24話でユリーシャが言っていた「イスカンダルまでヤマトに来てもらうしかなかった」という台詞に直結しているのだと思います。
つまり、CRSにおけるセーブとは、その惑星に住む人々の記憶であり、彼らにイスカンダルに来てもらう事によって初めてCRSに彼等の記憶をセーブとして落とし込む事が可能だったということではないでしょうか?(この設定ならば、地球に直接CRSを送っても無意味という事が説明がつきます)
CRSの起動とはこの落とし込んだセーブ(=記憶)に基づいて読み込み作業を行っているというイメージで間違いないと思われます。
次に後者についてですが、先ほどCRSを分かりやすくゲームのセーブとロードの例で説明いたしましたが、実際のところ、CRSは時間を巻き戻しているわけではなく、対象物の状態(=地球の環境)をセーブポイントの状態に上書きしているだけなのだと思われます。
要するに「遊星爆弾」が落ちたという事実は変わっておりませんので、それによって破壊された都市や遊星爆弾症候群のような病気は残ってしまったということなのだと思われます(なお再生の対象を地球ではなく地球に住む人間にした場合は、あと1年という地球の状態はそのままだが、遊星爆弾症候群に苦しむ人々はその病におかされる前の状態に戻ったかもしれませんね。)

ちなみに、ガミラスがCRSを使用しても恐らく救われないというのは、地球と異なり惑星そのものが寿命だからだと思われます。
簡単に言えば、地球の場合は本来の寿命はもっと長いのに、病によって死にかけているというケースです。
この場合その原因となっている病さえ治してしまえば本来の寿命まで生きる事は可能です。
ところがガミラスの場合は寿命なのでいくらCRSで病を治しても老衰死までは避ける事ができないという事なのだということなのでしょう。
20181119_img001.jpg

コスモリバースシンドロームとは何か

2202においてCRSの使用により、時間断層というものが誕生するなど様々な副作用が発生している事が判明しました。
これは「コスモリバースシンドローム」と呼ばれている現象である事までは本編内で説明されていましたが、具体的にそれがなんなのかまでは明らかになっていません。
ただこの正体を推理してみるならば、「コスモリバースシンドローム」とはCRSによるデータの読み込みによって生じたバグだと思われます。
ぶっちゃけ、CRSのロードは不完全なバックアップデータで大規模なコンピュータシステムを復元するに等しい行為です。
普通に考えてそんな事をすれば大量の誤作動=バグが発生します。
本来ならばこれらのバグはコンピューターの正常化のためにもきちんと一つずつ潰していく必要があるのですが、2202の地球はそのバグが「時間断層」という非常に便利なものであったため、そのバグを消さずに利用しているという感じです。
一見便利だが正体がよく分からないバグが残ったコンピューターで仕事をする、これがどれだけやばい事なのか想像するまでも無い事ですね(苦笑)

雪がCRSで生き返った理由とコスモリバースシンドロームの影響

2199で雪は25話で受けた傷が元で死亡するものの、CRSの起動により息を吹き返します。
この理由を上で書いたCRSの原理に当てはめるならば、雪の体が銃撃を受ける前の状態に上書きされたという事だと思います。
つまり、雪は死亡後、生き返ったわけではなく、死亡する原因が上書きによってなくなったので、生きている状態に戻ったということです。
なお雪に関してはコスモリバースシンドロームのようなバグが発生する危険性はほぼないと思われます。
理由としては
第1に、コスモリバースシンドロームは「地球の再生」という、いわば大規模コンピューターのシステム復元だからこそ発生したのであって、これに比べたら雪はいわばパソコンがフリーズしたので再起動をしたという程度のものです。バグが発生する余地はほとんどありません。
第2に、地球は遊星爆弾の攻撃を受ける7年前のデータを人間の記憶という曖昧なもので読み込まなければなりませんが、雪の場合は銃撃を受ける前、わずか数日前のデータを読み込めば済みます。
7年前のことを正確に覚えている人はほぼいませんが、数日前ならば結構正確に思い出す事は可能でしょう。
データの精度にしても地球と比べて雪の場合はほぼ完璧なもので読み込むことができたと思われます。
以上の理由により雪に関してはCRSの副作用はほぼないと思われます。
20181119_img002.jpg

以上が私の考えたCRSに対する考察です。
これが正しいかどうかは分かりませんが、作中に描かれたすべての事象について一応の説明がつくと思われます。
いかがでしょうか?

コメント

  1. masa より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こういった考察は楽しいですね!(๑>◡<๑)
    できましたらCRSの使用に基づく
    時間断層の利用方法に
    イスカンダル側の見解はどのようになると
    思いますか?
    ガミラス戦役でも波動砲を封じることを
    条件にしたスターシャが今回の
    ガトランティス戦役をいかに考えているのか?
    何故 イスカンダル人の絶滅にCRSは
    使用されず…またガミラス星の寿命に
    スターシャ イスカンダルは手を貸さないのか?
    私の妄想は
    地球には、過去のイスカンダルと同じ過ちの後
    破滅の道を進ませる…
    ガミラスには星の寿命は変えられない…
    二重惑星のイスカンダルもまた同じ寿命で
    あればイスカンダルにCRSを使用しない
    ことも納得できる。
    ただ…CRSを他の惑星にガミラス星の
    エレメントを使用したCRSを渡せば移住先を
    作れたかも?でも覇権主義であるガミラスには
    やはり渡すことができない…?
    仮に続編シリーズで黒色艦隊がイスカンダルに
    来るなら原作シリーズはガミラスとイスカンダルリウムの採取でしたが今回は
    CRSの開発技術 またはCRS発動用エレメントを
    目的ではないでしょうか?
    これも私の妄想ですが
    二重銀河の帝国は遥か昔にイスカンダル文明に
    CRSを譲渡され地球と同じく時間断層にて
    軍拡を極め滅びの方舟をも手に入れた文明なの
    ではないのでしょうか?
    イスカンダル 地球 ガトランティスの全てを
    兼ね備えたゆえ地球が同じような戦力を
    持つことを阻止することが目的?
    唯一 ちがうのは波動システムが譲渡されず
    また かの星に波動エネルギーが誘爆する
    もの故に波動エネルギー文明の地球を
    なきものにしたいのかも?(^◇^;)

  2. kazu より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    余談です。遊星爆弾症候群の治療薬はオフィシャルにガトランから贈呈されているんでしょうが、どれだけの量なのか、全員分か、製造レシピなのかは分かりません。レシピは自分で解析しなければならないなら、時間断層使えば良いかとおもうんですが。

  3. 山城2199 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメント&考察ありがとうございます。
    こういった考察は人と意見を交わしているうちにどんどん深まっていくところが楽しいですよね。
    また気になるところや突っ込み点がございましたらご意見をいただければ幸いです。

    > できましたらCRSの使用に基づく時間断層の利用方法にイスカンダル側の見解はどのようになると思いますか?

    これについてもいずれ検証したものをアップしてみたいですね。
    ただ個人的にはイスカンダルは時間断層はおろか、現在の地球の状況についてはあまり知らないと思います(ガミラスも地球サイドも色々不味い点がありますので情報を隠していると思います)

    >何故 イスカンダル人の絶滅にCRSは使用されず…またガミラス星の寿命にスターシャ イスカンダルは手を貸さないのか?
    興味深い考察ありがとうございます!!
    ただCRSで他の惑星をガミラスに似た環境にするということはさすがにできないのではないかと思います。
    理由としては惑星が違うということはソフトが違うということです。あるゲームに別のソフトのセーブデータを読み込ませる事はできないのと同じ理屈です。
    ただイスカンダルとガミラスの関係については私も以前から少し考えておりましたので、もうちょっとまとまったら文章にしようと思います。

    > これも私の妄想ですが二重銀河の帝国は遥か昔にイスカンダル文明にCRSを譲渡され地球と同じく時間断層にて軍拡を極め滅びの方舟をも手に入れた文明なのではないのでしょうか?

    暗黒星団についてはそもそも出るかどうかも分かりませんし、情報もほとんど無い状態ですのでなんともいえません(苦笑)
    個人的には「恐怖を乗り越えるには自らが恐怖になるしかない」という思想で完全にとち狂ってしまった未来の地球(一つの未来の可能性)が時間断層で繋がってしまったという線も面白いと思っています。
    これならば既存のキャラを出しつつ、未来の人間としてサーシャなどの新キャラも自然な形で出せるのではないではないでしょうか?

  4. 山城2199 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    kazu様、コメントをありがとうございます

    > 余談です。遊星爆弾症候群の治療薬はオフィシャルにガトランから贈呈されているんでしょうが、どれだけの量なのか、全員分か、製造レシピなのかは分かりません。レシピは自分で解析しなければならないなら、時間断層使えば良いかとおもうんですが。

    多分送られてきたのは特効薬のレシピだと思います。
    第5章でレシピと材料さえあれば簡単に作れると透子もいっていましたので、量産に関してはそれほど難しくはないのではないでしょうか?
    そこそもこの特効薬は契約に対する報酬ですので、加藤の要求を完全に満たすものであると思います(この点は約束を守らなかった創造主であるゼムリア人へのあてつけの意味もあると思います)