皆様今晩は!
今回は一応検証記事を装っていますが、ある意味でネタ記事です。
「こういう可能性もあるかもしれない」程度の軽い感覚で読んで頂ければ幸いです。
なお、一部に2205冒頭のネタバレが含まれておりますので、ネタバレが嫌な方はここで回避をお願い致します。
2202公開当時、小林誠副監督は自身のTwitterで公式なのか非公式なのか分からない2202設定(便宜上「副監督設定」と呼称)を多数公開していました。
当時の製作委員会はこれらの設定については半ば黙認という形で肯定も否定もしておらず、そのため、この副監督設定を公式設定として扱って良いかヤマトファンの中で議論になる事があります。
個人的にはこれらの設定はアニメ本編、あるいは公式から正式に出された設定で明確に否定されない限り準公式設定として扱って良いと思っていますが、こうした副監督設定の中にもしかしたら2205に関わってくるかもしれない設定が存在します。
それが「ムサシによる天の川銀河調査航海」設定です。
天の川銀河調査航海とは?
この設定については過去の記事で何度か取り上げていますが、ヤマト型2番艦である「ムサシ」は、アンドロメダ級7番艦「ラボラトリーアクエリアス」と共に天の川銀河系中心部に調査航海に出ているという設定です。
当初この設定は2202本編中に「ムサシ」や「ラボラトリーアクエリアス」が本編中に登場しない事の理由付けとして出ていました。
ただ、ガトランティス戦役最中にたった2隻とはいえ調査航海を出している余裕はないでしょうから、これは「ガトランティス戦役」後の設定であると考えたほうが良いと思われます。
なお、この調査航海目的は、小林副監督の中でもころころ変わっているようで、ご自身のTwitterでは「動砲の乱用でできた銀河中心部に流れる波動エネルギーの調査のため」としていましたが、1/1000「アンドロメダDX」に付属していた「DOCUMENT ANDROMEDA 2202 DX」では「古代アケーリアス文明の調査のため」とされています。
いずれにせよ、動機は不明ながら「ムサシ」と「ラボラトリーアクエリアス」の2隻が天の川銀河中心部への調査航海に出ているということは設定的にはそこまでおかしな話ではなく、2205においてもこの設定が採用されている可能性は十分にあり得ます。
ムサシとラボラトリーアクエリアスは喪失している?
ただし、仮にこの設定が2205で採用されたとしても、「ムサシ」と「ラボラトリーアクエリアス」の2隻は2205の時点で既に失われている可能性は極めて高いです。
というのも、天の川銀河中心部は完全にボラー連邦のテリトリーです。
いかなヤマト型2番艦の「ムサシ」とAAAアドバンスドステージの1隻である「ラボラトリーアクエリアス」とはいえ、ボラーの大艦隊を敵にしてタダで済むとは思いません。
しかも「ムサシ」と「ラボラトリーアクエリアス」はこの調査航海において敵艦隊との戦闘はあまり想定していなかったと思われます(そもそもボラーその存在すら知らない可能性が高いです)
それに対し、ボラー連邦の方はまだ端(太陽系)とはいえ、ガトランティスが天の川銀河に本格的に侵攻してきたという事実は流石に気がついているでしょうから、全土に警戒態勢を敷いたうえで情報収集に努めていたと思われます。
そのような最中に太陽系の方面から未確認艦が天の川銀河中心部に向かって調査航海をしているのを見つければ、ガトランティスの偵察部隊と誤認し、過剰反応に出ても不思議はありません。
恐らくですが、「ムサシ」と「ラボラトリーアクエリアス」は気がついた時にはボラー艦隊に完全に包囲されて拿捕ないし、撃破されてしまったのではないかと思われます。
もしかしたらヤマトが天の川銀河のどこかの惑星に向かった時に、ヤマトⅢでのアリゾナのように、残骸となった「ムサシ」ないし「ラボラトリーアクエリアス」の残骸を発見することになるかもしれませんね。
ボラー連邦は波動砲艦隊と交戦済み?
ちなみに、このような戦いがあったと考える根拠として、2205冒頭において、ボラーが波動砲艦と交戦したのではないかと思わせる描写があります。
それは、ガルマン星の譲渡を求めてデスラー総統がボラーの総督と交渉した際、ボラーが「デスラー砲」の正体を既に知っており、その兵器の対策(艦隊で包囲してしまえばよい)が出来ていることが語られています。
ボラーが波動砲を持っているとは思えませんので、以前に同種の兵器を持った艦と交戦しており、その経験から「デスラー砲(波動砲)」の正体を知り、対策も確立したと考えるほうが妥当です。
この時点で波動砲を搭載している艦は「デウスーラ」と地球の波動砲艦しかなく、しかもデスラー総統がガルマン星にくる前に天の川銀河中心部にいた可能性がある艦といえば、「ムサシ」と「ラボラトリーアクエリアス」の2隻しかありません。
恐らくですが、この2隻との戦いでボラー艦隊は波動砲によって大損害を受けたものの、波動砲は正面への攻撃しかできず、包囲してしまえば勝てると知ったのでしょう。
そのため同種の兵器を搭載したデスラー戦闘空母(初代)がガルマン星に来ても、高圧的な態度を崩すことは無かったのではいかと思われます。
なお、辺境であるはずのガルマン星に異様な規模の大艦隊が集結していたのは、「ムサシ」と「ラボラトリーアクエリアス」の航海を偵察行為と考え、近い将来、あるであろう本隊の襲来に備えていたためだったのかもしれません。
実際に来たのはデスラー総統率いるガミラス艦隊でしたが、結果論とはいえ、ボラーの判断は間違っていなかったと考えると「ムサシ」と「ラボラトリーアクエリアス」の調査航海は皮肉な結果を生み出したと言えるかもしれませんね。
コメント
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復活編でムサシのカットが登場するのは元副監督のデレクターズカット版です。正直よく西崎御大がこれを許したなと思いましたが、松本色を一掃したいが故のことでしょうね。その後は彼の暴走で2202ではやりたい放題引っ掻き回してくれました。ラボラトリーアクエリアスの2代目ヤマト就任など私物化するのも、いい加減にしろといいたいです。模型展開も彼のアンドロメダ売りまくり戦略にはまってあの様です。コスモタイガーにいたってはⅠとⅡの設定をもちこんだあげく、バージョンKとして故人をリスペクトするふりをして自分流の設定に改悪し模型までもその形状で発売させてます。
ご指摘のようにこの2隻が既に沈んでおり、ムサシに関しては銀河とは違う形状で登場させて欲しいです。あわよくば、2番艦はムサシではない艦名で新設定して欲しいですね。2番艦はイズモでラボラトリーアクエリアスとともに消息不明。4番艦としてムサシ就役とか。復活編のリメイクには小林色を皆無とは行かないまでも、かなりなくして欲しい。特務艦シナノも含めて。ガルマンは今後の設定がどうなるかわかりませんが、多次元銀河の衝突による滅亡はやめて欲しい。地球との同盟を維持したままがよいです。
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ABARTH様、コメントをありがとうございます
私自身は「デレクターズカット版」での追加シーンは好きですし、そこまで違和感はありませんでした。
個人的な感想ですが、小林副監督のでデザインは復活篇の作風にはかなりあっていたと思います。
ただ問題なのは、作風が全く異なる2199世界にそれらを持ち込んでしまったことだと思います。
そりゃ違和感が出るのも当然ですね(苦笑)
小林副監督も才能はある方だとは思っていますので、出来る事ならば作風が合う復活篇や、あるいは自分流のヤマトを一から作るという感じで、ヤマトに携わっていってほしい所です。
話は変わりますが、多次元銀河の衝突ですか・・・
まあさすがにそのイベントは無いと信じたいですね(苦笑)