皆様、こんばんは。
本日、Tジョイ博多への3回目の乗艦を済ませ、入場者特典も無事コンプリートできました\(^o^)/
・・・本当は昨日乗艦を済ませて、ブログの更新をするつもりでしたが、上映回数が1日2回になってしまった関係で時間の調整がつかず今日になってしまいました。
「まことこの世はままならぬものよ・・・」(by ザバイバル)
閑話休題
さっそく第12話「驚異の白色彗星帝国・ヤマト強行突破!」の感想にいってみたいと思います。
この第12話最大の衝撃は「サーベラーのまさかのヒロイン化」に尽きるのではないでしょうか?
恐らく、オリジナルを知っている人にとっては、あのサーベラーがここまでスポットを当てられるとは驚きだったと思います。
私自身も例外ではありません。
正直、私にとってサーベラーは「永遠に」のサーダと並ぶヤマト世界における2大悪女(というより、ヤマトに登場する女性キャラは基本いい人なので、悪女と呼べる存在は本当にこの二人しかいません)の一人で、しかもあくまで大帝の添え物というイメージでしたので、まさか物語の根幹に絡む悲劇のヒロインになるとは思ってもいませんでした。
これは本当にやられましたね~
サーベラーと大帝の関係については、第4章で判明した情報を整理して、また後日、詳しく考察したいと思います(しかし、公開前に考えていたこの点の考察はことごとく外れていました・・・もしこのブログで発表していたらすごく恥ずかしいことになっていましたね、苦笑)
ところで、白サーベラーと黒サーベラー(桂木透子)がこの第12話でそれぞれオリジナルにおける最期をなぞったような結末を迎えたことには個人的には芸が細かいなと心から感心しました。
具体的には、
①白サーベラー:大帝に殺される(さらばルート)
劇場版ではサーベラーの明確な最期は描かれておりませんが、後に製作されたPSソフト「さらば宇宙戦艦ヤマト」では、「さらば」ルートに入るとサーベラーは彗星帝国崩壊の責任を取らされて大帝に粛清されるイベントが発生します。
2202の白サーベラーさんはもまた事情は異なりますが大帝の怒りを買って殺されてしまうというのは避けられない運命だったのかもしれません。
②桂木透子:大帝に見捨てられ瓦礫に押しつぶされる(2ルート)
はい、「2」における黒サーベラーさんの最後です。
正確には大帝に見捨てられ、崩壊する彗星都市に取り残された彼女が「私を置いていかないで~」と泣き叫んでいるシーンが2における彼女のラストシーンになりますが、この直後、大帝の乗る超巨大戦艦が彗星都市を倒壊させながら姿を現すことから、落ちてきた瓦礫に押しつぶされることになるのはほぼ間違いないと思われます。
2202の透子さんもまた大帝に見捨てられ、崩れてきた天井の瓦礫につぶされますが、彼女をヤマトに乗せることによって中盤にもかかわらず黒サーベラーの最期をなぞるような展開を無理なく描いたシナリオには心から
・・・と拍手を送りたいと思います。
ところで透子さんは2のサーベラーと異なり、間一髪のところでキーマンに助けられたましたが、これは普通に考えて完全に透子×キーマンのフラグ成立ですね。
第4章のパンフレットのキャラクター紹介で、「最近、キーマンのことが気になっている」と書かれた山本玲ちゃんですが、どうやら二度目の失恋を経験することになりそうです(苦笑)
12話における個人的な注目シーン
①イケメンの大帝
・・・正直、誰、このイケメンと?いいたくなる透子さん回想の若かりし頃の大帝(多分・・・)。
具体的な回想は後の話で詳しく語られることになるとは思いますが、何がこの細身の優男をマッチョな某聖帝に変貌させたのか。
まあ恐らくサーベラー(初代)との恋愛がらみで屈折してしまったのだと思われますが、大帝の古代やデスラーに対する興味は(自覚があるかどうかは別にして)彼らに自分の若かりし頃に重ね合わせているからなのではないでしょうか。
これはあくまでも勝手な想像ですが、古代は屈折する前の自分に、デスラー総統は屈折した直後の自分によく似ているのかもしれません。
ゆえに古代に対しては過去の自分を否定するように厳し目に、デスラー総統に対しては親近感を覚えて甘めな態度になっているのではないか?
もしこの想像が正しいとするならば、古代vs大帝は、自分との対決という意味合いを持ってきて中々興味深いものになるのではないかと思います。
②偶発的だった透子のスパイ発覚?
11話におけるデスラー襲撃の経緯から艦内にスパイの存在を疑い、透子の正体が判明することになりました。
しかしこの経緯を分析すると、面白いことに、キーマンの背信と透子の拘束が必ずしも古代たちの計画通りでないという事実をうかがわせます。
まずキーマンの背信についてですが、スパイの存在を疑ったヤマト艦内では対策本部が作られ、スパイの調査と対策が練られたようです。(余談ながら、その後の反応などからこの対策本部に所属していたのは土方、古代、キーマン、雪、真田(+島?)あたりだったと思われます。)
しかしよくよく考えるとこれは非常におかしいです。
なぜなら、キーマンはデスラー襲撃の前から透子がスパイである事は知っていたわけですから、キーマンが古代たちにきちんと情報を提供していれば対策本部を作るまでもなく、透子の拘束がデスラー襲撃後に直ちに行われていたはずです。
しかし実際は対策本部をつくって容疑者の特定を行わなければなりませんでした。
これはすなわち、キーマンとしては積極的に透子の正体を古代たちに教える気はなく、この件に関してはおとぼけを決め込んでいたことをうかがわせます。(自分にも弱みがあったという事情もありますが)
その後、キーマンは透子の揺さぶりを行いますが、これもあくまで古代たちが透子を容疑者に絞込み証拠を固めるために協力してくれるようキーマンに要請したからだと思われます。
すなわちこの件に関してはキーマンは明らかに古代たちに背信行為を行っており、その事実を透子は気づいていたからこそ「貴方はいずれヤマトを裏切る」とキーマンに告げたのだと思われます。
ところでそれでは何故、キーマンは透子をかばっていたのか。
勿論、波動エンジンに仕掛けた細工を告発されては困るという事情もあったでしょうが、透子を揺さぶる時に使った「協力し合えば唯一の存在になれる」という言葉が本気だったという可能性が実は高いです。
キーマンの目的がどこにあるのかはまだ判明していませんが、近い将来、その目的を理由としてヤマトと敵対することになった際、透子は強力な味方として使えると考え、積極的に害そうとはしなかったのではないでしょうか。
次に透子の拘束が必ずしも古代たちの計画通りでないという点については、古代たちの揺さぶりがほとんど意味を成していないということと、透子が逃走したあとの不手際からみても明らかです。
恐らく古代たちの当初の予定としてはキーマンを通じて透子にある程度重要な情報を伝えた上で、それをどうやってガトランティスの本隊に伝えているのかを確認した上で拘束ないし射殺(自爆の危険を考えればこちらのほうが可能性が高い)する予定だったのではないかと思われます(事実、拘束に成功したあとのキーマンと古代の会話の中で、古代は情報の流出が本当になくなるか疑問視しており、透子がどうのように情報の受け渡しを行っていたのかまでを確認しようとしていた節が確認できる)。
ところがその予定をぶち壊してしまった人物が出てきてしまいました。
その人物こそ、山本玲です。
恐らく玲は対策本部には関わってはおらず、12話序盤でキーマンと透子の密会を物陰から見ていたのも偶然だったと思われます(多分ですが人気のないところに移動しているキーマンの姿を見つけてつけてきたのだと思われます。)
その後、桂木透子がスパイである可能性を航空隊の噂として聞き、自覚のない嫉妬心と激情家としての側面が表に出てその足で透子の拘束に向かってしまったのではないか。
結果論としてはそれによって透子がスパイである事実は判明しましたが、逃走を許してしまうという失態をおかしてしまい、加えて情報経路を特定するという目的が完全に失敗してしまいました。
13話で玲はコスモタイガーⅠではなく、機甲甲冑に搭乗しますが、案外、この独断専行の罰として職務停止中になっていたからだったのかもしれません。
③相原は透子に片想い?
あまり本筋には関係しないシーンですが、ちょっと興味深く思えたのが、透子がガトランティスのスパイであることが判明した時、相原が「まさか本当に透子さんが・・・」と他のクルーよりも衝撃を受けていたシーン。
しかも苗字でなく名前を呼んでいるあたり彼女に特別な想いを抱いていたことをうかがわせます(ちなみに相原は他者を呼ぶ時は苗字+さんづけです)
2199シリーズの藤堂長官には孫娘はいそうにもありませんし、相原君の春が訪れるのはまだまだ先になりそうです
頑張れ、相原君!
④第二回キャットファイト
2199ではメルダvs山本玲という女パイロット同士のキャットファイトが描かれましたが、2202でも第2回キャットファイトとして、
玲vs透子
透子vs永倉
というカードがめでたく組まれました。
しかし、透子さん強すぎ!
本職がパイロットである玲は仕方がないにしても(しかしこれでメルダに続いて二連敗、玲は相手が同性というのは苦手みたいです)、永倉さんを格闘戦で正面から撃破したのは彼女の戦闘力の高さ証明するものでしょう。(ちなみに三回目の乗艦で気がつきましたが、透子さん最初に倉田をのした際、ちゃっかり彼のガスマスクを奪っていたのですね)
今回の第2回キャットファイトは中々見ごたえのある戦いでしたので、第3回があることをちょっと期待したいです(笑)
個人的には次回は雪も参戦してほしいな・・・
⑤明らかになった白色彗星の実態
オリジナル版では終盤になるまでその正体が判明しなかった白色彗星でしたが、2202ではヤマトの調査によって意外に早く、その正体が判明し、その情報が地球連邦政府にも伝えれることになりました。
第5章ではいよいよ地球防衛艦隊と白色彗星帝国本隊との決戦が描かれることになるそうですが、詳細な情報が伝わったことにより、「さらば」とも「2」とも違う展開になりそうな予感です。
アルデバランの艦長として「さらば」でおなじみのこの人も参戦するそうですが、
今度は活躍できるといいですね。
最後に2202の製作にたずさわっておられましたアニメーターの高木弘樹氏の死去が先日、発表されました。
氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
2202の製作、本当にお疲れ様でした。