【コラボ記事】大胆予想!デザリアムが抱える歴史の闇

皆様こんばんは!
Youtubeで興味深いヤマト考察動画を何本もアップされているれみるちょり様の「れみるちょりのようつべちゃんねる」ですが、先日、下記のような動画がアップされました。

【1000年先の未来からやってきた・・・?】グレート・プレアデス、プレアデス、ヒアデスを解説&徹底考察!【宇宙戦艦ヤマト】【REBEL3199】

この動画の中でれみるちょり様は、
①デザリアム艦艇の強さが1000年後の時間さがあるとは思えない技術レベル。
②デーダーとメルダ―ズの指揮が指揮がポンコツでガトランティス戦役時の地球製AIと比べて劣る。

この2点からデザリアムの正体が「1000年後の地球」という説に異議を唱えておられました。

このれみるちょり様のご指摘はもっともだと思います。
ただそれでも私はデザリアムの正体は「時間断層を捨てなかった世界線軸の1000後の地球」という可能性は十分あると考えます。
それは何故か?
私はデザリアム艦艇が1000年後の艦艇とは思えぬほど弱いことは2つの理由からそこまで不思議ではないと考えるからです。
その理由とは、
1つはデザリアム艦艇は波動エネルギー技術を使用していないこと。
もう1つは、動画の中でれみるちょり様も言及されていた「大喪失」です。

波動砲を捨てたデザリアム

そもそも大前提ですが、地球軍艦艇が強力なのは、波動コアを利用した波動エンジンを搭載しているからに他なりません。
実際、攻撃面では決戦兵器である波動砲の搭載、陽電子砲の多連砲化、パルスレーザーなどの小型レーザー兵器の搭載など、防御面では波動防壁の展開、移動面ではワープや亜高速での移動が可能など、波動エンジンが地球艦艇にもたらしている恩恵は計り知れません。
はっきり言いますが、恐らく波動エンジンを搭載しなければ、ヤマトやドレットノート級、そしてアンドロメダ級でさえ、コンゴウ級よりやや強いというレベルにとどまってしまい、ガミラス艦艇に勝つことは難しいほど性能は落ちるのではないでしょうか。
これはあくまで私の予想ですが、デザリアムの正体である「時間断層を捨てなかった世界線軸の1000後の地球」では、ガトランティス戦隻の教訓から、AIを利用した極端な合理化とより強力な波動砲艦隊の編成に舵を切ったのではないでしょうか。
その結果、この世界線の地球では「波動エネルギー関連技術」に関しては1000年の間に飛躍的に発達しイスカンダル帝国全盛にせまる勢いであったものの、それ以外の分野の技術力は完全に停滞しており、2205のそれと比べてもそこまで開きが無かったのではないでしょうか(逆に捨てたことで後退した分野もあるかも)
もちろん、普通はここまで極端な技術発展はありえません。
しかしここでキーとなったのは、AI導入による徹底した合理化です。
AIによる合理的な判断により「波動エネルギー関連技術」の発展には役立たないと判断された技術はことごとく切り捨てらた結果、このような極端な結果となったのではないでしょうか。
また以前にアップした「【ネタバレ注意】デザリアムの正体の考察」という記事の中で、デザリアムの技術力が2205のそれと開きが無い理由として

、地球のほとんどの科学技術のレベルは2202で時間断層を利用していた段階でほぼ天井近くに達しており、時間断層を残したとしてもそこまで爆発的な技術力のアップは望めなかったのではないでしょうか。
無論、天才の誕生や新しい発見によりその技術の天井を突き破り、再びすごいスピードで発展する事はあります。
ただ、新しい発見のほとんどは、「無駄と思われていた研究」、「繰り返された失敗」「まったく異なるジャンルでのひらめき」など、一見、「無駄」と思われていたことが実を結ぶケースがほとんどです。
ところが徹底的に合理性を追求しているデザリアムは、「無駄と思われる研究」は早々に見切りをつけ捨ててしまい、結果として新しい発見の可能性すら捨ててしまっているのではないでしょうか。

と書きましたが、このような側面も間違いなくあったと思われます。
そしてこの世界線での地球にとってさらに悲劇だったのは、波動エネルギー関連技術に頼りっきりだったにもかかわらず、その技術を捨てねばならない事態が訪れてしまったのでしょう。
それが「大喪失」です。

地球の衰退をもたらした「大喪失」

2205で少しだけ語られたこの「大喪失」は、恐らく次回作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」での最も重要な設定の1つであると思いますが、私個人としては、波動エネルギーの暴走を原因とした時間断層(+断層内の大工場)の消滅、およびそれに伴う地球環境の激変だったのではないかと思われます。
波動エネルギーがなぜ暴走したかは分かりません。
ただ一歩間違えたら全宇宙を吹き飛ばしていまうような危険なエネルギーを扱う兵器工場である以上、ささやかなミスで大惨事につながる事は十分あり得ます(あるいは、工作員の自爆工作があったのかもしれませんが)。
いずれにせよ、結果として時間断層と地球の生命線となっていた大工場は失われ、さらには波動エネルギーの暴走は地球そのものにも影響を与え、人体をサイボーグ化しなければ生存できないような死の星と化してしまったのではないでしょうか。
波動エネルギーの恐ろしさを考えれば、影響が地球の荒廃にとどまったのは宇宙的に見れば不幸中の幸いと言えるかもしれませんが、当の地球人達は地球を死の星に変えてしまった波動エネルギーを「呪われし力」として激しく憎み、更にはその技術を提供した「イスカンダル」も激しく憎悪する事になったのではないかと思われます。
そして、大喪失により波動エネルギーに対してトラウマを持ってしまった地球人達は、波動エネルギー関連の技術をすべて捨ててしまったのはないでしょうか。
ただ、同時にそれは地球がもつ技術力の大きな後退を意味し、結果として1000年後の存在にも関わらず、デザリアムが有する技術力はごく一部を除き「2205」の時点のものとそこまで大差ないものになってしまったのでしょう。

「時間断層」と「波動兵器」の2本柱によって大きな力を持つことになった地球ですが、その力に頼りに切った結果、それらが失われたことにより、一気に弱体化してしまった。
このように考えると、2205におけるデザリアム艦隊の弱さも納得できます。
ちなみに「デザリアム千年の夢」とは、波動エネルギーにより最盛期を迎えた1000年間を取り戻す事なのかもしれません。
波動エネルギーを「呪われし力」と言って忌み嫌ってはいても、それが失われた以降の地球の衰退を知っていれば、「夢よもう一度」ばかりにその力を取り戻そうとしても不思議ではありません。
もしかしたら「波動エネルギー技術の総本山であるイスカンダルを手にいれば今度こそ波動エネルギーの制御は完璧にでき、地球は再び栄光を取り戻せる」と考えた結果が2205の裏事情なのかもしれませんね。

メルダ―ズたちは本当にポンコツなのか?

なお、れみるちょり様は動画の中で、2202の地球製AIと比べてメルダ―ズたちがポンコツと表現しています。
正直にいって、私個人はメルダ―ズもデーダもそこまで無能とは思えず(特にメルダ―ズはリメイクシリーズのキャラの中でもかなり有能だと思っています)、同時に2202に登場した地球製AIはそこまで高く評価していません。
2202でガトランティス艦隊の行動をAIが読み切ったのも、純粋に彼らの行動が戦術的にも戦略的にも単純すぎて、合理的なAIにとってはむしろ読みやすい相手だったからに過ぎないと考えています(逆に人間がガトランティスの行動を見た場合、あまりに単純すぎて裏になるかあるのではないかと深読みして混乱してしまうケース)。

それならばなぜ、れみるちょり様が指摘されるように彼らは2205において絶えず後手後手になってしまったのか。
これはメルダ―ズたちの能力云々といよりも、彼らの目的が「イスカンダルの輸送任務」という任務の事情が強かったのではないかと思われます
実際、彼らの目的は無事にイスカンダルを本国に持ち帰る事であり、ヤマト艦隊やデスラー艦隊をせん滅する事ではありません。
無論、メルダ―ズたちにとって輸送任務を邪魔してくる彼らを目障りには感じていたでしょうが、例えば、彼らをせん滅する為に積極的に攻勢に出た結果、別動隊によってイスカンダルを奪回されてしまったら目も当てられません。
結果として、とりあえずイスカンダルの周辺に戦力を集めて防御を固め、邪魔をしてきたら追い払えばよい・・・程度の考えだったのだと思います。
それゆえ、後手に回ってしまうのは最初から織り込み済みであり、むしろ相手の出方を見てから対応した方がリスクが少ないと考えていた節があります
事実、地球・ガミラス連合艦隊は様々な作戦で攻勢をかけていますが、どの作戦にも即座に的確な対応をしています。
イスカンダルの横槍や奇策などで裏目に出てしまうこともありましたが、メルダ―ズ達の行動そのものは決して愚者のそれではないと思います。

コメント

  1. ABARTH より:

    時間断層存続を選んだ人類だとしたら、古代や雪はいなくとも、ヤマトは健在です。大喪失の中には波動エネルギーの暴走によるものなのかどうかはわかりませんが、その時にヤマトはどのように喪失したのでしょうか?大喪失の中にはガミラスのデータすら残っておらず、2205時点でイスカンダルとガミラスはゴルバの襲撃を受けていたのか?その辺りが謎解きになりそうな気がします。

    • yamasiro2202 より:

      ABARTH様、コメントをありがとうございます!
      「時間断層を選んだ世界線」のヤマトとガミラスについてはちょうど記事にしようと思っておりました。
      近日中(早ければ今日)アップできると思いますのでお楽しみに!