名前から分析するデザリアムの正体

皆様今晩は!
今回は「2205」で残された謎の1つであり、同時に次回作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」における重要なキーとなるであろうデザリアムの正体について、ちょっと変わった視点から分析してみたいと思います。
このデザリアムの正体については、これまでも劇中の描写やシナリオ集、あるいは福井氏をはじめとする制作サイドの僅かな言動を頼りに多くの方が様々な分析をなされております。
特に、Youtubeで解説動画を作成されているれみるちょり様とTwitterで考察を発表されておられる伊吹様、このお二人の考察は非常に興味深く、個人的には正解、あるいは非常に正解に近い位置のものにたどり着いているのではないかと考えております。
ただ折角ですので、私も別の視点からデザイリアムの正体を改めて考察してみたいと思います。
今回、私が着目したのは「デザリアム」という名前そのものです。

「デザリアム」が意味するものとは?

2205前章時点で、確か福井氏だったと思われますが、デザリアムは国家の名前ではないという趣旨の発言をなされていました。
実はこれがデザリアムの正体を考える上で重要なキーなのではないかと思っております。
結論から言ってしまえば、私は「デザリアム」は組織の名前であり、本当の綴りはドイツ語の「Die Erde Armee(ディ・イアード・アミ)」なのではないかと考えております。
これは直訳すると「地球軍」(英語だと「The Earth Army」)となります。
つまり彼らはやはり1000年後の未来からやってきた恐らくは「時間断層を捨てなかった世界軸」の地球人そのものだったのではないでしょうか。
そして、デスラー総統からの誰何に対して、メルダ―ズは素直に「我々は地球軍である」と正直に答えたのではないかと考えています。
では何故、「地球軍」と名乗った彼らが「デザリアム」という勢力として認識されてしまうことになったのか。
この謎を解くカギは2つあります。
1つは、デザリアムサイドとの会話は全て翻訳機を介して行われていたこと。
もう1つは、名前を名乗ったのがメルダーズだったことです。

誤訳によって生まれたデザリアム

実はデザリアムとガミラスのファーストコンタクトはおかしなことが一つあります。
通信越しに行ったデスラー総統とメルダ―ズが会話が両者のファーストコンタクトになりますが、そもそもなぜ両者は意思疎通ができたのでしょうか?
状況的に、お互い自分の母国語を話しており、それが翻訳機によって互いの言葉に翻訳されていたと思われますが、どんなに高性能な翻訳機も未知の言語を翻訳することはできないはずです。
逆に言えばメルダ―ズたちが話していた言葉は、ガミラスにとって既知の言語だったということになります。
この点を踏まえて考えると、メルダ―ズが話していた言葉は地球の言葉であったとしても矛盾は生じません。
そしてもう1つ、デザリアム人が地球人だと考えるならば、メルダーズは明らかにドイツ系の名前です。
つまり、メルダーズが話していた言葉は実は地球のドイツ語だったのではないでしょうか?
もし、メルダ―ズの言葉を通信機を通さずに地球人が聞いていれば、すぐに彼らの正体に気づいたのかもしれません。
しかし不運にも彼の言葉は全て翻訳機によって翻訳されたものを聞いていたので、彼がドイツ語を話していることをだれ一人気がつかなかったと思われます。

そしてさらに不運だったのが、メルダ―ズが「デザリアム」と名乗ったのはデスラー総統に対してだったことです。
恐らくですが、ガミラスの翻訳機ではドイツ語は地球の一部で使われている方言という扱いであり、十分なデータが無かったのではないでしょうか。
一応、日常会話ができる程度には登録されていたものの、固有名詞に関しては上手く翻訳することができず、音声をそのままの言葉として翻訳したのではないでしょうか。
結果としてメルダ―ズはちゃんと「Die Erde Armee(地球軍)」と名乗ったのに、デスラー総統の耳には「Die・E・de・A・me(ディエドィアミ)」と聞こえ、発音の難しさから「デザリアム」と認識してしまったのではないか。
つまりガミラス製翻訳機の誤訳と聞き間違いが彼らをデザリアムという謎の勢力に作り上げ、後章の最後に「デザリアム…彼らは何者なんだ」と真田さんたちを悩ます原因となったのではないでしょうか。

勿論、今回の分析はかなり強引なこじつけです。
しかし真相は驚くほど単純ということは普通にあります。
多くの方が様々な分析をされているデザリアムの正体ですが、案外最初から答えは語られていたというのも意外性があって面白いかもしれませんね。

コメント

  1. 航宙特務隊 より:

    たしかにガミラスと地球がファーストコンタクトしたとき、地球側の言語は日本語ですしその後付き合っていく中で様々な言語を調べていく中でもドイツ語はまだデータが揃っていなかったんでしょう… 遊星爆弾でドイツ語話者が少なくなったのも原因かと。
    もしかしたらデザリアムはよく語られる「第二次大戦でナチスが勝利した未来」なのかもしれません。ドイツも合理性を重視する国民性を持っていますし、UFO研究をやっていたとかという陰謀論もあるのでそっちのルートで来るのかも。

    • yamasiro2202 より:

      航宙特務隊様、コメントをありがとうございます。
      また返信が遅くなってしまい大変失礼いたしました。
      >「第二次大戦でナチスが勝利した未来」
      ネタとしてではありますが私もこのストーリーは考えたことがあります(爆)
      私の考えた設定では聖総統の正体がヒトラーで、サーダの正体がエヴァ・ブラウンというものでした。
      流石にこのネタが公式で採用される可能性は低いとは思いますが、「宇宙戦艦ヤマトvsスペース・ナチス」は何らかの形でぜひ実現して欲しいと思っています。
      一番可能性があるとしたらゲームのシナリオでしょうかね?

  2. 鮫乗り より:

    お久しぶりです。鮫乗りです。

    とても興味深い記事でした。

    私も以前デザリアムと言う呼称について考えたことがあります。

    チタンよりも硬く耐蝕性に優れた、宇宙工学の分野でも使用されるジルコニウムとアルミニウムの合金があり、名前をザリウム(Zalium)と言います。

    “デ“が冠詞だとすると、彼らはZalium製のボディを持つ者なのかも?と妄想したりしてました(笑)

    • yamasiro2202 より:

      鮫乗り様、お久しぶりです!
      コメントをありがとうございます。
      また、コメントこそしておりませんが鮫乗り様のブログ更新のたびに興味深く読ませていただいております。

      >ザリウム(Zalium)

      この金属は知りませんでした。
      特に宇宙工学に関わってくるとなると全く無関係というのもなさそうですね。
      案外、デザリアム人のボディがZalium製というのは正しいかもしれません。