小説版とNT版の違い【鮫乗りブログコラボ記事】

皆様こんばんは!
当ブログがいつもお世話になっております「鮫乗り様」のブログ「鮫乗りブログ」で、先日、「2202小説版の再読で気づいたこと」という記事がアップされました。

ご存知の方もいると思われますが、この記事の中で鮫乗り様が取り上げている小説版2202第1巻第3章「船乗りの子」は、もともとは月刊NT(ニュータイプ)2017年8月号に掲載された短編小説「島不機嫌之介」を本編用に修正した内容です。

このNT版と小説版は大筋は同じなのですが、小説版のほうが大幅な加筆がなされており、読み比べますと細かい違いを見つけることができて面白いです。
そしてその一番の違いは、今回、鮫乗り様がまさに取り上げている島兄弟の会話です。

小説版では

「次郎も昔会っているはずだ(中略)森くんって女性だよ。覚えてないか?髪が長くて…」
「あっ!」思い出した様子で次郎が声をあげた。
「知ってる。あの、すっごい美人の先生だろ?そうか、あんな人と結婚するんだ…」
うっとりとした音声は4年近く前、間近で接していた年上の“お姉さん”を思い出してものだろう。
一方、母のほうから漏れるのはため息だった。

となっていますが、NT版では

覚えていないか、森君だよ、と教えると、次郎は「あの、すごい美人のお姉さんか!」と思いだした。
「ぼくもああいう姉さんがほしいなぁ」
母のほうから漏れるのはため息だった。

となっています。

こうして比べてみるとNT版よりも小説版のほうが描写が詳細になっていますね。
また次郎の雪に対する反応も「すごい美人のお姉さんか」と美人だったことのみ覚えており、「あんな姉が欲しい」と素直な感想を口にしているNT版に対し、小説版では「すっごい美人の先生だろ」と昔のことを思い出している様子に変更されています。
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どちらの反応が良いかは好みの分かれるところですが、私はやはり2199第1話の描写を大切にしている小説版のほうが好みです。

この小説を書かれた皆川ゆか先生が今度2202の総集編の脚本を担当されるということは以前にも触れましたが、このように2199の描写を踏まえたシーンなどが追加されることを期待したいところですね!
とりあえず、今は「情報早よ!!」と言いたいです(笑)