(補論)古代守の死因は?

皆様こんにちは。
昨日の記事を書いていたときにふと思いついた事実がありましたので、今回はそれについてまとめてみたいと思います。
それは古代守の死因についてです。

古代進の兄、古代守は冥王星会戦後、ガミラスの捕虜となり本星に連行される途上で事故によりイスカンダルに不時着、スターシャに助けられました。
そして彼女の手厚い介護を受け、愛し合う関係にまでなるものの、結局、ヤマト到着前に病死。

以上が2199本編で判明している古代守のエピソードですが、気になるのは地球よりも遥かに科学技術が発達しているイスカンダルの治療を受けながらどうして結局助からなかったのかという事です。
少なくともヤマトに残したメッセージを見る限り、やつれてはいるものの外観上の傷は残ってはおらず、また後にスターシャが妊娠している事実から見ても守の体がそれなりに回復していた事は明らかです。
そのためネット上では、守の死因は腹上死ではないかと不名誉な説が流れていますが、昨日の記事で書いたようにサウザー恒星系自体が「青い肌」を持たない人間にとっては長生きできない地であるという事実があるとすれば古代守が結局助からなかった理由も説明がつきます。
結論から行ってしまえば、古代守の体はイスカンダルの環境に対応できなかったのだと思われます。

恐らく当初はイスカンダルの優れた医療技術による治療を受けて守の体は一旦は全治したと思われます。
ところがヤマトが来る約半年間の間に、今度はイスカンダルの環境によってその体が蝕まれていったのではないでしょうか。
あるいは活動的な守兄さんのこと、リハビリとしてイスカンダルを色々歩き回っており、そのため、青い肌以外にとっては有毒なサウザー星系の太陽光を浴びまくった事が原因かもしれません。

勿論、スターシャもイスカンダルの環境が青い肌を持たない人種にとってはあまり良い環境ではない事は知っていたでしょう。
しかしそこはイスカンダル出身の悲しさ、知らないうちに自分たちにもそれなりの耐性ができていることもあって、彼女たちの認識では「100年の寿命が50年になる」程度の認識であったと思われます。
そのため、まったく耐性のない地球人にとって半年間の生活ですら致命傷である事に気がつかなかったのではないでしょうか。

結局、守は一度は子供を宿せるまでには回復したものの、今度はイスカンダルの環境にやられて徐々に体を壊していったのだと思われます。本人たちもまさか環境そのものが原因であるとは考えられず、戦傷によるダメージがぶり返したと考えていたのではいでしょうか。
そして最終的にはイスカンダルの土地で息を引き取る事になりました。
これが古代守の死の本当の経緯ではないかと考えます。
イスカンダルに不時着した事がむしろ命とりになったのは皮肉(予定通りガミラスに到着していれば、サンプル収集後、星系外の収容所に移され長生きは可能だったと思われます)ですが、たとえ途中で真相に気がついたとしても、守はスターシャに出会ったことには感謝し、全てを受け入れたと思います。
そしてそういう人間だからこそ、スターシャもまた彼を愛したのではいでしょうか。
20181125_img001.jpg
なお余談ながら、ガミラスにはザルツ人など青い肌を持たない人種が住んでいますが彼らは大丈夫なのかという問題があります。
結論から言えば、勿論大丈夫ではないでしょうが、恐らくガミラス政府としては特に問題にしていなかったと思われます。
なぜなら青い肌を持たない彼らは所詮は「2等臣民」であり、彼らの生死に注意を払うものはほとんどいなかったと思われます。
ただ、結構真面目に民族融合を考えていたデスラーは第二バレラスの建造でガミラスに天蓋をするようにしており、有毒な太陽光を可能な限り遮る様にしていたのではないでしょうか。
ちなみに、ヤマトクルーはイスカンダルで海水浴をしていましたが、長期滞在となれば結構やばかったのではないかと思われます。
20181125_img002.jpg

本日は夜にもう一つ記事をアップする予定です(恐らく11時ごろ)。
よろしくお願いいたします。

コメント

  1. ヴェネター級ヒューベリオン より:

    古代守の死因について、自分は新しい仮説を思いついてしまいました。

    以前鯖主さんが投稿された「ヤマトの建造がなぜ察知されたのか」という記事が思いつく切っ掛けになりました。

    自分は最近この記事を読みまして、そこに書かれている内容を見て古代守の死因はこれが原因なのではと考えました。

    イスカンダルに不時着した古代守は瀕死の状態でスターシャの看病の甲斐なく亡くなったとされますが、恐らく古代守が瀕死だった理由は冥王星前線基地にあると思われる分析装置で記憶を分析されたことによる副作用だったのではないでしょうか。

    それだったら同じく記憶からイスカンダルまでの航路をトレースされたユリ―シャはどうなるのかという話になります。

    それについてどう説明するかと言われたら性能の違いがあると思います。

    ユリ―シャが収められていた自動航法装置は、イスカンダルから齎した設計図により作られています。

    如何に地球で作られたとはいえ、イスカンダルの姫であるユリ―シャ自身が完成した精査したと言えるでしょうし性能はイスカンダルの折り紙付きです。

    それに対して冥王星前線基地の分析装置が簡易な物だったためにこんなことが起こったと思います。

    冥王星前線基地のシュルツ大佐率いるザルツ義勇兵はガミラスに征服された惑星の民、以下にガミラスへの忠誠を唱えて軍に属そうが、下手に軍備を供給してガミラスに対する独立の志に目覚めて独立戦争をおっぱじめられたら元も子もありません。

    かつてソビエト連邦は東ドイツを始めとした衛星国が離反しても鎮圧しやすくするために敢えて性能を劣化させたモンキーモデルの軍備ばかりを供給していました。

    それと同じようにザルツ義勇兵と言った二等臣民で構成された部隊に与えられた軍備は言うなれば、性能を一段も二段落としたモンキーモデルの粗悪品ばかりだったと考えることができます。

    故に粗悪品の分析装置で分析された古代守は、簡易的という名の粗悪品故に生じる副作用を患って寿命を縮められたのではと思えてなりません。

    イスカンダルの技術力を持ってしても助けることが出来なかったのは、記憶の分析と言うのはヤマトの劇中でもほとんど描写がなく、精々がユリ―シャの件とジレル人関連で出てくる程度です、後はテレサ関連もそうだと思いますがよくわかりません。

    それを考えると記憶の分析機械と言うのはとてもデリケートなものでイスカンダルですら扱いが難しかったのではと思ってしまいます。

    その扱いの難しさから古代守が患った副作用も治療が困難だったと考えると辻褄が合うと思います。

    • yamasiro2202 より:

      ヴェネター級ヒューベリオン様、コメントをありがとうございます。
      また返信が遅くなってしまい失礼いたしました。
      大変面白い仮説ですね。
      ただ、ガミラスが捕虜の尋問にご指摘されているような記憶解析装置を使っているのかは、本編中には一切出てこないので、これ以上、深く掘り下げることが難しです
      二次創作などでは面白そうなネタではあるのですが・・・
      ちなみに極秘裏に建造中のヤマトのことを古代守は知っていたのかについては、私自身は少々疑問に思っています。
      というのも、ヤマト建造はそれこそ軍でもごく一部のものしか知らない最高機密である一方で、「メ号作戦」の真の目的を古代守は知らなかった事を考えると、古代守はヤマト戦術長に内定はしていても、「ヤマト計画」そのものには深く知らなかった可能性が高いです。
      ガミラスがヤマトの存在に気が付いたのは、あくまで抜錨に向けて作業が察知されたからであり、古代守が捕虜になったことはあまり関係がないのではないかと思っています。