皆様今晩は!
本日11月7日は「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの生みの親ともいうべき西崎義展氏の命日です。
氏の研究本というべき「「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気」という本を読む限り、非常に問題が多かった人物であることは間違いありませんが、彼がいなければ「「宇宙戦艦ヤマト」という作品が誕生しなかったのもまた事実。
改めてご冥福をお祈り申し上げます。
さて、西崎氏の代表作が「宇宙戦艦ヤマト」であることは間違いありませんが、現在、個人的にちょっと見てみたいと思っている西崎作品といえば、実は「宇宙空母ブルーノア」です。
私自身はこの作品はダイジェスト的に書かれた小説版を読んだことがあるだけでアニメ自体は見たことはないのですが、小説で描かれた範囲内でも、第2のヤマトを作ろうとした西崎氏の強い意気込みを感じる面白い作品でした。
現在もコアなファンがいるほど根強い人気があるのも納得です。
ただ残念なのは、ヤマトと比べて知名度が低い上、現在ではDVDの入手も難しいという点でしょう。
改めてBD BOX化絵期待したいところです。
ブルーノアのリメイクは可能か?
ちなみにこのブルーノアについては「宇宙戦艦ヤマト2199」のようなリメイク化を希望する声をちょくちょく聞きます。
ただ残念ながら、ブルーノアのリメイクは商業的にも・人気的にもかなり難しいと言わざるを得ません。
実際、「ブルーノア」の熱烈なファンがいるのは間違いありませんが、ヤマトファンと比べるとその数は圧倒的に少なく、リメイクをしても「ヤマト2199」のような成功が見込めないというのは間違いないでしょう。
ただ個人的には「ヤマト2199」シリーズの外伝という形でのリメイクなら可能ではないかと考えています。
ポスト・ヤマトを目指して制作されたこともあって、ブルーノアとヤマトの世界観はよく似ています。
その為、この両作品を合体させてもそこまでおかしなことにはなりません。
事実、「ヤマト復活篇」においても冒頭で「ブルーノア」が登場しており、既にブルーノアをヤマトに登場させる試みはなされてります。
折角ですので、その試みをもっと本格的に行い、ヤマト世界を使ってブルーノアの物語を作っても良いのではないでしょうか?
私的ブルーノア・リメイク計画
次回作「REBEL3199」では「ヤマトよ永遠に」と「ヤマトⅢ」の2作品のリメイクとされていますが、正直に言って使われる要素は「ヤマトよ永遠に」の比重が多く、「ヤマトⅢ」得描かれたガルマン・ガミラスとボラー連邦の星間戦争はそこまで本格的に物語に絡んでこない気がします。
そこで、「ブルーノア」を主役に対ボラー戦をメインに描いた物語を「REBEL3199」の外伝として展開すれば、それだけでひとつの作品になるのではないでしょうか?
例えば、2205年以降、地球は同盟国ガルマン・ガミラスへの軍事支援を決め、遠征艦隊を派遣、そこで派遣された1隻として最新鋭空母のブルーノアがおり、ガルマン・ガミラス艦隊に協力して様々な作戦を遂行していく。
基本的にヤマトは登場しないが、キャラの話の中でヤマトのことが話題に出たり、デスラー総統やバーガー、メルダなどがゲスト出演する。
こういった作品で本気で検討しても良いのではないでしょうか。
あくまで個人的な見解ですが、ガンダムと比べてヤマトが弱いのは、ヤマトが登場しない作品を作ることが出来ず、一つの物語を十二分に広げることが出来ない事に原因がある気がします。
しかし、「REBEL3199」は星間戦争とデザリアムの地球侵攻という大事件が2つ同時に発生しているため、ある意味、本筋とは別の外伝作品を大量生産できるチャンスです。
「REBEL3199」の宣伝も兼ねて、公式には外伝作品の展開にも力を入れて欲しいですね。
コメント
ブルーノアですが、ラーゼフォンの元ネタ・オマージュ元に勇者ライディーンがあるように海洋舞台のSFとして別の形でリメイクした場合むしろ当時より受け入れられる余地があるのではないでしょうか。
ヤマトのようなスペースオペラの影響を受けた宇宙ジャンルは当時より下火になり、”艦これ”ジャンルこそ違えど”ONE PIECE”などの海洋を舞台にした作品のヒットなどブルーノアの設定、作品世界は受け入れられる余地が拡大していると考えます
名の高い”不思議の海のナディア”や大部近年ですと蒼き鋼のアルペジオやハイスクール・フリートなど海洋SFはアニメ界において当時よりだいぶ市民権を得ているのではないでしょうか
リメイクヤマトとは異なり原作を前面に出さずにプロデュースすればある程度当たるのでは?
コメントをありがとうございます。
確かにアルペジオやハイスクール・フリートはそれなりにヒットしましたので、海洋SFもそれなりに需要がある事は間違いないと思います。
ただそうなると逆に「ブルーノア」のリメイクをするよりも全く新しい海洋SF作品を作り出したほうが良いという結論になってしまう可能性が高いんですよね(汗)
そもそもリメイクの強みはオリジナル版が好きな人の集客が見込める事であり、ご指摘のようにオリジナル版を無視するのであるならば、逆に旧ファンの怒りを買ってしまう可能性もあります。
それくらいならばあえて「ブルーノア」のリメイクをするよりも、全く新しい作品を作ったほうが良いとなってしまうと思います。
これはあくまで私の考えであり、当然異論も多々あると思いますが、「復活篇」のようにブルーノアはヤマトと合流させた方が良いのではないかと思うのはそういう理由です。
「ブルーノア」をリメイクしても、松本零士によるテレビアニメ『SUBMARINE SUPER 99』を超えたものにできるかどうかは少々疑問ではある。「ブルーノア」と『SUBMARINE SUPER 99』とのストーリー構成上の共通点は結構多い。
SF系だと、「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」なんてものもあったな。
硬派な作品では、かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」「ジパング」「空母いぶき」といったものもある。
海洋者には一定のファン層はあるものの難しい分野ではある。
匿名様、コメントをありがとうございます。
>「ブルーノア」と『SUBMARINE SUPER 99』とのストーリー構成上の共通点は結構多い。
もしかしたら「ラピュタ」と「ナディア」のように元々は1つの企画から生まれたのかもしれませんね(単なる私の勝手な推測ですが)。
あとうすうす感じてはいますが、海洋系は世界観の構築がかなり難易度が高いんですよね。
特にアニメの主人公はやはり10代後半から20代までが望ましいですが、大型艦の幹部となるとどうしても若くて40代となってしまうのが現実なので、そのあたりの整合性をどうつけるかが一番の難問です。
その意味では新人の養成艦という設定でごり押しした「ハイスクールフリート」は非常に上手くやった一例だと思います。