皆様今晩は!
昨日、「宇宙戦艦ヤマト・黎明編 アクエリアス・アルゴリズム」が発売されました。
ざっと読んだところ「ヤマトマガジン」連載時とはそこまで大きな加筆や変更は確認できませんでしたが、やはり1冊の本としてまとめて読めるのは良いですね。
それにしても単行本として読んで、改めて確信したのは、この「宇宙戦艦ヤマト・黎明編 アクエリアス・アルゴリズム」は紛れもない名作であろうという事!(断言)
「初代」~「完結編」に作られた設定を丁寧に拾いつつ、「復活篇」の流れにしっかり集約している描写は本当に素晴らしいです。
「復活篇」の不満点としてよく挙げられているのは、旧シリーズとは一転してしまった世界観(ガミラスはどうなったなど)やキャラの薄さですが、この本を読んでから改めて「復活篇」を見直すと本当に印象が変わります。
なお、個人的にこの「アクエリアス・アルゴリズム」を読んで、一番印象が変わったのがヤマト副艦長となった大村耕作。
「復活篇」を初めて見た時は、「終盤に特攻して死んだ新キャラ」以上の感想はもてませんでしたが、この「アクエリアス・アルゴリズム」で古代たちとの出会いや共闘、そして古代の同志になる流れがしっかり描かれたことにより、彼が復活篇で語った「あなたと共に過ごした3年間は楽しかった」というセリフの意味が初めて分かりました。
この「アクエリアス・アルゴリズム」は「完結編」と「復活篇」の間の空白を埋める物語と紹介されていますが、この大村さんの例を代表するように、その「空白」とは単なる世界観や設定というだけではなく、各キャラクターの人生そのものだったと思います。
・なぜ古代は愛する家族と離れて宇宙を旅していたのか
・なぜ雪はスーパーアンドロメダの艦長として戦っていたのか
・なぜ真田はヤマトの再生を決断したのか
などなど、復活篇では描かれなかった各キャラクターの決断のきっかけがすべて描かれたこの「アクエリアス・アルゴリズム」。
まさに「始まり」を意味する「黎明篇」のタイトルに相応しい内容だったのではないでしょうか。
現在も評価がいま一つな「復活篇」ですが、この「アクエリアス・アルゴリズム」によって評価が変わり、「復活篇」第二部制作に繋がってくれることを期待したいです。
3年後の2014年は初代「宇宙戦艦ヤマト」放送50周年!
その記念作品として「第二部」公開が実現してくれると嬉しいのですが‥…
ちなみに、Amazonにおける「小説・部Gん芸の新着ランキング部門」(28日22時時時点)において、見事ランキング1位にランキングした模様。
この反響を見ると、「黎明篇」の続きや「コミカライズ化」も期待したいですね。