皆さま、今晩は!
今回は何故、今章でアルフォンが雪をパーティ―の最中に逃がそうとしたのか、その理由について考察してみたいと思います。
今回も第4章本編のネタバレ満載ですので、ネタバレが嫌な方は回避をお願いいたします。
雪を逃がそうとしたのは偽旗作戦が理由か?
第4章において、アルフォンは雪を揚羽美術館で行わた地球とデザリアムの親睦パーティ―に参加させ、その最中に、自分の元から離れて反デザリアム派の仲間に合流するように促しました。
雪もこのパーティ―を利用して脱出することは計画の1つとして考えてはいたようですが、アルフォンの方から離れるように言われたことには流石に戸惑いを隠せず、その真意を問いただしたところ、それに対するの言葉は「君に軽蔑されたくない」というものでした。
このパーティ―でアルフォンは、反デザリアム派の仕業と見せかけた地球とデザリアム双方の要人を巻き込む大規模な爆弾テロを計画しており(もっともこの計画の立案自体はマザーデザリアムであり、アルフォンは実行役にすぎないと思われるが)、この計画の醜悪さも自覚していることから、そんなことをした自分を雪に見られて失望や軽蔑をされたくない、という気持ちは間違いなくあったと思います(実際、第5章特報を見る限り、雪に速攻でバレたようですし)
ただ、アルフォンが雪を逃がそうとしたのは果たしてこれだけが理由でしょうか?
これまでアルフォンは雪に対するスタンスは「好きな時に出ていけばよい」というように、選択肢は必ず雪に与えていました。
ところが今回に関しては、雪に対して有無を言わさず、「パーティ―中に逃げろ」(意訳)というものであり、雪に対して一切の選択肢を与えていません。
これは確かに本編内で雪が不審に思ったのももっともです。
また、そもそもこのような偽旗作戦を行うことが決定しているパーティ―に雪を参加させたのも疑問です。
仮に雪がパーテ―に参加していなかったら、アルフォンがこの偽旗作戦の実行者であることに気づく可能性は低く(仮に、デザリアムの偽旗作戦と気づいても実行者までは特定できない)、アルフォンが雪を逃がす理由としていた「雪に軽蔑される」という事自体起きない可能性すらあります。
このように考えるとアルフォンが言っていた「君に軽蔑されたくない」は、間違いなく彼の本心ではあっても、雪を逃がす本当の理由ではない可能性が高いです。
では本当の理由は一体何なのか?
雪がサーダの後任に内定?
ここからはあくまで私の勝手な推測になりますが、恐らくデザリアム上層部において、この親睦パーティ―で爆弾テロで死亡することになったサーダ(十中八、九、間違いなく生きているでしょうが)の後任として、雪をデザリアムの広報係とすることが決まったのではないでしょうか?
雪本来の人格を消去してデザリアムに都合の良い人格をインプットするのか、もしくは表面上は死亡したことになったサーダが、雪の体を使って今後行動することになるのか、それはわかりません。
ただ、地球において「英雄の片割れ」である森雪がデザリアムに全面協力するとなったら、その宣伝効果ははかり知れないものがあります。
まず、これまで頑なにデザリアムを信じなかった人も、英雄である「森雪」がデザリアムの友好にお墨付きをつければ一気に変わる可能性が高いです。
さらに、元ヤマトクルーである雪が、現在のヤマトや地球で潜伏中の南部たち元仲間の行動に対して非難の声明を発表すれば、彼らの正義を一気に剥奪することもできます。
これだけ見てもわかるとおり、雪をサーダの後任としてデザリアムの広報係にすることは、デザリアムの計画にとって間違いなく大きな武器となります
恐らく、揚羽美術館での親睦会の参加自体が、アルフォンの意思ではなく、雪を親デザリアム派の人間として表舞台に立たせようとするデザリアム上層部の指示だったのではないでしょうか。
そしてパーティ―終了後、雪はコムメダルの装着などを通じて強制的にデザリアムの傀儡にされることが確定しており、アルフォンはそれを知っていたが故に雪にパーティ―の最中に逃げろと言ったのではないか。
ちなみに余談ではありますが、今回の親睦会でサーダはバイオリンの演者としての姿を披露していましたが、2019年10月に開催された「宇宙戦艦ヤマト2202」コンサート「ソノ・トキ・キミ・ト」で販売されたグッズにおいて、バイオリンを演奏する雪が描かれていました。
まあこれはあくまでもグッズ用のイラストなので、公式設定を反映しているとは言い難いですが、それでも同じバイオリンを演奏していることには意図を感じられずにはいられません。
上記でも書いた通り、今回の爆弾テロでサーダは公的には死亡したことになりましたが、雪の体を乗っ取って活動しようとしているというのはガチでありそうな気がします。
この試みは恐らく失敗するでしょうが、もし雪が次章で地下に潜伏することになったら、サーダが義体で作り出した偽の雪の姿で活動する・・・みたいな展開もあり得るかもしれませんね。
今章で負傷したアルフォンを気遣って残ることを決断した雪ですが、果してその決断が今後の物語にどのような影響を与える事になるのか。
ヤマトサイドだけではなく地球サイドでも大きな転換点を迎えそうな2月公開の第5章が本当に楽しみです!