何故、時間断層は誕生したのか?

皆様今晩は!
本日9月18日よりスターチャンネルにてTV版「宇宙戦艦ヤマト」3部作の配信がスタート!
「宇宙戦艦ヤマト」(1974年)、「宇宙戦艦ヤマト2」(1978年)、「宇宙戦艦ヤマトⅢ」(1981年)が9月、10月、11月の3か月連続で順次放送されるようです。
まあ私はスタータンネルに登録していないので(そもそも登録できる環境がない)見ることはできませんが、この放送で来年の「TV放送50周年」に向けてヤマトに対する関心が高まってくれることを期待したいですね。

さて、今回はCRS(コスモリバースシステム)の発動で何故「時間断層」が誕生したのか、その謎について少し迫ってみたいと思います。
劇中ではこの「時間断層」については、「時間断層はコスモリバースの副産物」ということ以上の情報が無いため、今回の考察に関しては完全な私の妄想になります。
このような可能性もあり得る程度に考えていただければ幸いです。

この件については以前、Twitter上で「スターシャ猊下はCRSの発動によって時間断層が誕生する事を知っていたのか?」ということを議論した際、私は「時間断層の誕生は完全にイレギュラーであり、スターシャ猊下もそんなものが誕生するとは予想すらしていなかった」という趣旨の発言を致しました。
私がこのよのように考える理由としては、「時間断層」は宇宙の勢力図を塗り替えるレベルの危険な存在である事を考えると、波動砲の開発にあれほど神経をとがらせていた猊下が、もしCRSの発動で「時間断層」が誕生する事を知っていたとしたら、地球に波動砲艦の大量生産に繋がりかねないCRSの提供は絶対にしないと考えるからです(正直、猊下はそこまで地球人の事を信用していないですし)。
また仮にCRSを引き渡すにしても、その際に副作用である「時間断層」の事は絶対に伝えるはずであり、それならば古代君たちが2202でキーマンたちに明かされるまで「時間断層」の存在を知らなかったというのはおかしな話になります。
以上のことから、「時間断層」の誕生はどこまでもイレギュラーな事象であり、CRSの副産物としてそにょうなものが誕生すること自体、スターシャ猊下も知らなかったと考えるのが妥当です。
では、なぜ今回に限りそのようなイレギュラーな事象が発生してしまったのか?
あくまで私の勝手な予想ですが、これはCRSの核が「引き渡し時点」と「地球再生の時点」で異なっていたことが大きいのではないかと考えます。

スターシャがヤマトにCRSを引き渡した際、核となっていたのは古代進の兄、古代守でした。
恐らくこの時点のCRSはあくまで「古代守」の魂を使って惑星再生が行えるよう細かな設定が施されていたのではないでしょうか?
実際、惑星1つを丸ごと再生させるようなシステムが何ら微調整が不要とはとても思えません。
死亡した雪がなんの後遺症もなく蘇った事を考えると、スターシャがヤマトに渡したCRSは「古代守の魂」を核にして発動した場合には、特に何の副作用も起きなかったのではないかと思われます。

ところが、実際は核となっていた古代守は弟の恋人である雪を蘇らせるために自らの意志でCRSを発動させてしまい、地球の再生の核となったのは、CRS発動直後に死亡した沖田艦長の魂でした。
核はあったために一応CRSは発動したものの、設定そのものは古代守のものであったため、結果としてCRSは十二分にその効果を発揮できず、一部にエラーが発生してしまったのではないでしょうか。
そしてそのエラーの結果、誕生したのが副作用というべき「時間断層」だったと思われます。

なお、沖田艦長を核としたCRSが完全に発動していなかったと思われる描写が実は2202に存在します。
それは沖田艦長の魂がヤマトに残っているという点です。

よくよく考えると沖田艦長の魂がヤマトに残っているのは非常におかしいです。
というのも、古代守の魂が核として発動した際は、魂そのものが完全に消滅してしまっています。
ところが、沖田艦長の際は魂は完全には消滅はせず、ヤマトに残り続けている。
このような違いが発生した理由としては、やはり沖田艦長の魂ではCRSは不十分な形で発動してしまい、地球は不完全な再生になってしまった反面、沖田艦長の魂も完全に消滅することなくヤマトに残る事になった・・・と考えるのが妥当です。

もしこの仮説が正しいとすれば、古代君が作中であれほど危険視した「時間断層」が実は恋人である雪が蘇った代償であったというのは何とも皮肉な話ですね。

コメント

  1. 匿名 より:

    ご無沙汰しております。着目点がいつも鋭いのでふむふむと考え行ってしまいます。そもそもご都合主義を正当化するための設定なので言い出しっぺは誰かで話は変わってくると思いますが、これは発動させる側とヤマトを核としたことが原因であると思うのです。まず雪についてですが、ユリーシャのクローンならば2505のイスカンダル消滅によって雪も消滅したかもしれないに実態のままというのはクローンというよりもユリーシャの蘇生処置を行った際に雪にも同様の処置をして蘇生できたからではないか。記憶喪失はその後遺症であるとしてよいのでは?その雪が再び死の床に付き、コスモリバースによって蘇生したのですが、そのお陰でイスカンダルと共に消滅を免れたとしたらどうでしょうか?もし雪がクローンならば、地球のエレメントでは蘇生できないはずです。元々地球人だからこそ蘇生できたし、消滅しなかった。地球の確定ですよね。時間断層は亜空間ですから人間の体内に出来たらエライコッチャの騒ぎではなくなりますよ。では発動の仕方を確認してみましょう。真田等ヤマトのクルーによる操作ではなくエレメントの核となった守の意志によるものです。ヤマトからしたら外ではなく内側に作動した図式になりますね。では地球に帰還したヤマトはどうでしょうか?真田等の操作により、ヤマトそのものになった沖田の魂がヤマトの外に向けて発動しています。故にヤマトの意志が守と沖田の魂だけでなく、意志の方向が真逆なんですよ。沖田の思いの中に時間断層を生み出す原因となる意志が存在した可能性があります。もしかしたらそれは守の思いを受け継いでコスモリバースを再起動させることで生まれる副産物なのかもしれませんし、やはり、スターシャの守への思いがひょっとしたら思念として込められていたからかもしれません。歳を取るのをコントロールできるイスカンダルの超科学だから出来てしまった産物なんでしょうね。

    • yamasiro2202 より:

      コメントをありがとうございます!
      時間断層が生み出されたきっかけが、CRS誕生時の意志の違いというのは面白いですね。
      なぜ時間断層が産まれたかについては公式でも明らかにされていないので、解釈次第ではまた新しい物語が産まれそうな予感がします。
      ちなみに仮に雪がユリ―シャのクローンであるとして、何故、イスカンダルが消滅しなかったのかについては【CRSで呼び出された複製】ではないというのが最大の理由ではないかと思っています。
      おそらく、ユリ―シャたちイスカンダル人達は、イスカンダルに保管されている人格データをCRSという機械で実体化させるだけであり、そのため元データが消滅したら実体化が維持できず消滅せざるを得ないのだと思います。
      一方、仮に雪がクローンだとしたら、地球人の卵細胞を使った一般的なクローンの作り方で誕生しており、データではない為、イスカンダルが消滅しても雪は消滅しなくて済んだのではないか。
      実際、半分古代守の血をひくサーシャが消えなかった事を考えても誕生の経緯で消滅とは無縁であることが立証されているので、私の仮説でも矛盾はないと考えます。
      今はまだパッと考えただけですが、いずれ改めてこの点については考察してみたいですね。