【2205考察】2205年時点の地球防衛艦隊編成の考察

皆さま今晩は!
久しぶりの投稿になります。

先月の「第4章」公開を全力で楽しんだ結果、今月はすっかり燃え尽き症候群でブログの更新もなかなかする気になれない気分に(例のなろう系小説の執筆もそれが原因です)
ただ最近、ようやく気力が回復してきて、色々書きたいことも出てきたので本日よりブログの更新頻度を上げていこうと思っています。
ブログの更新を楽しみにしていた皆様、長らくお待たせしてしまって申し訳ございませんでした。
改めて、またよろしくお願いいたします

さて、今回は2205でヤマト艦隊に「第65護衛隊」という部隊番号が割り振られたことからみえる、ガトランティス戦役後における地球防衛艦隊の編成について検証してみたいと思います。

まずメタ的な理由を言えば、この「65護衛隊」というのは、「2205」の脚本を担当した福井晴敏氏の代表作である「亡国のイージス」で主役となる護衛艦「いそかぜ」が「第65護衛隊」所属の艦艇という事からのオマージュだと思われます。
ただ、この「65護衛隊」についてX上でちょくちょく意見を交換させていただいている鷹(@peregrine_211)様が、以下のような非常に興味深い意見を挙げられていました

(ソース元:11月23日のツイートより)

ガトランティス戦役後も艦艇の建造は続けられていましたので、私は単純に65個の護衛隊が存在していてもおかしくないと思ておりましたが、もしガトランティス戦役後の地球防衛艦隊が、次のように再編されていたのならば、この「第6方面軍第5部隊を第65艦隊と表記している」という説はまさに正解なのではないかと思われます。

【基幹艦隊】
アンドロメダ級&ドレッドノート級で編成された戦闘担当の主力部隊
第1艦隊(第1~第19護衛隊所属)

【方面艦隊】
地球を中心に東西南北に区分された4つの宙域を担当する艦隊
主にパトロール艦と護衛艦で護衛隊が編成され、担当宙域の哨戒が主な任務
第2艦隊(第21~29護衛隊所属)
第3艦隊(第31~39護衛隊所属)
第4艦隊(第41~49護衛隊所属)
第5艦隊(第51~59護衛隊所属)

【訓練艦隊】
新人の育成を目的とした訓練艦隊。
第6艦隊(第61~69護衛隊所属)

※10,20,30,40,50の数字は欠番

この編成のポイントは、欠番があっても所属している艦隊によって頭文字の数字が変わるという事です
例えば第5艦隊が書類上の存在で、51~59までの護衛隊が実際には存在していなくても、第6艦隊に編入された時点で61や62といった「60」台の戦隊番号が付与されることになります。
鷹様は「2205時代には地球にはおそらく65個以上の艦隊がいるわけでしょ?」と指摘されていましたが、これならば実数以上の護衛隊番号が存在していることの説明がつきます。

各艦隊は3護衛隊群+旗艦直属部隊制

また、私は一つの艦隊は次のように、3つの護衛隊で編成される護衛隊群が3つと艦隊旗艦直属の1護衛隊で編成されていると考えております

この3護衛隊制というのは平成22年度に出された「防衛力整備計画2023」で海上自衛隊の実戦部隊が3個水上戦群(仮称)に再編されることのオマージュですが、リメイク版ヤマトでの地球防衛艦隊は、海上自衛隊をモデルとしているので、十分あり得る編成です(ちなみに3つの護衛隊で1つの護衛隊群を編成しているのも海上自衛隊の編成です)
そして艦隊旗艦が所属する部隊には自動的に21や31,41といった数字が割り振られ、以下、編成順に「2」「3」「4」・・・といった数字が割り振られることになるのではないでしょうか。
実際、この説に立つならば、3199で登場した「第28護衛隊」や2205でヤマト艦隊に65の番号が割り振られたことにも説明がつきます。

第28護衛隊について

まず大前提として、1つの艦隊に付き9つの護衛隊が所属しているというのはあくまでも書類上の編成で、ガトランティス戦役での消耗やその後の軍縮の影響で、実際には各艦隊は定数を満たしておらず欠番や未編成の戦隊があるのだと思います。
おそらく第2艦隊も、実数は7つの護衛隊(旗艦直属部隊+2護衛隊群)で編成されており、第3護衛隊を編成する28護衛隊、29護衛隊は欠番扱になっていたのではないかと思われます。
しかし、オペレーションDADにおいて火星宙域の防衛を担当する第2艦隊の戦力強化を求められたことから、急遽、第1艦隊からアルデバランとドレッドノート級戦艦1隻、そして第65護衛隊が解散されたことで浮いたヒュウガを引き抜き、新規の護衛隊を編成して第2艦隊に編入した結果、第2艦隊で欠番となっていた「28」が付与されたのではないでしょうか。
ちなみに火星宙域がグランドリバースに突破された後、地球圏に戻ってきたのはヒュウガのみだったのは、グランドリバース襲来の際に、第2艦隊本隊が動かなかったことで、第2艦隊がデザリアムに内通の可能性が高くなったことからアルデバランとドレッドノートは第2艦隊の監視と牽制のために火星宙域に残ったという可能性がありそうですね。

ヤマト艦隊が第65護衛隊である理由

また実働部隊である第2艦隊ですら定数を欠いているならば、訓練艦隊である第6艦隊はもっと定数を欠いており、旗艦部隊である61護衛隊と第1護衛隊群の62護衛隊の2つの護衛隊しか編成されておらず、63護衛隊及び64護衛隊は未編成だったのではないでしょうか。
実際、土門たちの着任式の際に、芹沢さんや山南司令の背後に6人の艦長が着席しており、彼らについては一切説明がありませんでしたが、第6艦隊で活動中の2つの護衛隊の艦長達であると考えられば彼らがこの場にいるのも自然です(並び順的に女性1名を含む前3人が第61護衛隊の艦長たちで、後方の3人が62護衛隊の艦長たち)
おそらく新設された第65護衛隊幹部達との顔合わせと、土門たち新人の着任式へのために第6艦隊所属の全艦長がヤマトに集まっていたのだと思われます。

さて、ここで問題となるのがヤマト艦隊に与えられた戦隊番号が「65」という点。
上で書いた通り63及び64が未編成ならば新設のヤマト艦隊には「第63護衛隊」の戦隊番号が与えられるのが自然です
しかしそうではなく、あえて「第65護衛隊」の番号が与えられたのは、おそらく政治的配慮や指揮系統の問題だと思います。

これはあくまで私の勝手な推測になりますが、護衛隊群で動く際は指揮系統はナンバーの若いもの、例えば第1護衛隊群ならば、第62護衛隊が指揮を執ることになっているのではないでしょうか?
もしそうであるならば、ヤマト艦隊に「第63護衛隊」の番号を与えてしまうと、ヤマト艦隊は第6艦隊第1護衛群に所属することになり、第62護衛隊の指揮下に入ることになります。
しかしもはや象徴となっている部隊をそのような扱にするのは政治的にも指揮系統的にもまずいと考え、63及び64は飛ばし、第2護衛隊群の指揮権を有する「第65護衛隊」の戦隊番号を与えたのだと思われます。
本当にこの仮説が正しいかは分かりませんが、このように考えるならばヤマト艦隊に「第65護衛隊」の名が与えられたのもそれなりの筋が通った話になります。
この説に立つならば、「第6艦隊第2護衛隊群第65護衛隊」正式な所属名になりそうですね。
また第6艦隊のほかの艦長たちと着任式以降、一切の接点が無かったのは、すぐにヤマト艦隊が訓練航海に出てしまったこともありますが、それ以外に、「所属している護衛隊群が異なる」というのも大きな理由でありそうですね。

山南さんの本当の地位は第6艦隊司令官?

ちなみに2205での山南さんは第65護衛隊指令となっておりますが、2202で地球防衛艦隊司令官だった人物が、(本人が希望したとはいえ)いち護衛隊の指令というのはあまりに降格が過ぎます
おそらくこの「第65護衛隊指令」というのは兼任であり、実際は、第6艦隊全体を統括する第6艦隊司令官に就任していたのではないかと思われます。
実際、「艦隊総司令」から「艦隊司令官」への降格という人事ならば、降格人事として十分あり得る話ですし、また古代たちがイスカンダルに行く際に途中下車することにしたのも、第65護衛隊の指揮官ではなく、さらに上の第6艦隊の司令官として動かねばならなかったからと考えれば妥当な判断です。
仇、この際、実際にデザリアムとの闘いを経験できなかったことが、3199でマイナスに働いてしまっていると思われます。