皆さま今晩は!
今回は前回アップした「【第4章本予告考察】サーシャ(17歳)は末来世界のサーシャ?」の補足として、前回の記事の中で書いたゴルバ内で確認されたアンドロメダ(以後、正式な艦名である「アークトゥルス」と表記)についての記述の修正と、改めてアークトゥルスの建造された年を考察してみたいと思います
アークトゥルスの形式番号はAAA-9207-2535
まず前回の記事のなかで、「アークトゥルス」の形式番号を「AAA-9207-2339」と書いておりましたが、3199の第4話で「AAA-9207-2535」であることが言及されているとのご指摘をいただきました。
改めて第4話を確認してみたところこのご指摘に間違いはございませんでしたので、修正させていただきます。
また、この形式番号から、アークトゥルスは2207年の315年後の2523年に建造されたアンドロメダ級の「9207番艦」という事になり、前回の記事で書いた、
時間断層は「10倍のスピードで時間が進む」という設定でしたから、もしデザリアム世界が15年後の未来であるとすると、時間断層内では150年の時間が経過していることになり、134年先に建造されたアンドロメダ(現実世界では2205年の約14年後に建造された艦ということになります)というのは矛盾しません。
という部分についても前提条件が間違っていましたので、この主張は成り立たない事になります(時間断層内で建造されたとしても、2205年の33年後となるので)
ただ、このような間違いはあったものの、この「アークトゥルス」は時間断層内の大工場で建造されたものであり、形式番号は時間断層内の時間を反映しているという結論は変わりません。
何故結論は変わらないのか。
それは、この「アークトゥルス」が330年後の艦にしてはあまりにおかしいからです。
315年後のアンドロメダとしてあり得ない理由
このアークトゥルスが330年後の艦として考えられない理由は、2202時点のアンドロメダと全く外見に変化が無いという事です。
いくらアンドロメダが完成度の高い傑作艦であっても、330年も経過すれば技術の革新があるはずであり、その技術革新を反映して外見もそれなりの変化があるはずです。
実際、ヤマトに並ぶSFアニメの傑作である「機動戦士ガンダム」シリーズにおいて、連邦軍は巡洋艦のサラミス級やアレキサンドリア級を数十年(サラミス級については実に80年以上)使い続けていましたが、登場作品によって改修に伴う外見の変化が生じています。
また、2202の作中でさえ、アンドロメア級から、それを強化した「アンドロメダ改」、さらには「アマテラス」や「アクエリアス」といったアンドロメダの次世代艦というべき、「アドバンスドステージ」シリーズの開発・建造が始まっていました。つまり、330年も経過すれば、当然、それらの開発で取得した技術を反映した発展型のアンドロメダが登場しているはずであり、初代のアンドロメダ型級と外見全く変わらないというのはあり得ない話です
ところが、「アークトゥルス」は2202で登場したアンドロメダ級と全く同じ外見をしていました。
330年間、技術の進化が全くなかったというのでなければ、単純にこの「アークトゥルス」の建造された時期がアンドロメダ級が完成した2202年からそこまで離れていない、初期アンドロメダ級が十分に現役として扱われていた時期であると考えるのが普通です。
では「アークトゥルス」が実際に建造されたのは何年ごろなのか?
これはあくまで私の勝手な推測になりますが、「アークトゥルス」の建造時期は2205年の11年後である2216年頃ではないかと考えています。
時間断層内部での時間の流れは2202においては「外の10倍」とされていましたが、総集編である「ヤマトという時代」において、時間断層の深度が深くなるにつれその時間の流れはどんどん早くなるという設定が追加されました。
2202世界では国民投票で時間断層を放棄したため、地球の時間断層の利用は10倍速の層にとどまりましたが、もしも放棄しない選択をして引き続き時間断層を使い続けていたならば、近い将来、20倍速の層、30倍速の層にたどり着いていてもおかしくはありません。
デザリアムが来た世界線は「時間断層が蜂起されなかった世界線」というのは前回の記事でも書いた通りですが、この世界線では少なくとも2210年ごろには地球は30倍速の層にたどり着き、活用するようになっていたのではないでしょうか?
結果として「アークトゥルス」の完成は、外世界では2205年の11年後である2216年であるのに、時間断層内では330年後の2335年という事になったのではないかと思われます
なぜアンドロメダを大量生産したのか?
もしこの予想が正しいのならば、2216年までに地球連邦は9207隻ものアンドロメダを就役させたことになります。
この中にはガトランティス戦役後も中で大量建造されたものも含まれているので、「ガトランティス戦役」以降、アンドロメダ級が何隻建造されたのかは正確には分かりません。
ただ、ガトランティス戦役後もかなりの数のアンドロメダを建造したことは間違いないと思われます。
では何故、地球はガトランティス戦役後もそんなに大量のアンドロメダ級を急いで建造する必要があったのか。
その答えは、「デザリアム史」を見ると分かります。
「デザリアム史」によれば2215年に「ボラー連邦が地球連邦へ宣戦布告」しており、これにより第一次銀河大戦が勃発しています。
恐らくガトランティス戦役後の地球は基本的に時間断層の大工場を民間に転用して地球の復興を優先させていた(そのため、アンドロメダ級の後継艦の開発はストップした)ものの、ボラー連邦の宣戦布告を受けて、地球は総動員体制に移行、時間断層の大工場を総動員して短期間でアンドロメア級やドレッドノート級の大量建造を行ったのでしょう。
そしてその中で完成した一隻が「アークトゥルス」だったのではないか。
識別番号の時代が時間断層内のものであったのも、一気に大量生産したことで、いちいち外の時間に直すのはめんどくさいという事で時間断層内時間に合わせる事にしたとすれば納得できます。
個人的にデザリアム史は2219年の第一次銀河大戦終結までは本当なのではないかと思います。
しかしそのあとの年表が2241年の第二次銀河大戦勃発まで飛び、しかもその原因が不明なのを考慮すると、2219年以降の歴史は完全な捏造なのではないか。
そう考えると、デザリアム世界において2219年以降に起きた出来事がデザリアムの正体に関係しているのではないか。
次の考察(8月16日公開予定)では、これらの件を踏まえて改めてデザリアムの正体について検証してみたいと思います。
コメント
こんばんは。
Yamashiro様の書かれた通り、もし2205時点から11年後に建造されて運用されていたとなると、話の辻褄がピタリと合う気がします。鍵は登場人物の中で唯一、10数年後の存在である人物がいますね。そう、大人スターシャです。何らかの理由でアークトゥルスに乗っていた大人スターシャがゴルバに護衛艦共々捕まった為、2205の様な状態になっているのではないでしょうか。
ここからは私の推測ですが、その何らかの理由とは時空結節点にあると考えております。アークトゥルスに乗ったスターシャが何らかの力によって(時間断層のある)平行未来世界から時空結節点を通り現在の世界線に来る→結節点を通ってきたデザリアムに捕まる→時空結節点に執着するデザリアムはこの時空でもスターシャを探すのような流れになっているのではないかと。
何にせよ、答えが待ち遠しいですね(笑)
ぺちこ様、コメントをありがとうございます。
サーシャが今後のキーキャラになることはまず間違いないと思います。
ただ現時点では彼女の情報が少なすぎるので、第4章公開で、サーシャに関する情報が更新されたら以、現時点での考察もかなり修正せざるを得なくなるだろうなと思っています(笑)
いずれにしても第4章公開まで2か月を切りました。
今後は公式からの情報開示も増えてくると思っていますので、それらを考察しながら公開を待ちたいと思います。
どうもこんばんは。しょうです。
2535年だと2520の時代ですからね。いくらなんでもアンドロメダ級がそのまま建造され続けているというのは無理がある。
今回の仮説だとボラー連邦に宣戦されてから急遽大量建造に踏み切ったということですが、2202からの流れだと山南さんが言っていたようにペースは落としているにしろ建造は続けられていそうですが。
時間断層の民需転換はしないとまずかったでしょうね。民意としても。
しょう様、コメントをありがとうございます。
オリジナルシリーズにおいてですら、アンドロメダ級の後継艦としてスーパーアンドロメダが就役していましたので、流石に300年以上経過していればアンドロメダ型とは全く異なる新鋭艦が就役しているはずなんですよね。
その点について真田さんたちがおかしいと思わなかったのは、恐らく真田さんは軍艦開発に関しては分野違いで、あまり詳しくはなかったというのがありそうですね。
ちなみに仮に時間断層が存続した場合でも近いうちに艦の建造は打ち切られたと思います
なにしろ維持費が大変ですし、時間断層さえあれば短期間で数を揃えられるので、恐らくは普段は最低限の防衛用と訓練用の艦だけにし、必要があればすぐに建造するという国防方針に切り替わったのではないかと睨んでおります。
返信ありがとうございます。
それはそれで生産する側が困りそうな話ですね。
あれだけの大量建造ですから部品はライン生産でしょうし、急に増産するのは厳しい。
ラインを休ませておくにしても時間の経過が10倍の時間断層では老朽化もその分早くなる。
建設の方が速いかも。
しょう様、ご返信ありがとうございます。
以前考察し、「時間断層消滅の政治的理由」という記事にしたことがありますが(検索をすると出てくると思います)、現実的に考えると、時間断層の存在は今後絶対に重荷になったと考えています。
維持するためには建造を続けなければならないが、それだと維持費がとんでもないことになる。
古代たちの問題が無くても近い将来、時間断層破棄の国民運動が起きるようになったかもしれませんね(爆)
ぶっちゃけ、時間断層存続世界やもう一つの宇宙世界には興味は無くアンドロメダ級アークトゥルースが何故、あの様な保存!?囚われ方をしているのかガ気になります。
鶴の嫁(改)様、コメントをありがとうございます。
アークトゥルースがなぜゴルバ内部にあったのか、そのあたりの事情が今後の章でふれられることを期待したいですね。
どうも初めまして。
私が思うゴルバ型戦闘艦内のアークトゥルースの仮説。
まず、この仮説は此方のブログ記事にも書いてある時間断層の存続世界が前提です。
私か思うに、ゴルバ型戦闘を量産する流れ(工程)で、それまで製造されていたアンドロメダ級のデータが誤って入力されたNG品としてラインアウトされたゴルバではないのかなと。
廃棄する前に支障が無い事から、そのまま配属、使用されたと。
陸軍特務中佐様、初めまして。
コメントをありがとうございます。
新しい考察読ませていただきました。
なるほどそういう考え方もありますね。
ただ個人的にはその路線なら、ゴルバ内でアンドロメダ級の建造が行われていた名残ではないかと思います。
グランドリバースがコスモリバースを模倣してつくられたようにどうもデザリアムは他の文明を模倣する特徴があるようです。
これを考えると、ゴルバは滅びの方舟の劣化コピーの可能性があり、滅びの方舟のように内部で感染を生み出す能力があったのではないか?
これはこれで面白そうですね(笑)