考察!イスカンダルを忌むべき星と呼ぶ理由(前編)

皆様今晩は!
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現在、記事を書くことを優先しておりますので、コメントの返信は後回しにしております。
時間を見つけて必ず返信いたしますので、今しばらくお待ちください。

さて今回は、後章PVでメルダ―スがイスカンダルを「忌むべき星」と言っている理由について、次回作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」から予想したデザリアムの正体と絡めながら考察してみたいと思います。
なお、今回の考察はあくまで前章までの情報と後章PV、そして「ヤマトよ永遠に REBEL3199」のタイトルから考察したものです。
後章の内容次第では今回の考察は完全に否定されてしまう可能性がありますのでよろしくお願い致します。

デザリアムの正体は?

デザリアムの正体については、過去の記事で何度か書いている通り、「2202最終話で時間断層を選んだ世界線の未来の地球」(以下、「デザリアム世界」と呼称)であるという結論は基本的に今も変わっておりません。
そして次回作のタイトルが「REBEL3199」であることから、「デザリアム世界」は「2205世界」の約1000年後の世界ではないかと予想します。
しかしここで気になるのは、1000年後の世界から来たはずのデザリアムと「2205世界」ではそこまで科学技術に差が無いという点です。
これについては以前アップした「【ネタバレ注意】デザリアムの正体の考察」の記事の中でも言及しましたが、「ドラえもん・のび太の日本誕生」という作品が「22世紀の道具」を使うドラえもんが、「23世紀の道具」を使うギガゾンビに敗北する描写があります。
この結果は当然です。
日進月歩の科学技術分野において100年の時間差によって生じる技術の差は本来覆すことができないほど大きなものです。
それが10倍の1000年の時間差があるならば、デザリアムとガミラス&ヤマト艦隊の戦いは「現代兵器vs原始人」みたいな一方的な戦いになってもおかしくないはずです。
ところが、2205で登場したデザリアムは、確かにイスカンダルを丸ごとワープさせるほど、2205時代においては不可能な技術を持っている反面、兵器そのものは2205時代のものとそこまで性能は変わりません。
これは何故なのか?

以前私はデザリアムと2205時代の兵器がそこまで技術力に開きが無い理由について、

  1. 2202で時間断層を利用していた段階でほぼ天井近くに達しており、時間断層を残したとしてもそこまで爆発的な技術力のアップは望めなかった
  2. 合理性を徹底したデザリアムは、「天才」や「ひらめき」といった不合理なものを捨ててしまい、科学技術が発展する土壌そのものが失われてしまった。

という2つの理由を考えていましたが、もう1つ、3199年のデザリアムはとある理由から滅亡寸前であり、最盛期のテクノロジーは既に大半が失われ、所有している技術は1000年前のものとそこまで変わらないレベルにまで低下してしまったと思われます。
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3199年のデザリアムが滅亡寸前の理由

まず結論から言ってしまえば、3199年の世界では宇宙そのものが既に崩壊しかかっており、その影響でデザリアムもまた瀕死の状況(イメージ的には完結編冒頭で描かれた銀河の大異変によるボラーとガルマン・ガミラスの消滅に近い)に陥っているのではないかと考えています。
その原因は、ズバリ!波動砲艦隊による波動砲の乱用です。
2199で「宇宙を切り裂く」と表現された波動砲ですが、2202では数百を超える波動砲艦隊が波動砲を乱用しても目に見える悪影響は生じておりません。
そのことから、波動砲のマイナス要素はなくなったと思われていましたが、実は1年や2年程度ではその影響は確認できないだけで、その大量使用は宇宙そのものの寿命を大幅に縮めていたのではないでしょうか?

考えてみれば広大な宇宙において何らかの影響が出るのに数百年単位の時間がかかってもおかしくはありません。
恐らくデザリアム世界の地球は、その影響に気がつかないまま「強者の論理」を貫き、ガトランティス戦役後も波動砲艦隊を乱用して3199年には宇宙そのものの寿命が尽きるような状況を作り出してしまったのでしょう。

実はそれを裏付けるような描写が実は2202の最終回において描かれています。
それは古代と雪が現実世界に帰還する選択を選んだ際、「これで未来は繋がった」という発言が出てきたことです。
考えてみればこれはちょっと非常におかしいです。
何故なら、これは逆に言えば、古代と雪が帰還しない場合は「未来はない」という事になります。
言ってしまえばたった2人の人間の存在がそこまで未来が左右されるはずがありません。
という事は、テレサが本当に重視していたのは「古代と雪が現実世界に帰還する事」それ自体ではなく、2人を帰還させるために、時間断層を潰して「デザリアム」ルートに繋がる未来を消すことだったのではないかと思われます。
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2202年にテレサがアクションを起こした理由

これはあくまで私の推測ですが、テレサが何らかの行動を起こすのは常に「宇宙そのものの危機」がその動機になっていると思われます。
考えてみれば、ガトランティスは1000年も前から宇宙の破壊を目指して活動を起こしていましたが、テレサがアクションを起こしたのは2202でガトランティスがテレザート星を占領してからです。
これは、テレザート星を占領したことによりガトランティスが実際に宇宙を滅ぼす力を手に入れたからであり、放っておけば文字通り宇宙を滅ぼしかねなかったため、テレサは「未来を繋げる」為にアクションを起こしたのでしょう。
そして同じことは時間断層を手に入れた地球にも該当していたのではないでしょうか。

恐らく2202年時点の地球はガトランティスと違ってすぐに宇宙を滅ぼす危険性はなかったものの、放っておけば確実に宇宙を滅ぼす未来につながるため、テレサは再びアクションを起こしたのでしょう。
そしてその滅亡を回避する唯一の方法が「テレサ空間にいる古代たちを救出させ時間断層を消滅させる」だったのだと思われます。
それゆえ、古代たちが現実世界に戻ることができたことで「未来が繋がった」という発言に繋がったのだと思われます。
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ちょっと長くなってしまったので一度ここで区切ります。
後編では本命のデザリアムがイスカンダルを「忌むべき星」の理由に迫りたいと思います。