デウスーラⅢ世とノイ・デウスーラ

皆様こんばんは！
先日、岐阜のヤマトオタク 様より、「2205のデスラー戦闘空母に艦名らしきガミラス語があったので、解読してみたところ『デウスーラⅢ世』と読み取ることができました。」という非常に興味深い情報を頂きました。
岐阜のヤマトオタク 様、情報提供、誠にありがとうございます！
今回はこの情報を元に２２０５に登場する予定の「デスラー戦闘空母」について深く踏み込んでみたいと思います。

デスラー戦闘空母の艦名は「デウスーラ三世？」

まず２２０５に登場するデスラー戦闘空母の艦名は２月に発行された「ヤマトマガジンVol.10」で初公開されたビジュアルで確認することができます(※ヤマトマガジンでは全体図が公開)

ここで確認される艦名を、右のガミラスフォント一覧を参照しながら翻訳すると、「DEUSURA Ⅲ」。
岐阜のヤマトオタク様の情報を疑っていたわけではありませんが、２２０５で登場する戦闘空母の艦名が「デウスーラ３世」であることがこれで裏付けられました。
しかしここでふと疑問に思うのは、何故、「三世」なのでしょうか？

デウスーラ３世とノイ・デウスーラの関係

２１９９及び２２０２においてデスラー総統の座乗艦は４隻登場しています。
まず、２１９９ではゼルグード級２番艦である「デウスーラ１世」、そして第二ガミラスで建造されていた特一航宙戦闘艦「デウスーラ２世」の２隻。
２２０２では２３話まで座乗していた「ノイ・デウスーラ」と最終話で少しだけ登場した大型の戦闘空母の２隻です。
恐らく最終話に登場した大型戦闘空母が、２２０５での「デウスーラ３世」になると思われますが、この登場順番から見てもわかる通り、「デウスーラ３世」は座乗艦としては４隻目です。
本来、「ノイ・デウスーラ」が実質的な「３世」である以上、名前を引き継ぐならば「４世」とするのが妥当です。
それなのに何故、デスラー総統は「ノイ・デウスーラ」の存在を消すかのように、この戦闘空母にあえて「３世」の名前を与えたのでしょうか？
この理由はいくつか考えられます。

■仮説１：純粋に２世の後継艦と思っていなかった

---

まず単純な理由としては、「ノイ・デウスーラ」をデスラー総統は自分の正式な座乗艦とは思っておらず、「デウスーラ２世」の後継艦であることを意味する「３世」を与える気にはなれなかったのではないでしょうか。
事実、デスラー総統は大帝から与えられた艦隊をパーソナルカラーである蒼に塗装していたものの、内心では自分にふさわしい艦隊と思っていませんでした。
これと同様に、ガトランティスで建造されたこの「ノイ・デウスーラ」も内心で「私にふさわしい艦が完成するまでの我慢だ」程度に考えていたのかもしれませんね。

■仮説２：ノイ・デウスーラは２世の延長線上の艦だった

---

また、「ノイ・デウスーラ」は、実際は「デウスーラ２世」の改造艦扱いであった可能性もあります。
「ノイ・デウスーラ」について、公式では「対ヤマト戦の最終局面で轟沈するデウスーラII世から緊急脱出したコアシップを元に、ガトランティスで建造されたデスラー専用艦。」と設定されています。
「デウスーラ２世」とは実は「コアシップ」につけられた艦名であり、そのコアシップをベースにしている以上、外観が変わってもそれは決して新型艦ではなく、「デウスーラ２世改」ということなのかもしれません。
もしかしたら、だからこそノイ・デウスーラには「新」を意味する「ノイ」が艦名に与えられたのかもしれませんね。

■仮説３：就役がノイ・デウスーラより建造が早かった

---

あるいは、大型戦闘空母の方がノイ・デウスーラよりも早く建造が始められていたのかもしれません。
実際、ヤマトの戦闘で座乗艦である「デウスーラ２世」が失われており、後継艦が必要となっていました。
その為、デスラー総統と連絡が付いた時点で、国内のデスラー派は密かに「デウスーラ３世」と名付けた新しい旗艦の建造を始めたのかもしれません。
ただし、本国の政府にバレないよう極秘裏の建造であったため、建造は遅れに遅れて結局、タラン将軍がデスラー総統と合流した時点でも完成しておらず、受け渡しは２６話の時点まで遅れてしまったのかもしれません。
ちなみに、何故、総統の新座乗艦としてゲルバデス級戦闘空母が選ばれた理由としては、新型艦開発は流石にできなかったため、その時点のガミラスで最も優秀な艦であるゲルバデス級がベースとして選ばれたのではないでしょうか。
実際、建造費がかさむことを除けばゲルバデス級は攻守ともに優れた艦であり、総旗艦としてふさわしいと思われたのだと思われます。
また、ヤマトの影響でよく似た性能を有するゲルバデス級がガミラス軍内部で評価が上がっていたというのもありそうです。

この「デウスーラ三世」についてはメインビジュアル以外については細かい設定は発表されていません。
そのため、現時点ではすべて憶測になってしまいますが、この艦の背景についてもなかなか興味深いものが存在していそうですね。
続報が楽しみです。