皆様今晩は!
久々の3連休はいかがお過ごしだったでしょうか?
私はこの3日間、仕事のことはスッパリ忘れてリフレッシュさせていただきました。
その分、明日から始まるであろう激務がちょっと憂鬱ですね(笑)
さて今回はtwiterでもちょっと書いた2202最終話における古代がテレサ空間に残された理由について考察してみたいと思います。
まず結論から言えば、最終話においてテレサはわざと古代(と森雪)を残してメッセンジャーである山本玲を乗せたヤマトを現実世界に帰還させたのではないかと睨んでいます。
そもそも時間の概念が無いテレサ空間において、古代が立ち直るまでヤマトの帰還を先延ばしにすることは何でもなかったはずです。
では何故、テレサは先延ばしにせずヤマトを現実世界に帰還させたのか。
おそらく、これはそうすることによって、テレサは歴史の修正を図ろうとしたのではないでしょうか?
ここで思い出して欲しいのは、26話におけるテレサ空間の状況です。
あの時、テレサ空間にあった大樹‐恐らく宇宙の歴史そのもの‐が急速に枯れかかっていました。
作中では古代の絶望があのような現象を引き起こしていたかのような描写となっていましたが、考えてみればこれは少しおかしいです。
果たして一人の人間の絶望が宇宙全体の歴史を終わらせてしまうほどの現象を引き起こすものでしょうか?
しかも、古代の感情の移り変わりを見ると周囲が不気味な赤色から黄金色に変化し、時間の大樹そのものは正常に戻りつつある段階で、古代は雪を拒絶し一人で消えようとしていました。
つまりこれこそ、古代の抱く絶望と宇宙の歴史そのものは直接は関係なかったと考えることも可能です。
もし古代の絶望が宇宙の歴史に危機をもたらすものではないとしたら、一体何が宇宙の危機をもたらしていたのか?
それは恐らく時間断層の存在です。
ガトランティス戦役がまさにそうであったように、基本、テレサが何らかのアクションを起こすのは宇宙の運命を左右しているからです。
恐らくですが、地球が時間断層を保有し続けた場合、宇宙の歴史が終了してしまう未来しかなかったのではないでしょうか?
そして、何事も無ければ地球は時間断層を放棄などせず、その歴史は確定しまっていた。
その為、テレサは意図的に古代(と雪)をテレサ空間に残し、2人を救出させるという形で時間断層を潰すことで未来を変えようとしたのではないか。
もちろんこれは非常に回りくどいですし、不確実なものでもあります。
しかし、ガトランティス戦役でのテレサの介入を見ても分かる通り、彼女自身は直接未来を教えたり、特定のルートに導くことは出来ないようです。
今回、テレサができたことは、古代と雪をテレサ空間に残し、メッセンジャーの玲をヤマトに乗せて帰還させる事で、時間断層を消滅させるという選択肢を増やすまでであり、時間断層を潰してまで二人を救出する未来を選ぶかは文字通り、地球人の決断に委ねるしかなかったのでしょう。
結果的に、時間断層を存続させる未来を選んだ場合は、それはそれでテレサも「それも一つの選択」として諦めたのではないか。
まさに、最終話で描かれた「時間断層を放棄するか否か」は、「宇宙全の滅亡か存続か」を決める最後の分岐であり、そのどちらのルートに進むかが確定した瞬間こそ、テレサ空間の色が不気味な赤色から黄金色に変わった時だったのではないか?
つまりあの時、テレサ空間の色が変わったのは古代の内心を示したのではなく、国民投票の結果、「時間断層の放棄」が確定したからだったのではないか。
それ故、古代が雪の手を取ることを躊躇っても、周囲の色に何ら変化が生じなかったのでしょう。
2205で時間断層が失われたことに強い責任を感じている古代ですが、このように考えると、古代の残留はテレサが意図的に引き起こしたことであり、宇宙の危機を回避するため必要不可欠な事だったのかもしれません。
2205では「時間断層を失ったこと」のデメリットが強調されていましたが、もしかしたら次作の「3199」ではこの「古代の残留が無かったら」ということが大きなキーワードになってくるかもしれませんね。