第5章煉獄篇30秒PV検証①

皆様、こんばんは。
1週間ぶりの更新です。
3月になれば仕事のほうもひと段落つくと思っていたのですが、2月以上に忙しくなってしまいました(乾いた笑い)
そりゃまあ色々あって今の会社はやばいとは思っていましたが、まさか2人も一気に辞めるなんて・・・
今の心境はまさにこの人と同じです

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そのため、当ブログの更新も今後は例外がない限り土日の2回になります。
よろしくお願いいたします。

さて、リアルタイムでの不景気な話はここまでにして早速本題
今週の木曜日に第5章煉獄篇PVの第一弾が公開されていたようです。
今週は本当にネットをチェックできなかったので、私がその存在に気がついてチェックしたのは今日なのですが、わずか30秒の長さにも関わらず内容がすさまじい濃さでした。
今回のPVで見る限り2199では(ガミラス比率が高かった割には)ほとんど描かれなかったデスラー総統の過去が描かれるようですね。
第5章は前半のデスラーとの戦いパートと後半の地球防衛軍と白色彗星艦隊との戦いパートの二部構成になるという話は以前より聞いていましたが、同時に公開されたパッケージイラストから判断しても、明らかに前半パートがメインである気がします。

ついに明かされるデスラー一族の内情?

今回のPVでは回想と思われるシーンに三人のガミラス人が登場します

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やさしげな表情を浮かべている新キャラ。
どことなくキーマンに似ていますので、後のシーンにキーマンの幼少時らしいキャラとあわせて考えると、キーマンの父親でしょうか?
以前より囁かれているキーマンの正体がデスラーの伯父の子供であるという説をとるならば、この人物こそガミラス帝国の前身である「ガミラス大公国」を統べていたエーリク・ヴァム・デスラーということになります。
・・・正直に言えば育ちのよい貴族のボンボンという感じで、一国の統治者という感じはしませんね。
ただガミラス大公国時代は貴族政治が全盛だったそうですので、彼自身はそれほど政治能力やカリスマはなく、それこそ血筋のみで至高の地位についていただけに過ぎなかったのかもしれません。

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少年時のアベルト・デスラーと思われるキャラ
髪型は現在のキーマンに似ていますが、2199で描かれたセレステラの回想によれば青年期のアベルト君もこのような髪形をしておりましたし、また子供時代のキーマンと思われる人物との年齢差を踏まえるならば、この少年がアベルト・デスラーであることはほぼ間違いありません。
雨の中で何かを目撃してしまったという感じのシーンですが、一体彼は何を見てしまったのでしょうか?
あくまで予想ですが、この時の体験によってアベルト少年が現在のデスラー総統のような人物になるきっかけになったのだと思います。

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振り返って何かを見ているキーマン少年
現在の醒めた皮肉屋からは予想できませんが、恐らくこの子供が幼い頃のキーマンだと思われます。
苦労しらずの良家の子供という感じですが、実際のところ、キーマンはカーゼット司令官をはじめとする一部のガミラス人からイスカンダル人並みの最大の敬意を払われるほどの血筋みたいですし、現時の性格も苦労によって培われた後天的なものでしょうから子供の頃のキーマンは両親に愛されて育った無垢な子供だったのかもしれません。
さて、振り返って何かを見ているキーマン少年ですが、その視線の先にあるものを予想するならば、私はアベルト少年がいるのではないかと睨んでいます。
PVで流れているキーマンの台詞から第5章で、キーマンとアベルトが直接顔を合わせることは確定していますが、実はこの2人は子供の頃にも出会っており、この時はまったく立場が逆だったという風に描かれるのではないか。
つまり、子供の頃は大公の子供としてなに不自由なく過ごしていたキーマン少年と、分家の子供(恐らく本当の両親はすでに死んでいる)として冷遇されていたアベルト少年だったが、テレザートで再会した時はエーリクの実子であったキーマンは「デスラー」の姓を名乗れなくなっており、片やアベルト少年のほうはデスラーの姓で総統の地位についていた。
このような逆転劇があったからこそ、キーマンはアベルトのことを、「総統」ではなくわざわざ「デスラー総統」と呼んだのではないかと予想します。

デスラー大公家に何があったのか?

もし私の予想が正しいとするならば、何故、このような逆転劇が発生したのか?
そもそも2199でガミラス帝国の誕生については以下のように説明されていました。

大ガミラス帝星の前身「ガミラス大公国」を統べていた叔父・エーリク・ヴァム・デスラーの死後、内乱状態となったガミラスをアベルト・デスラーが武力で再統一を果たした。

これまで気にも留めていませんでしたが、よくよく考えるとこの設定は気になるところがあります。
何故、大公の「エーリク・ヴァム・デスラー」が死ぬことによって内乱が発生しているのか
たしかに統治者が死亡した時、内乱が起きることは往々にしてあります。
例えば、独裁政、あるいは恐怖政治を打倒を目的に反対勢力が決起することや、植民地が独立を企図して叛乱を起こすなどです。
しかし2199に登場したゼーリックがガミラス帝国No,2となっている理由が「デスラーが再統一する時、時流を読み取っていち早くデスラーの味方をしたこと」ということを踏まえると、この内乱はどちらかというと後継者を巡っての分裂であると推測できます。
後継者が争いが起きる原因としては

第一に、正当な後継者が不在である場合
第二に、後継者が明確に決まっていなかったにもかかわらず、資格を持つものが複数いる場合
第三に、後継者に正当性を欠く場合

のいずれかが該当する場合ですが、血縁者として甥のアベルトがいる訳ですので、第一の「後継者が不在」というケースではないということは明らかです。
あるとすれば第二か第三のケースなのですが、ガミラス大公国の場合、その両方だったのではないでしょうか?
つまり、アベルトは本来後継者になる立場ではなかったにもかかわらず、自らの能力と才幹によって支配者の地位を奪い取った人物だったのではないか。

実はPVではないのですが、同時に公開された画像に気になるシーンがありました。
このシーンを元にアベルト少年がいかにして総統の地位に躍進したのかを少し妄想したいと思います。

アベルトの台頭を妄想する

気になったのはこのシーンです。

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このシーンでは上の笑顔とは異なり、エーリク・ヴァム・デスラー大公(推測)が随分悪い表情でナイフを構えています。
この表情を向けている相手は十中八、九、アベルト少年であると思われます。
恐らくではありますが、当初は両親を失ったアベルト少年を同情か、あるいは兄弟の息子だから程度の理由で養っていたエーリク大公でしたが、アベルト少年が長じるに連れて彼の非凡ではない能力や才幹に気がつき、自分の地位を脅かす者、あるいは息子が後継者になるための障害になると判断し、密かに抹殺を図ったのではないか。
しかし、大公はあっさり返り討ちにあい死亡し、大公殺しの犯人となってしまったアベルト少年は、大逆人として処刑されるよりも戦って生き残ることを選び、ガミラス大公の継承を宣言、他の後継者候補及び反対派の撲滅にうってでました
当然のことながら、このようなアベルトに対して、本来の後継者であるエーリクの実子(キーマン、あるいはその兄弟)を旗印とした反アベルト陣営が結成され、大公国はアベルト派と実子派に分かれ内乱に突入することになったのです
ゼーリックなどの一部を除いた大公国の譜代のほとんどが反アベルト陣営に身を投じていたにもかかわらず、アベルトはそのカリスマ性によって能力はあっても家柄が原因で冷遇されていた優秀な人材をその旗下に集めることに成功し、ついには数に勝る反アベルト陣営を殲滅、同時にもはや有名無実化してしまったガミラス大公国を廃し、ガミラスの新しい出発として自らを総統とするガミラス帝国の誕生を宣言。
ここにアベルト・デスラー総統が誕生しました。
しかし、この内乱の結果、アベルト君は自らの手で一族のほぼ全員を殺すことになり(幼かったキーマンのみは忠臣に匿われて何とか逃げることが出来た)、孤独と独善を彼にもたらすことになったのです。
2199で、愛や忠誠という言葉を聞くたびに彼がどこか冷笑めいた表情を浮かべていたのは、血縁者にすら裏切られた彼にとってはそれらの言葉は信じるに値しないものだったからなのかもしれません。

以上、これが私の考えるアベルト・デスラー誕生の物語です
第15話のサブタイトルは「テレサよ、デスラーのために泣け」というものらしいのですが、このデスラーとはアベルト岳に関わらず、「デスラー」の姓を持つ者たちがたどった過酷な運命全部をさしているのかもしれませんね。

コメント

  1. 匿名 より:

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    おお、割と考え込んで考察されていて、自分の浅い考えを見せるのに躊躇します……

    叔父の死後、実力を見せてトップに立ったというところは同じ考えです
    ただ、元々貴族諸公を纏めたということで、大公一族のもとで力を制限される自体を内心不満としていた貴族が多かったのではないでしょうか
    後継者自体は甥に決めたものの、エーリクが死んでこれ幸いと言うこと聞かずに貴族たちが分離
    だが、若輩と侮っていたアベルトが有能でまた再統一されたという流れと自分は考えてます
    それと、あの坊ちゃんはイスカンダル・スターシャという台詞に被るように登場するので、擦れてない頃のアベルトではという予想を多く見かけました

    ついでに、そのなかで興味深い考察も一つ
    桂木との追いかけっこで、キーマンの腕に肌の色を変えるリングがあったというらしいのです
    小説版22021巻で、ザルツ人の間男の先祖の影響で、純血でありながら青い肌を持たなかったガミラス人のスパイをキーマンが捕らえるシーンがあるのですが、これも意味深に思えます
    元々青い肌ならリングをつける必要がない
    キーマンがデスラー姓を持たないのは、もしかして……という考察だそうです
    ただ、母親が非純血はあり得るとは思いますが、父親がデスラー家の血に連なる人物であることも間違いないとは思います

  2. 山城2199 より:

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    すっかり遅くなってしまいましたが、コメントをありがとうございます~!

    >>継者自体は甥に決めたものの、エーリクが死んでこれ幸いと言うこと聞かずに貴族たちが分離
    だが、若輩と侮っていたアベルトが有能でまた再統一されたという流れと自分は考えてます

    おお、なるほど私は思いつきませんでしたが、確かにこの流れもありですね。
    もしこのの流れが正しいかとすると、キーマンを支援している勢力は、この時の政争に敗れた旧勢力の残党という可能性が出てきますので、これはこれで面白くなりそうです。

    >桂木との追いかけっこで、キーマンの腕に肌の色を変えるリングがあったというらしいのです

    ウ~ン、これは気がつきませんでした、
    もしこの考察が正しいなら、どのように使われるかはともかく、間違いなく後半のキーの一つになりそうです。
    また、密かにキーマンが肌の色にコンプレックスを持っているとするならば、透子さんに言った「唯一の存在になれる」という言葉は自分自身にもあてはめた本心からの言葉だった可能性が出てきますね。
    何はともあれ、続報が公開される日が楽しみです!