皆様今晩は。
今回は先日、しんまちTV様主催のyoutube生放送に少し話題になった件について私なりの考えをまとめてみたいと思います。
2199第22話で、ユリーシャ・メルダ・玲の3者によるヤマト女子会が行われますが、その席の最中、ユリーシャに「良い人がいる」との衝撃の事実が判明します。
メルダは「古代ではないか?」と疑っていましたが、結局本編の中では明確に誰であるかは明かされていません。
果たしてユリーシャの言う「良い人」とは誰を指していたのでしょうか?
結論から言ってしまえば、ユリーシャの言う「良い人」とは、この時点で拉致されている森雪ではないかと思われます。
というのも、ユリーシャが示している少ない条件を雪は全て満たしているからです。
「ここにはいない」の真意
「良い人は誰なのか?」との玲の質問に対して、ユリーシャはただ一言、「ここにはいない」と答えています。
この答えから玲とメルダは「イスカンダルにいる」と解釈していましたが、恐らくこれは間違いです。
「イスカンダルにいる」との解釈をユリーシャ本人は肯定も否定もしていませんが、本編中の彼女の言動を見る限り、ユリーシャは嘘はつかないが相手が誤解や勘違いをしていても訂正しないタイプです。
この時のユリーシャの発言も「ここにはいない」という発言自体は嘘ではないでしょうが、これはあくまで「(今は)ヤマトには乗っていない」以上の意味ではとるべきではないと考えられます。
この時点でユリーシャが気にかけていて、かつヤマトに載っていない人物といえば、雪1人しかいません。
ユリーシャにとっての「良い人」とは?
多少矛盾しますが、「ここにはいない」という条件で言うならば、イスカンダルにいる彼女の姉であるスターシャも条件を満たしており、ユリーシャの言う「良い人」とはスターシャを指している可能性は確かにあります。
しかし私はこの可能性は低いと考えられます。
なぜなら、スターシャはユリーシャにとっての「良い人」に該当する気がしないからです。
ユリーシャは男女の恋愛を正確には理解はしていない節がありますが、少なくとも加藤と真琴の関係を見ながら「良い人はいないのか?」と口にしている以上、彼女の言う「良い人」とは「好きな人」ないし「それに近い感情を持っている人物」を意味していると考えて間違いありません。
このことを踏まえて、本編内でのユリーシャの言動を振り返ってみると、波動コアが届いていることでサーシャが来たことに気づいて喜んでいたり(14話)、一緒にイスカンダルに帰りたかったとサーシャの死を悲しんでいたり(19話)と、ユリーシャはすぐ上の姉であるサーシャとは非常に仲が良かったようですが、その一方、長女であるスターシャに対しては、二人っきりの時でも敬語で話をしていたり(24話)と、どこか一線を引いた姿勢がうかがえます。
恐らく同じ王妹であったサーシャとは異なり、イスカンダルの女王として君臨しているスターシャはユリーシャにとっては家族というよりも主君という感情が強かったと思われます。
また、19歳である彼女と恐らく20代後半(下手をすると30代?)なスターシャとでは年齢差があり過ぎたのに加え、気質が陰性であった姉は、基本属性が陽性であったユリーシャにとって人間的には苦手であったのかもしれません。
少なくともユリーシャにとってスターシャはあの女子会の場で「良い人」といえる存在ではなかったということは間違いないと思われます。
雪はユリーシャにとっての「良い人」?
一方、ユリーシャにとって雪が特別な存在であることは間違いありません。
実際、雪が拉致されたあとの21話や23話では雪の救出に必ず同行しようとしていますし、24話のイスカンダルに到着した後は可能な限り一緒の場に居たがっています。
ユリーシャがこのような態度を示すのは雪に対してだけであり、22話でのユリーシャの「良い人」が「特別な存在」という意味で雪を指していたとしても矛盾はありません。
ところで何故ユリーシャはここまで雪を特別な存在として思っているのか。
これについては、小説版などではユリーシャが地球に来たときに(記憶を喪失する前の)雪と非常に親しい関係にあったなど補足のエピソードが描かれていましたが、やはり一番大きな理由としては24話のラストでユリーシャが呟いていた「もう1人の私」という言葉がキーワードになっていると思われます。
この「もう1人の私」が何を意味しているのか、現時点では明らかにされてはいませんが、ユリーシャにとって雪は分身ともいえる存在であったことを伺わせます。
この点においては今後の作品で明らかにされることを期待したいですね。
余談ながら、記憶喪失前の雪は不明ですが、記憶喪失後の雪は個人的にはサーシャに似ていたと思っております。
勿論、雪はユリーシャと瓜二つであったこともから顔立ちはサーシャとは異なっているようですが、恐らく雰囲気や性格、気質はサーシャ寄りであったと思われます。
ユリーシャが雪を慕っていたのは、大好きなサーシャ姉さまに似ていたからという側面もありそうです。
「帰ったららはなさないといけない」の真意
話は戻りますが、22話でのユリーシャの「大切な人」発言について、ユリーシャは「ここにはいない」発言のほかにもう2つ具体的は発言をしています。
それは、「イスカンダルに良い人がいるって話」と玲が振った質問に対して、ユリーシャは
「帰ったら話さないといけない」
「決めるのは私ではない」
と意味深な発言をしています。
これは明らかに「良い人」はイスカンダルにいることを前提とした答えであり、雪が「良い人」であるとすると矛盾することになります。
果たしてこれはどういうことなのか。
これは14話のにおける雪との会話を振り返れば説明がつきます。
14話において岬に憑依していたユリーシャは、雪の問いかけに対して関係のない話をして雪を困惑させていました。
これは意図的にやっているのか、あるいは悪気なくやっているのかはわかりませんが、どうにもユリーシャには相手の質問を無視して自分の話したことを一方的に告げるという癖があるようです(ちなみに21話における古代との会話でも似た現象が起きていました)。
この時のユリーシャも玲の問いかけの内容そのものは無視して、一方的に自分の言いたいことを言っていた可能性があります。
つまりこの時のユリーシャは本当は「(雪がヤマトに)帰ったら話をしないといけない・・・」という内容の発言をしていたのではないでしょうか?
実際、イスカンダルにおいてユリーシャはわざわざ雪1人を呼び出して話をしています。
この時の「話をしないといけない」がこの伏線であったと考えることは十分に可能です。
仮にこの推測が正しいとして、では、もう一つの「決めるのは私ではない」という発言の真意はなんだったのか?
これについては次回深く考察したいと思います。
コメント
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そもそもイスカンダルで恋愛というものは存在しているのか?(男居ないし)とか、森雪とユリーシャ(というよりイスカンダル人?)の正体?によっても解釈の仕方は変わってきますね。
私は一応「森雪説」ですが、私自身森雪(そしてイスカンダル人)に関して、恐らく皆さんが心の奥に秘めていると思われる解釈をとっているので、「なぜ森雪が良い人なのか?」について、ややホラーチックな理由を考えています(笑)。
2199の世界観の中で、イスカンダルは珍しくファンタジーな存在なので、あまり深く考えず、その通りに解釈すべきかもしれませんが。
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つい昨日、名古屋で観てきました。(後半12話の一気オールナイト上映)
なのですごくタイムリーな内容、そして考察、研究、分析とてもとても楽しめました。
ありがとうございます。
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yoshirinn様、コメントをありがとうございます!
> そもそもイスカンダルで恋愛というものは存在しているのか?(男居ないし)とか、森雪とユリーシャ(というよりイスカンダル人?)の正体?によっても解釈の仕方は変わってきますね。
スターシャは古代守ときちんと愛を育みましたし、デスラー総統のことも嫌ってはいなかったようなので、イスカンダル人の恋愛感は地球やガミラスとそれほど違ってはいないように思われます。
但しユリーシャに関しては確かに少しレズっ気がありますね(苦笑)
これはイスカンダル人というよりも彼女の性癖というべきでしょう。
恐らくスターシャと異なり、男性(主にガミラス人になりますが)に接する機会が少なかったこと、あとすぐ上の姉であるサーシャに恐らく甘やかされていたことが大きいのではないかと思っています。
> 私は一応「森雪説」ですが、私自身森雪(そしてイスカンダル人)に関して、恐らく皆さんが心の奥に秘めていると思われる解釈をとっているので、「なぜ森雪が良い人なのか?」について、ややホラーチックな理由を考えています(笑)。
興味深いです!
是非機会がございましたら教えていただきたいです!
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勘助様、コメントをありがとうございます。
> つい昨日、名古屋で観てきました。(後半12話の一気オールナイト上映)
『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズのオールナイト上映に参加されたのですか!
羨ましいです。
福岡でも実施して欲しいですね
ちなみに私も最近は2202よりも2199のほうを見直す機会が多いです。
やはり2199のほうがずっと面白いのですよね
なんで2202は2199の良い部分を全部捨ててしまったのか、本当に残念です。
> なのですごくタイムリーな内容、そして考察、研究、分析とてもとても楽しめました。
> ありがとうございます。
このように言っていただけて感謝の極みです。
今後も好き勝手書いていく予定ですが、よろしくお願いいたします。
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山城2199様、こんばんは。
またまた勝手にコラボさせていただきました。
→ http://blog.livedoor.jp/monocarver/archives/52240930.html
山城2199様の考察に賛同する部分と、そうで無い部分がありますが、ご容赦下さい。