シェヘラザードの欠陥

皆様今晩は。
当ブログによく遊びに来て下さる鮫乗り様のブログ「鮫乗りのBlog」でシェヘラザードについて様々な疑問が指摘されていました。
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→詳しくはこちらの記事

どの指摘もまったくごもっとも(笑)
ただこの記事を読んでいてふと気がついたことがありましたので今回はそのことについてまとめてみたいと思います。

シェヘラザードは故障率が高いのか?

鮫乗り様は
1:火星におけるサーシャ機のトラブル
2:ビーメラにおける過去の墜落機の発見
という2点から、シェヘラザードは故障率は高いのではないかとの仮説を立てておりました。
私もこの点に関しては同感です。

では何故シェヘラザードはそれほど故障率は高いのでしょうか?
私はこの点について、次の2点の事情があるからではないかと考えます。

事情1:建造が古い可能性
まず第1の事情ですが、恐らくこのシェヘラザードが建造されていたのはまだイスカンダルが超大国として宇宙に君臨していたころであり、スターシャ達は格納庫などで大量にストックされていた機体を利用しているのではないではないでしょうか?

というのも、2199当事のイスカンダルは全人口3人にまで激減し、完全に衰退しています。
また外部との交流は、ガミラスとの最低限の交流があるだけであり、貿易などをしている様子もありません。
はっきり言えばこのような状態のイスカンダルに新しいシェヘラザードを建造するような力や建造するための資源が残されているとか考えられません。
このことから彼女たちは、過去に建造して保管していシェヘラザードを引っ張り出して使用していたと考えるほうが納得できます。
鮫の乗り様は記事の中で、は219mと392mの2種類の設定があることに疑問を感じられておりましたが、恐らく作られた年代によってデザインが同じでも大きさが異なっていたことからこのような違いが発生したのではないではないでしょうか?

なお個人的な予想ですがユリーシャが乗ってきた392mの大きさのものが比較的新しいものなのではないかと考えております。
その理由としましては、イスカンダルの勢力が拡大する中でどんどん必要となる航続距離は長くなると思われますので、必然的に大型化していったと考えられるからです。
恐らく歴代のイスカンダルは「救済活動」において、比較的建造年数が若いシェヘラザードからどんどん使っていき、サーシャが地球に向うときには392mタイプの機体は尽きたのではないでしょうか?
そのため、一世代古い219mタイプのシェヘラザードに乗り込んで地球に向かったものの、あまりにも骨董品過ぎてエンジンから火を噴いた・・・と考えることも出来ます。(逆に言えば、ユリーシャが無事地球についたのは機体が新しかったためかもしれません)
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事情2:整備不足の可能性
また上記のストック説に立つならば、純粋な整備不良と言うことも考えられます。
まさかスターシャ達がこれらのストック機を自分たちで整備しているとは思えず、恐らくイスカンダルロイドが整備している、あるいは施設に自動整備装置があると思われます。
しかしそれで万全の整備が出来るかといえば疑問です。
徳川機関長のような熟練の整備士がイスカンダルに存在しない。
それこそがシェヘラザードの故障率が高い事情ではないかと思われます。

シェヘラザードの設計的欠陥

シェヘラザードはそもそも着水を想定した機体であり、着陸は出来ないのではないででしょうか?
これはイスカンダルが水の豊富な星であることが原因であると考えられます。
実際、ヤマトを誘導した宇宙船港も水上にあることから、シェヘラザードも水上から離陸・着水する飛空挺に近い性質を持っていたのではないでしょうか。
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そのため、着陸するための車輪のような装備は有してはおらず、どうしても着陸しなければならないような事情では胴体着陸を試みるしかないのではないかと思われます。

ビーメラで地面に見事に突き刺さった機体が古代たちによって発見されていますが、恐らくこれは胴体着陸に失敗したためではないかと推測できます。
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なおユリーシャは地球に来た際、サーシャと違い怪我を負ったという話はあれませんが、これはユリーシャが来た時点では、地球ないし、火星にまだ海が残っており、着水が可能であった。
あるい胴体着陸を行う前に、サーシャ機同様のトラブルを起こし爆発、彼女の場合は無事脱出ポットで脱出できたという事情があるかもしれませんね。
ユリーシャのシェヘラザードが確認できないことから、どうにも後者っぽいですが(苦笑)

以上のことをまとめるならば、
イスカンダルのシャヘラザードは製造年月が恐ろしく古い上、整備不良、そして着陸できないという設計上の欠陥によって文字通り宇宙を飛ぶ黄金の棺おけと化していたのではないでしょうか?
そしてもっと恐ろしいことは、このシェヘラザード飛び立ったものは恐らく大半が未帰還となったため(帰還できたのは向った惑星に着水ポイントがあった者)、2199年の時点でもスターシャ達はこの機体が抱える問題に最後まで気がついていなかったことではないでしょうか?

コメント

  1. 村正 より:

    SECRET: 0
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    ビーメラのは着陸してますよね。私には、そう見えますが。

  2. 村正 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    連投すみません。
    300m級は設定時の初期案で200m級は星巡る編で直された設定です。全て292mと統一したと出渕監督がイベントで云ってました。なので、サーシャもユリーシャもまた、過去のシュヘラザードも292m級です。

  3. 村正 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    訂正392mが統一された設定ですm(__)m

  4. 鮫乗り より:

    SECRET: 0
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    山城2199様、おはようございます。

    整備が行き届かないであろうことはイスカンダルの状況から必然的に生じる問題ですね。
    何故ここまで考察か至らなかったのかなぁ。今回の記事を読んで「やられた!」と思いました(笑)

    旧作からサイズ変更された惑星間弾道弾も2199の資料だけ見てもサイズが複数ありました。
    設定が一定しないのはヤマトの世界では良くある話ですが、こうやって妄想するのは楽しいですよね(笑)

  5. yoshirinn より:

    SECRET: 0
    PASS: 95545c8e847dd5e24084bf2f9d8331cf
    山城さん、お久しぶりです。
    確かにこれは、旧作を見ているときから不思議でした。確か旧作では「冥王星沖会戦の流れ弾が当たった」とかで説明されていたように記憶していますが(記憶違いかもしれません)。

    イスカンダルより若干科学技術劣るように見えるガミラスでも、数千隻単位で宇宙艦隊を銀河系に派遣して、事故が多発しているように見えないので「意外とイスカンダルの宇宙船は事故が多いのかも」などと思っていましたので、「シェヘラザードの設計的欠陥」説に1票入れます(笑)。

    2199でガミラス艦の唯一の事故描写は、イスカンダルに接近しすぎた捕虜輸送艦の落下でしたので、案外イスカンダルそのものに、宇宙船を狂わせるイスカンダル人は全く気がついていない、未知の物質が含まれているのかもしれませんね。
    そうだとすると、ヤマトが無事着水し抜錨できたのは、奇跡に近いことだったのかもしれません(笑)

  6. 行き過ぎる風 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    いつも楽しく拝読させて頂いてます。<(_ _)>
    今回のご考察には唸らされました!(^o^)
    皆さんのコメントもまた楽しいですね。

    私も勝手な空想妄想を付け加えさせて頂き、
    イスカンダルの姫君たちは自分の操縦技術等を
    うっかり過信していたのではないかと推察いたします。
    かつての宇宙の覇者の末裔としての誇りと自信が
    裏目に出てしまい、機体の経年劣化と相俟って
    度重なる?墜落事故になっているのではないでしょうか?

  7. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    村正様、コメントをありがとうございます。

    > ビーメラのは着陸してますよね。私には、そう見えますが。

    この辺は判断が難しいところですね。
    どちらとにも見える描かれ方ですし・
    ネタ的には墜落説のほうが多いようなのですが(苦笑)

  8. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    村正様、情報のご提供ありがとうございます!
    > 300m級は設定時の初期案で200m級は星巡る編で直された設定です。全て292mと統一したと出渕監督がイベントで云ってました。なので、サーシャもユリーシャもまた、過去のシュヘラザードも292m級です。
    これは私は知りませんでした!
    ご指摘、本当にありがとうございます!!

  9. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    鮫乗りさま、今晩は!
    誤字のご指摘、どうもありがとうございました(こっそり修正いたしました。笑)

    > 整備が行き届かないであろうことはイスカンダルの状況から必然的に生じる問題ですね。
    > 何故ここまで考察か至らなかったのかなぁ。今回の記事を読んで「やられた!」と思いました(笑)

    いえいえ、こういったことは議論を交わしているうちに初めて浮かぶ発想ですからね。
    私自身もこの記事に限らず「鮫乗り」様のブログを読んで初めて着想を得たことも多いですし。
    「鮫乗り」様のブログには今後ともお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします!

    > 旧作からサイズ変更された惑星間弾道弾も2199の資料だけ見てもサイズが複数ありました。
    > 設定が一定しないのはヤマトの世界では良くある話ですが、こうやって妄想するのは楽しいですよね(笑)

    同感です。
    こうやってあれこれ話し合って世界観を広げ、共有していくのも楽しみ方の一つだと思っております。
    今後ともわいわい意見を交わしながら議論を深めてゆきたいですね!

  10. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    yoshirinn様、お久しぶりです!
    コメントをありがとうございます!

    > 確かにこれは、旧作を見ているときから不思議でした。確か旧作では「冥王星沖会戦の流れ弾が当たった」とかで説明されていたように記憶していますが(記憶違いかもしれません)。

    これは裏設定だったような気もします(私も記憶があやふやですが)
    ただ以前も書きましたがサーシャの死因が単なる事故死だと流石にどうよ、と思ってしまいますので、やはり彼女の死には何らかの外部的要因があったという補足が欲しいところですね。

    > イスカンダルより若干科学技術劣るように見えるガミラスでも、数千隻単位で宇宙艦隊を銀河系に派遣して、事故が多発しているように見えないので「意外とイスカンダルの宇宙船は事故が多いのかも」などと思っていましたので、「シェヘラザードの設計的欠陥」説に1票入れます(笑)。

    ちなみに2199公開当時はイスカンダル人は実はスピード狂なんじゃないか?という指摘がありました(笑)
    雪とユリーシャの事故についても、ユリーシャが車を運転したことによって生じた純粋な交通事故説がありましたし、あながち否定できないところが怖いです(笑)

    > 2199でガミラス艦の唯一の事故描写は、イスカンダルに接近しすぎた捕虜輸送艦の落下でしたので、案外イスカンダルそのものに、宇宙船を狂わせるイスカンダル人は全く気がついていない、未知の物質が含まれているのかもしれませんね。
    > そうだとすると、ヤマトが無事着水し抜錨できたのは、奇跡に近いことだったのかもしれません(笑)

    ガミラスの輸送船の遭難もかなり謎な事件なんですよね。
    今考案している考察記事が完成したらこの件について取り上げてみようかなと思っています。

  11. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    行き過ぎる風様、お久しぶりです!
    コメントをありがとうございます!

    > 私も勝手な空想妄想を付け加えさせて頂き、
    > イスカンダルの姫君たちは自分の操縦技術等を
    > うっかり過信していたのではないかと推察いたします。
    > かつての宇宙の覇者の末裔としての誇りと自信が
    > 裏目に出てしまい、機体の経年劣化と相俟って
    > 度重なる?墜落事故になっているのではないでしょうか?

    実際、ユリーシャの言動を聞いていると根拠の無い自信がしばしば見え隠れしているんですよね。
    行き過ぎる風様のご指摘もあながち間違いではないかもしれません(笑)

    ちなみに私自身、イスカンダル三姉妹は
    悲観的で理想主義な長女
    現実主義でしっかり者の次女
    基本考えなしだがちゃっかりしている三女
    というような姉妹関係だったのではないかと思っています

  12. パステヤージュ より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんばんは。
    これまた面白いネタを見つけましたね。

    わたしが思うにイスカンダルに限らず、この世界の乗り物はよく故障するという認識ですね。
    しかも肝心な時に限って重大なのが。。。

    確か宇宙戦艦アリゾナの撃沈される遠因も所属不明艦隊との交戦時に僚艦の故障により退避できない事だったような。。。

    イスカンダルの科学技術の出所は自力なのか他に由来してのものかは判りませんが、どの勢力も「良く判らない技術」を躊躇なく使って宇宙をうろついている。危険極まりない状態だ。

    やはり故郷の星系の外まで行けるようになると、人はもう理性のタガが外れて少々の不安や不思議などは平気になるのでしょうかね。
    そんなワケで故障しても「修理は足とガムテープで」それが未来のスタンダードなのでしょう。

  13. より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    サーシャが死んだのは、シェヘラザードだけではなく、脱出ポッドの欠陥もあったのでは。それにしても、化石化したポンコツ船に鞭を打ってまで、使者を派遣することもなかろうに・・・
    となると、ユリ-シャはどーやって地球に来たんだろう?

  14. 山城2199 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    パステヤージュ様、今晩は!
    コメントをありがとうございます。

    > わたしが思うにイスカンダルに限らず、この世界の乗り物はよく故障するという認識ですね。
    > しかも肝心な時に限って重大なのが。。。

    それはありますね。
    まあぶっちゃけてしまうと、そうならないと話が盛り上がらない・・・ゲフンゲフン
    きっと、それはテレサが言うような運命ということなのでしょう(苦笑)

    > 確か宇宙戦艦アリゾナの撃沈される遠因も所属不明艦隊との交戦時に僚艦の故障により退避できない事だったような。。。

    すみません、あのアリゾナの話は有名なヤマトファンの方が制作された二次創作なので、公式の設定とは言いがたいです。
    個人的には完成度が高いストーリーなので、公式化しても良いと思うのですが、現時点では公式として語るのは出来ないと思います。

    > やはり故郷の星系の外まで行けるようになると、人はもう理性のタガが外れて少々の不安や不思議などは平気になるのでしょうかね。
    > そんなワケで故障しても「修理は足とガムテープで」それが未来のスタンダードなのでしょう。

    ちなみに、ヤマト世界ではエンジンの故障はスパナ一本で直すのがデフォルトみたいですね(笑)
    復活篇ではエンジンの不調に対して徳川が「お前らはスパナの使い方も知らないのか!!」といいながら修理していましたし。
    この時代のメカはわりかし単純な構造をしていそうです(笑)

  15. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    あ様、コメントをありがとうございます!

    > サーシャが死んだのは、シェヘラザードだけではなく、脱出ポッドの欠陥もあったのでは。
    私もこれは同感です。
    あとサーシャも宇宙服を着ていなかったのが致命的かと

    >それにしても、化石化したポンコツ船に鞭を打ってまで、使者を派遣することもなかろうに・・・
    > となると、ユリ-シャはどーやって地球に来たんだろう?
    普通に別のポンコツ船を操縦して地球に来たことは間違いないようです。
    ああ見えて実はイスカンダルさん姉妹の仲で一番操縦が上手いのかもしれませんね。