皆様今晩は。
今回から当分の間2199の考察記事をアップしたいと思います。
というのも、年が明け第7章の新規情報もそろそろアップされそうですので2202の考察は一旦中止したいということ(新規情報でせっかくの考察がすべて台無しという可能性がありますし)と、実は5年ほど前に発表した2199の考察記事の原稿が発見され、このまま闇に葬るのももったいないため、加筆修正を加えた上で改めて発表する事にいたしました。
昔の考察であるので面白みがかけるかもしれませんがよろしくお願いいたします。
イスカンダル航海における幹部人事の考察
イスカンダルへの航海において、宇宙戦艦ヤマトには艦長・副長の下に、戦術科・航海科・船務科・主計科・機関科・技術科・保安部の7つのユニットが存在し、それぞれの科を統率する科長(ユニットリーダー)が置かれていました。
いわばこの7人の各科長が艦長を頂点としたヤマトの最高幹部であり、以下のメンバーが任命されました。
戦術長:古代進一尉
航海長:島大介一尉
船務長:森雪一尉
主計長:平田一一尉
技術長:真田志郎三佐(副長兼任)
機関長:徳川彦左衛門三佐
保安部長:伊東真也二尉
もっともこの人事は当初の予定のものではなく、古代や島などは第2話冒頭におけるガミラスの空襲で本来のユニットリーダー候補が戦死にしたことにより急遽任命されたものでした(戦術長の場合は本来古代守が就任予定だったので、進は代わりの代わりということになります。苦笑)
ここで1つ疑問です。
前任者の戦死により各科のリーダーに抜擢されたのは古代と島だけだったのでしょうか?
文字通り全滅したユニットリーダー達
第4話で船務科の岬百合亜は、保安部の星名透との会話の中で、古代と島がそれぞれのユニットリーダーに抜擢された事情を聞いて「棚ボタ」と評していました。
この会話だけを聞くならば、古代と島だけが前任者の死亡により抜擢されたかのように思います。
しかし、第2話におけるガミラスの空襲時、恐らく正規のユニットリーダー候補であろうと思われる人々の姿が描かれていが、その数は男性4人に女性1人の合計5人です。
注目したいのが5人という数字。
真田・伊東の2人は恐らく予定通りの人事であったと思われます(なお伊東の保安部は予定になかったものを芹沢が無理やり設置した部署であるので今回の話ではないものとして考えてもいいかもしれませんが)。
ヤマトの幹部から技術長、保安部長の2人を除いた場合、残されたポストは5席。
丁度この空襲で戦死したリーダーたちの数と合致します。
つまりヤマトはその抜錨前に戦術長と航海長だけではなく、技術科以外のすべてのユニットリーダーを文字通り一気に喪失していた訳です。
第2話で沖田艦長が各国の代表とTV会議をしているシーンがありますが、そこで相手がヤマト計画に不安を感じていたのももっともですね。
階級がおかしいヤマトクルー
ただしこれはあくまでも私の推測であり、ここで戦死したメンバーに劇中で明言されている戦術長と航海長以外のメンバーが本当にいたのかは分かりません。
ただこれは下にまとめたイスカンダル航海時の各科の編成と階級を見ると先ず間違いないと思われます。
戦術科:戦術長(一尉)-砲雷長(二尉)
-航空隊長(二尉)
航海科:航海長(一尉)-気象長(三尉)
船務科:船務長(一尉)-通信長(三尉)
主計科:主計長(一尉)
機関科:機関長(三佐)-応急長(二尉)
技術科:技術長(三佐)-情報長(一尉)
基本的に各科にはNo2が責任者を務める部署が存在します。
上の図から見ても分かるとおり、技術科と機関科を除いて各科長は一尉、No.2は二尉~三尉となっていますが、なぜか技術科のみNo.2である情報長の階級が他のユニットリーダーの階級と同じ一尉となっています。
勿論これは情報長である真田が副長も兼任している故の特別措置とも考えられますが、普通に考えてNo,2が他の科の長と同じ階級というのは指揮統制上あまり好ましいことではありません。
むしろ科長が三佐であり、No,2が一尉という技術科の編成が本来の姿であり、それ以外の科は長である三佐が戦死してしまったため、本来はNo.2にいた者の階級を上げて各科の長に任命したために起きた現象と考える方が自然です。
実際、第1話で古代と島は呼び出しを受けて、先に来ていた加藤と同じ場所に待機を命じられていました。
これは古代と島がヤマトに乗り込んだ際、加藤と同レベルの地位に就く故の処遇と考えるべきであり、本来、古代は戦術科の砲雷長、島は気象長になる予定だったのではないかと考えられます。
ところが、直後に上司になるはずであった各科のユニットリーダーが全滅してしまったため、古代と島が一気に一尉に昇進の上それぞれの科のリーダーに抜擢されたというのが真相なのではないでしょうか。
勿論、古代や島だけではなく、雪や平田もまたそれぞれ船務科と主計科のNo2として乗りこむ予定だったところを昇進して各ユニットリーダーに就任したのでしょう。そのよい証拠が1話の雪の階級です。
この時の彼女の階級は肩の線から判断すると古代達と同じく「三尉」でした。
ところがヤマトに搭乗した段階で彼女もまた一尉に昇進しています。
このことから雪もまた古代達と同様「棚ぼた」人事での就任だったと判断できます。
なお、徳川機関長の場合は、本来のヤマト機関長(左のおっさんか?)が戦死してしまったことにより、メ号作戦後に退役する予定だった徳川を沖田艦長が直々に頼んで就任してもらったのではないでしょうか。
そう考えると、2話において徳川に彼の息子夫婦が「何も行かなくても」と引き止めていた理由や、ヤマトに乗って以降、やたらとマニュアルを読んでいたことに納得がいきます。
コメント
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と感じさせられました。
最後の徳川機関長については、彼の性格からするとジッとしているわけはなく、むしろ"やったー!✌️"ってな具合で、周りも取り付く島がなかったのではないでしょうか?笑笑
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旧作の困った無理設定を綺麗に解決して四十年来のファンを安心させ、感動を与えてくれた会心作がヤマト2199ですが、詳しく丁寧な考察記事を読めるのは、単純に嬉しくおもいます!お年玉ありがとうございます
イスカンダルへの26話もの道のりは長くて、BRでもTV録画でも、毎回太陽系を出れず、追憶の航海してしまいますが、今回は考察記事の更新に合わせて、イスカンダルへの航海を三月一日(勿論有給です)迄に終えたいとおもいます
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kazu様、コメントをありがとうございます。
> 最後の徳川機関長については、彼の性格からするとジッとしているわけはなく、むしろ"やったー!✌️"ってな具合で、周りも取り付く島がなかったのではないでしょうか?笑笑
あ~、それは確かにありそうですね~(笑)
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ぺんぺん草様、コメントをありがとうございます
> 旧作の困った無理設定を綺麗に解決して四十年来のファンを安心させ、感動を与えてくれた会心作がヤマト2199ですが、詳しく丁寧な考察記事を読めるのは、単純に嬉しくおもいます!お年玉ありがとうございます
そういっていただけるととても嬉しいです。
私も2199は何度も見返すほど好きな作品ですので、面白い検証を書いていけたらなと思っております(当分は、過去に書いたものの再アップですが)
今後ともよろしくお願いいたします。
> イスカンダルへの26話もの道のりは長くて、BRでもTV録画でも、毎回太陽系を出れず、追憶の航海してしまいますが、今回は考察記事の更新に合わせて、イスカンダルへの航海を三月一日(勿論有給です)迄に終えたいとおもいます
私もために溜めていた1/1000プラモデルの製作を見ながらイスカンダルの航海を振り返っております。
平日は色々と忙しいので、どうしても土日限定になってしまいますが第7章公開までには本当に地球に帰還したいですね(笑)