宣伝会議におけるすごいネタバレ?

読者の皆様、こんばんは。
今回の更新では前回で予告した、サーベラーについての考察を書くつもりでしたが、先ほどやっと見ることが出来た「第4章・愛の宣伝会議」の内容について気になるところがあったので予定を変更してそれについて書きたいと思います。

それは「「愛の宣伝会議②」の18分40秒の部分です。
以下その部分の抜粋

小林治
それで、土方から雪の両親の話がちょっと出るじゃないですか。
(中略)そこを含めてここで両親の話が出てくると私たち見ている側も、あっ、そうそう、雪ってちゃんと地球人の両親がいるって土方さんが言ってくれると安心して、ここでまた雪という人物に思い入れが入れられるのかなあって思いました。

・・・ちょっと待ってください。
これは明らかに第4章のすごいネタバレなのでは?
宣伝番組でこんな核心に触れるようなネタバレをしてしまって大丈夫なのでしょうか?
まあ、当の番組を作った製作委員会がupしているのですから問題ないということでしょう。
雪の正体は2202における重要なキーワードになるのではないかと思っておりましたが、実際のところは、大して話に絡んでこない設定だったのかもしれませんね。

それにしても、これで2199の頃からひっぱってきた雪の正体が「偶然イスカンダル人にそっくりだっただけの地球人」というもので確定しました。
「記憶喪失」を除けば、これは旧シリーズの森雪の設定に戻ったということになります。
ヤマト式敬礼の復活もそうですが、2202は2199で無くなったオリジナル版の設定を如何に復活させるかに重点を置いている気がしますね。

しかし、個人的には2199の雪は「地球人である」という方がむしろ違和感があるんですよね。
なぜなら、雪が地球人であるということは、2199で語られていた「森外務次官の娘」というプロフィールは本当であるということになりますが、それならば何故、雪の過去を知る人物が土方以外、全く皆無なのでしょうか?

地球が滅亡寸前までに追い詰められたガミラス戦役の末期においても軍や政府の高官の多くは生き残っていました。
これらの人々の中には、同じ政府の高官であった森外務次官と仕事やプライベートで親しくしていた人間も少なからずいるはずで。
当然、これらの人々は森外務次官の娘を直接は面識が無くとも知っているはずです(ちなみに、同じVIP階級である南部は雪と昔から面識があっても不思議はありません。なにしろ地下都市では同じVIP階級のエリアで生活していたでしょうし)。
イスカンダルから帰還後、雪は司令部で働いておりましたが、その際、司令部に来た軍や政府の高官から「森次官の娘さんじゃないか、大きくなったな」とか、「君は覚えていないかもしれないが、幼い君と遊んであげたこともあるんだよ」などと話しかけらてもおかしくないはずです。
しかし実際は、土方が真相を話すまで雪は自分自身が地球人の女性であることすら確信を抱いてはいなかったようです。
ということは、雪は土方意外に昔の自分を知る人物と会ったことはないということになります。

雪をちゃんとした地球人にした場合、このような疑問が生じてしまうのですが、この答えは2202で明確に説明されるのでしょうか?

私としては無理やり地球人設定を復活させなくとも、むらかわみちお先生が2199の漫画で描いた設定のほうがこれらの疑問のほとんどが合理的に説明できるのでいいと思うのですが・・・・

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ちなみにこのコマは単行本未収録で、ネットの掲載でもカットされた幻のシーンです。
どこからともなくネット上に流出したことによってその存在が発覚しました。
一部の噂ではこの設定により漫画版2199は休載の流れになってしまったということですが、果たして真相はどうなんでしょかね?

ところで雪がテレサのメッセージを受け取れなかったのは、果たして彼女が言うとおり記憶喪失だったからでしょうか?
2202ではこれについても納得のいく説明を期待したいです!

2202第4章「天命篇」、公開まであと1日です!