皆さんこんにちは。
今回は前回の考察で書き切れなかった「イスカンダル」と「ガミラス」の関係について考察してみたいと思います。
この件については私は以前アップした「検証シリーズ第1回:イスカンダルとガミラスの関係」の中で「ガミラス人はイスカンダル人が後天的に改造された姿ではないか」との結論を書いておりました。
しかし、今回「しんまちTV」様が述べておられた「ガミラスはイスカンダルが作り出した人造兵」説をきいて、「なるほど、その可能性もある」との結論に達しました。
実際、このイスカンダルの人造兵という設定は石津嵐版小説でも採用(正確には微妙に違いますが、イスカンダルが作り出した存在という点では同じです)されており、元ネタ的にも有りです。
では、仮に「ガミラスはイスカンダルが作り出した人造兵」説を採用した場合、なぜイスカンダルはガミラス人たちを生み出さなければならなかったのでしょうか?
イスカンダルは何処と戦争をしていたのか
かつてのイスカンダルはその科学力を駆使して強大な星間国家を築き、波動砲などの超兵器を開発していたことは2199本編内で語られています。
ここで1つ疑問です。
一体、イスカンダルは何処と戦争をしていたのでしょうか?
少なくとも波動砲などの開発に踏み切る以上、相手は対等以上の相手となります。
しかし前回考察したように恐らくイスカンダルは古代アケ―リアス人の科学時術を引き継いでおり、並大抵の相手ならば敵にすらなりません。
となると考えられることはただ一つ、相手は「ジレル人」や「ゼムリア人」といった同じ古代アケ―リアスの技術を受け継ぐ者たちだったとおもわれます。
あくまで想像ですが、古代アケ―リアス文明の中心であった天の川銀河の中央政権がなんらかの理由で消滅したことにより、各地に散った古代アケ―リアス人たちがその後継者となるべく互いに争う群雄割拠の時代になっていたのではないでしょうか。
なかでも最大勢力となったのが、ライバルであるジレル人を亡ぼしマゼラン銀河を統一した「イスカンダル」と、アンドロメダ銀河を制圧した「ゼムリア人」であり、激しい抗争を繰り広げていたのではいかと思われます。
そして、どちらが先であるかは分かりませんが、この戦争用の兵士としてセムリアは「ガトランティス人」を、イスカンダルは「ガミラス人」を作り上げ、戦場に送り込んでいたのではないかと思われます。
ガトランティスが特に目的があるわけでもないのに、大小マゼランへの侵攻を繰り返していたのは、この時の命令が遺伝子レベルで刻まれていたからかもしれませんね。
ガミラスの建国が1千年前の理由
さて「しんまちTV」様の考察の中で、非常に面白い偶然が指摘されていました。
それはズォ―ダ―が反逆した時期とガミラスが国家として建国されたのがほぼ同じ千年前という事です。
間違いなくこれは偶然ではありません。
恐らくイスカンダルはセムリアで「ガトランティス人」が反乱を起こしたことを知って、自分たちの手駒であるガミラス人に対しても何らかの対策を取る必要があると考え、その対策の一環が独立だったのではないでしょうか。
例えば、第二次世界大戦のとき、イギリスは戦後、インドの独立を認めると約束して、当時植民地であったインドを戦争に協力させていました。
これと似た約束がイスカンダルとガミラスの間で結ばれており、「ガトランティス人」が反乱を起こしたことでゼムリアが継戦能力を失ったこともあって、独立を認めたのかもしれませんね。
デスラーの演説の真意
でところで、この説に立った場合2199第22話でデスラー総統が行った演説のなかにある「2つに分かれた一つの民族」という言葉はどういうことになるのでしょうか?
恐らくこれは、歴史の改ざんの結果なのではないかと考えられます。
本来の歴史では「ガミラス人はイスカンダル人によって作られた人造兵士」です。
しかし自分たちのルーツがこのようなものであっては誇りが許さないので、イスカンダル人とガミラス人が一緒に戦っていたことを「同じ民族だから」という風に改ざんしたのではないでしょうか。
これはアベルト・デスラー総統がおこなったのか、それとももっと前の世代が行ったのかは分かりませんが、それが「大統合」の根拠になっていたとすれば、イスカンダルが大統合に対して好意的ではなかったのも納得ですね。
コメント
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
お久しぶりです。
イスカンダルとジレルの衣装が似ていたのは、松本零士先生の女性にあの手のワンピースが多いからだと思いますが(笑)、イスカンダルがアケーリアス文明の正当後継者という意見は同意します。
個人的にイスカンダルは人工天体で、よそから来たのでは?と思っています。二重惑星では、生物進化に必要な環境が育つとは思えないのに、イスカンダルもガミラスも特に自然現象が厳しいとの描写はありませんので、ガミラスとイスカンダルは、かなり絶妙な位置関係にあると思っていますので。2205でどうなるか分かりませんが、イスカンダルが暴走しワープするあのトンデモ設定を復活させるなら、人工天体説はありだと思うのですが。
まあそれはさておき(?)、正直じらすのはやめて、古代アケーリアス文明と森雪の正体?は次回作でちゃんと描いてほしいです。その場しのぎの話を繰り返していたら、スターウォーズの新シリーズのようにつじつまが合わなくなって、最後に伏線回収に苦労する羽目になると思うので。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
yoshirinn様、お久しぶりです!
コメントをありがとうございます
> お久しぶりです。
> イスカンダルとジレルの衣装が似ていたのは、松本零士先生の女性にあの手のワンピースが多いからだと思いますが(笑)
それは、松本美女はみな同じ顔レベルの言ってはいけない突込みです(笑)
> 個人的にイスカンダルは人工天体で、よそから来たのでは?と思っています。二重惑星では、生物進化に必要な環境が育つとは思えないのに、イスカンダルもガミラスも特に自然現象が厳しいとの描写はありませんので、ガミラスとイスカンダルは、かなり絶妙な位置関係にあると思っていますので。2205でどうなるか分かりませんが、イスカンダルが暴走しワープするあのトンデモ設定を復活させるなら、人工天体説はありだと思うのですが。
この説は面白いですね!
おっしゃる通り、「新たなる旅立ち」の伏線にもなりますし、この可能性は本当にありそうです。
> まあそれはさておき(?)、正直じらすのはやめて、古代アケーリアス文明と森雪の正体?は次回作でちゃんと描いてほしいです。その場しのぎの話を繰り返していたら、スターウォーズの新シリーズのようにつじつまが合わなくなって、最後に伏線回収に苦労する羽目になると思うので。
同感です。
結局2202でも雪の過去についてはぼかされましたし、本当に次回作で決着をつけてほしいです。
個人的にはユリーシャのクローンでもういいと思いますね。