艦長たちの肖像

皆様、今晩は。
昨日、コメント欄における情報提供により公式のキャラクターが大幅に追加されているということに初めて気がつきました（苦笑）
具体的には、第5章～第6章で登場した地球防衛艦隊の艦長たちが追加されたという感じですね（あと何気に古代と雪の掲載イラストも艦内服verに代わっていましたね）。
今回の更新では追加された艦長たちについて簡単な感想を述べたいと思います。

アルデバラン艦長谷鋼三

第6章で初登場したアンドロメダ2番艦｢アルデバラン」の艦長です。
元ネタは明らかに「さらば」で登場したアンドロメダ艦長のこの人ですね。

オリジナル版の彼は典型的な「かませ」としてあっさり戦死してしまった人物ですが、第6章では勇猛な戦闘指揮でガトランティスの猛攻を防ぐ有能な指揮官であることを見せた上、しっかりとアルデバランを生還させるなど扱いがかなり優遇されたキャラとなっています。
ちなみにヤマトのキャラクターの多くは新撰組の隊士から苗字をもらっている事が多いですが、この人物の苗字も恐らくは新選組七番組組長である「谷三十郎」にちなんで名づけられたものと思われます。
谷三十郎は新撰組の創作物において「嫌われ役」として描かれる事が多い人物なので、鋼三さんも出番が増えた場合は芹沢みたいな嫌われ役として描かれそうですね。
また説明文を見る限り、芹沢に近い人物(芹沢閥の軍人？）であることを伺わせます。
ちょっと疑問に思ったのは、年長であり、恐らくは軍部の主流派である芹沢閥に所属しているであろう谷艦長が、序列的に山南艦長の下に置かれているのかという事ですね。
普通に考えるならば、谷艦長のほうが地球防衛艦隊総旗艦艦長兼艦隊司令長官の地位についていてもおかしくないはずです。
あえて理由を考えるならば、あまりに芹沢に近いタカ派軍人であったため、芹沢派の暴走を恐れた藤堂長官から忌避され、かわりに中立派である山南さんがその地位についたというところでしょうか？
この辺の事情は是非知りたいですね。

ところで「マルチ隊形」の命名が谷艦長となっているのは、恐らく「マルチ隊形」という言葉を始めて使ったのが、他に艦長のモチーフである「さらば」のアンドロメダ艦長だからというのが理由でしょう。
旧来のヤマトファンに対するちょっとした小ネタですね（笑）
いやいやこういったお遊びは大好きです。

アポロノーム艦長安田俊太郎

第5章で戦死した安田艦長です。
第5章のパンフレットでは「アポロノーム艦長。年齢は52歳。艦隊旗艦であるアンドロメダを救うため、自らが楯になる」という短い説明しかないキャラでしたが、「山南とは同期の大親友」という大幅に設定が追加されました。
まあ、本編中でも互いに呼び捨てにしあうなど親しい関係である事を匂わせていましたが、なにぶん出番が少なすぎました(汗）
出撃前に「お前と一緒に戦うのは第二次内惑星戦争以来だな」など、ちょっとした軽口を叩き合うなどといったシーンがあっても良かった気がします。

エンケラドゥス守備艦隊司令尾崎徹太郎

第5章で前哨戦で登場し、いつの間にかフェードアウトしたキャラクターですね。
ある意味、今回のキャラクター紹介では二重の意味で驚かされたキャラクターです。
まず、上の安田艦長とは異なり、第5章のパンフレットでは「エンケラドゥス守備艦隊司令」としか紹介されていなかっキャラにフルネームと詳細な設定がついたことに驚きですが、さらに驚かされたのはその内容。
52歳で、山南・安田の同期
・・・・ちょっと待て、いくらなんでも見た目がふけすぎでしょ！！（爆）
ひげを生やしているからふけて見えるという話ではなく、どう見ても谷艦長やさらに年長の沖田・土方の同期のほうがしっくりくるレベルです。
それとも彼は実は思いっきり劣等生で、同期だけど滅茶苦茶ダブっているという裏設定でもあるのでしょうか？（爆）
そういえば、この尾崎艦長のみＤ級戦艦が座乗艦でした。
実戦指揮レベルではともかく、士官学校の成績は劣等生で、同期の山南・安田と比べて出世が遅れているという設定はありそうですよね。

さて今回紹介させていただきました3人の艦長はいずれも是非外伝を読んでみたいと思ってしまう設定の持ち主です。
安田艦長はすでに戦死してしまいましたが、残りの谷艦長と尾崎艦長は是非第7章での再登場をお願いしたいものです。