皆さま今晩は!
もうご覧になった方も多いと思いますが、先週金曜日(3月27日)に6月公開予定の「第6章」の「あらすじ」が公開されました!
第6章のネタバレを最小にするためか、今回はすでに公開済みの特報の内容をベースとしたものになっていました。
ただ、土門の「歴史修正」の考えは、(誘導があるかもしれないが)どうやら本心から出たものであることがほぼ確定。
まあ、ガミラス戦争で地球は人類の7割を失ったことを考えると、土門が歴史の修正の魅力にひかれるのはある意味自然であるし、もしかしたらそちらの方が正しいといえるかもしれません。
ただ、この歴史の修正は本当に可能なのか?
今回は、前回の補足として特報で土門が語っていた歴史修正計画について検討してみたいと思います
土門の歴史修正計画について
特報において、土門は以下のように語っています。
ガミラス星もイスカンダルもまだ存在している。
ヤマトならばそこに行くこともできる。
そしてガルマン星の存在を教え、将来のガミラス崩壊に備えた移住計画を策定する。
結果、ガミラスは地球を侵略する必要がなくなり、地球は人口の7割を失う悲劇を免れる。
歴史は変わる。変えられんだ。
俺たちは・・・ヤマトはきっとこのためにこの時代に送り込まれたんだ
(出典)『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第六章 碧い迷宮』特報(youtubeへのリンク)
確かにガミラスの地球侵攻の目的が、新たな移住先の確保である以上、ガルマン星の存在を教えることで将来の「ガミラス戦争」を回避できるという土門の提案は正しいように思えます。
しかし実はこの提案は完全に「机上の空論」であり、現実的には不可能です。
一番の問題は何と言っても、ヤマトがガミラス戦争の産物である以上、この案件は完全に「親殺しのパラドックス」という点です。
「あらすじ」によれば、土門は歴史を修正すれば現在の自分たちが消滅することは理解しているようですが、「ガミラス戦争が起こる歴史を変える→ヤマトが消滅→ヤマトによる歴史改変の事実自体が消える」という点を理解できているのか。
また仮にこの点に目をつぶるとしても、土門の提案を実行するにはヤマトが移転したのが200年前という点が問題になります。
200年前ではダメな理由
まず忘れてはならないのは、ガミラスにおいて、ガミラス星の崩壊を問題視されるようになったのは、「2202」の舞台である2202年の38年前、すなわち、2164年になってから、ということです。
この時時の権力者であるエーリック大公を中心とした一部の重鎮の間で「ガミラス星の寿命はもってあと100年」という情報が共有され、新たな移住できる惑星の探索の方針が固まりました。
ただ、その後、ガミラスにおいて内紛などの混乱が続いたこともあって、実際にその移住計画が具体的に動き出したのは、叔父であるエーリック大公の跡を継いだアベルト・デスラーが独裁制を確立することに成功し14年前の2188年になってからでした。

つまり、200年前だと肝心のガミラスが誰も「ガミラス星」崩壊の事実を認識しておらず、しかも、アベルト・デスラーのような強大な指導者もいないのでガミラス人をガルマン星に移住させること自体が非常に困難な状況です。
また仮に当時のガミラスにヤマトがガミラス星の崩壊を伝えたとしても、それをガミラス人が信じるとも思えません。
そもそも、ヤマト自身が「1000年後の地球人」を名乗るデザリアムの言葉を信じることが出来なかったのに、遠い天の川銀河からやってきた異星人の言葉を真に受けるでしょうか?
むしろ、何らかの策謀を考えたガミラス人達から警戒され、良くてスルー、悪ければ攻撃すらされる場合も考えられます。
更に考えられるのが、イスカンダルがヤマトの存在を危険視する可能性が高いという事です。
おそらく200年前のイスカンダルにおいてもスターシャが女王として君臨していたと思いますが、彼女からすれば、出どころ不明の「純正波動コア」と「波動砲」の2つを搭載した見知らぬ船が突然、大マゼラン銀河に現れることになります
波動砲や純正波動コアの危険性を知る彼女が果たしてそのような存在を許容するでしょうか?
2199でヤマトクルーが出会ったスターシャは、古代守との生活で大分考え方が丸くなった姿であり(しかも守に出会った後ですら波動砲の存在に嫌悪感を示していた)、古代守と出会う前の彼女はもっと硬直した考え方をする性格だった可能性があることを考えると、宇宙の調和を乱す存在として排除の方向に動く可能性は十分にあります。
ちなみに、本編では無力な存在として描かれているイスカンダルですが、事、波動エネルギー関連技術では他の星間文明を寄せ付けない圧倒的な高い知識と技術力を持つことを考えると、正直、遠隔操作で波動コアを強制停止させるくらいの技術を持っていても驚きません。
むしろ、これまで誰にも提供してこなかった純正波動コアを初めて提供している以上、万が一のことを考えてそれくらいの安全対策があると考えたほうが自然です。
土門の計画ではイスカンダルもガミラスも無条件でヤマトの情報を信じることを前提にしていますが、自分たちの世界で、ヤマトがイスカンダルからもガミラスからも信用されている(いた)のは、あくまでも「ガミラス戦争」及びその後の様々な出来事を経た結果です。
その積み重ねが一切ない200年前の世界ではヤマトはガミラスにとってもイスカンダルにとっても未知の危険な存在であるという視点が、土門の計画から完全に抜け落ちています。
要するに土門の計画は当時のガミラスやイスカンダルの状況など、相手の事情を全く考えていない一方的な計画です。
その意味で、彼の計画はデザリアムによる過去修正計画と同類と言えます。
ただこれは土門が悪いというよりも、結果を知っているが故に陥りやすい錯覚に彼もまたはまったと考えることが出来ます。
例えば太平洋戦争で多くのIFが提示されており、「どうして当時の日本軍はその選択をしなかったのか?」という意見をよく耳にしますが、それはあくまであの戦いを俯瞰的な立場で見ることができる後世だからこそ言えることであって、当時の人々からすればできなかった理由や事情がちゃんとあります。
土門もまた後付けの知識で考えてしまい、当時の場などを踏まえないまま、単純に200年前でも実現できると考えてしまったのかもしれませんね。

(出典)『ヤマトよ永遠に REBEL3199』公式サイト
コメント
はじめまして。
酒種あんぱんと申します。
これは私の持論がほとんどなのですが、「歴史は繰り返す。」と言う言葉が有ります。
私は運命は決まっていて変える事が出来ないと思っています。
例え、過去に戻れたとして分岐点を弄っても、たどり着く結果は変わらないからです。その結果への時間が変わっただけです。
結果ヘたどり着くまでの過程が異なるだけです。
何故なら人は四次元を超えた世界で生きていないからです。
「ヤマトの世界」で言うならば「2205」のノイズです。
デザリアム人は時間すら操れていないのですから、ましてや次元、時空間を操れるわけがない。
仮に操れるとして
操れるのらば「2205」イスカンダルは確保に失敗した時点で〝ノイズ″の入らない時代まで遡り、再びイスカンダル確保に赴けたはず、しかしおそらくスターシャを継ぐものは星(イスカンダル)と運命を共にするという教えに従うよう教育されいるはずなので、イスカンダルは消滅したことでしょう。
″運命は変わらない。″
酒種あんぱん様、初めまして!
コメントをありがとうございます
歴史を変えられるかについては、
①変えられない(変えようとしても強制力が働く)
②歴史に記録されていない程度の事なら変えられる
②変えることはできるが、誰も知覚できないので変えたという認識が持てない
と、様々な意見があるようです。
個人的に興味深いのは③で、この説では変えることはできるが、歴史を変えた時点で、その変えた歴史が「正しい歴史」として記憶されるので、誰も歴史が変わったとは認識できないという意見ですが、ちょっとデザリアムの記憶改善を彷彿させる話ですね。
この説の問題点は「親殺しのパラドックス」を説明できないことですが、歴史は変えることが出来るとしつつも、歴史の不変性も両立させた中々面白い説だと思っています。
それはともかく、3199で土門は本気で歴史を変えられると思ったのか、それとも、実は不可能であると認識しつつも、変えられると信じたかったのか。
この違いで第6章での土門の印象は変わってきそうです。
ただどちらにせよ、完全に土門の純粋さが裏目に出てしまいそうですね。
どうもこんばんは。しょうです。
第6章のあらすじ、土門はかなり真剣に未来を変えようとしているようですね。
しかし、ガミラスが地球に侵攻しなければヤマトは存在せず、ヤマトによる歴史改変も存在しなくなる。
そうなればガミラスは地球に侵攻しヤマトが建造され…
それを置いておいても、ガミラスが地球とかいう見知らぬ星の人間の言う事を簡単に信じるとも思えず、また認知していない脅威に対処するために銀河間移住という巨大な計画を実行するはずもない。
さらには当時のガミラスにガルマン星系まで全人口を移住させる能力があるとも限らない。
ボラーもこの時には既に存在しているはず。
移住計画自体も実現性が乏しい。
無理じゃ
しょう様、コメントをありがとうございます!
しかも時期的に、ボラーは外征意欲満々の帝政ボラーの時代ですからね。
下手をすればガミラスとボラーの間で生還戦争が発生し、地球も巻き込まれる可能性すらあります
どうも土門は自覚していない可能性が高いですが、藪をついたら毒蛇が出かねないような相当危険なものであるようにも感じます。
返信ありがとうございます。
「凍らぬ土地が欲しくば外から奪え」の時代ですから。
2205によればボラーがガルマン星を支配するようになったのは半世紀ほど前とのことなので、21世紀の時点ではまだボラーの手は及んでいないことになりますが、遠くない将来ボラーと衝突する可能性は十分にあります。
東方植民かと思ったら独ソ戦だった…
しょう様、コメントをありがとうございます!
>2205によればボラーがガルマン星を支配するようになったのは半世紀ほど前とのこと
その情報は忘れておりました(汗)
ご指摘ありがとうございます。
ただそうなると、仮にガミラスが天の川銀河のガルマンを先に入手したとしても、おっしゃる通り、天の川銀河を地盤とする帝政ボラーとの全面衝突は避けられず、二つの銀河をまたいだ大戦争になりそうですね。
あれ、時代的にはちょっとズレますが、このルートだとデザリアムの暗黒史そのものになりませんかね?
そもそも暗黒史、少しおかしかったんですよね。
2205で行われていたガルマン星への移住計画では、大マゼランの版図はほぼ捨てる方針だったようなので、その後、ボラーと全面戦争になった時、何故、ボラーが大マゼラン銀河のガミラス星やイスカンダル星を破壊する流れになるのか疑問だったのですが、今回のように、大マゼラン銀河を半年しながら、将来の移住s会としてガルマン星をキープした場合なら、そういう展開も起こりうる可能性がありそうですね。
返信ありがとうございます。
確かに、ガミラス星とマゼラン銀河の領土を維持した状態でのガミラスとボラーの戦争となると、暗黒の千年史の第一次銀河大戦に似ていますね。
ただ、暗黒史によるとガミラス星の破壊はなんやかんやあってガミラス人民共和国なる親ボラー政権ができたりした後なので、破壊当時ガルマン・ガミラスの領域であったのかは疑問があります。
第5章あらすじでアルフォンも言及していましたが、ガルマン・ガミラスは分裂や内戦を繰り返しているようですし。
もしかしたら、ヤマトが辿り着いた西暦2026年の世界で歴史改変を試みるのもマザー・デザリアムの想定の内かもしれません。
いや、むしろ歴史改変のシミュレーション結果こそがデザリアム・暗黒の千年史なのかも…
土門の歴史修正計画は可能か?
土門をはじめサーシャらデザリアムの手の掌の上で操られている者たちで艦内クーデターが成功すれば、土門の歴史修正計画は可能でしょうね。
古代ら正常なクルーをサーシャを利用して拘束。
ヤマトをデザリアムに引き渡し、任務完了で用無し扱い。
デザリアムによる地球及び人類の完全掌握、補完へ。
せめてもの情けで坊ノ岬沖にヤマトを沈め、幕。
自分の希望ですけどね。
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