REBEL3199で雪の離脱イベントがあるか?

皆様こんばんは!
先日、公式より次回作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」 制作決定の告知がありました。
まだストーリーや設定などは何ら明らかになっていない状況ですが、タイトルから考えて1980年に公開された「ヤマトよ永遠に」のリメイク的作品になる事はほぼ間違いないと思われます。
そこで気になるのが「ヤマトよ永遠に REBEL3199」 がどのあたりまでオリジナルに忠実であるかという点。
そもそも、物語の根幹であるデザリアムの正体も旧作から大幅に変更されていそうであり(この点については次回の考察で書こうと思っています)、「ヤマトよ永遠に」のリメイクとはいえ、「REBEL3199」 がどこまでオリジナル版に忠実に描けるかがかなり微妙です
個人的には
①サーシャ(=澪)の登場
②デザリアム(旧暗黒星団)による地球占領

この2点については変わらないと思いますが、それ以外はかなりのオリジナル展開になるのではないでしょうか。
特に2205でアスカ艦長に就任した森雪については、オリジナル版とは異なる役割が割り振られる気がします。

雪の離脱イベントはない?

オリジナルの「永遠に」では、雪は地球からの脱出に失敗し、暗黒星団帝国のアルフォン少尉の捕虜として地球奪還イベントに関わってくることになる雪ですが、「REBEL3199」 ではこのイベント自体が無くなる気がします。
何故なら、リメイクシリーズでこのイベントをやる意味があまりないからです。
オリジナル版「永遠に」でこのようなイベントが描かれた理由として、ウィキぺディアにある「永遠に」の作品解説に次のように書かれています。

本作では、主人公である古代進とヒロインの森雪を宇宙と地球に完全に別離させた上(ストーリー上、終始両者が全くの別行動を取り続ける展開は、後年制作された「復活篇」を除き、シリーズ中本作のみである)、古代には姪のサーシャを、雪には敵将校のアルフォン少尉を接近させ、それぞれが別の異性との間で揺れ動くという形で、遠距離恋愛に伴う危機を描き、「愛することは信じ合うことである」(西崎プロデューサー曰く「信頼の愛」)をテーマに(主題歌・「愛よその日まで」の歌詞中にもそのテーマの片鱗が覗える)、地球と暗黒星団帝国との戦いを描いた。

確かにオリジナル版の雪は「永遠に」になるまで基本的に常に一緒に行動しており、長期間離れ離れになった事はありません。
実際この事は「ヤマトⅢ」でデスラー総統からも「君たちはいつも一緒にいるね」といわれる程です。

ところが、リメイクシリーズの雪は「2199」ではガミラスの工作員に拉致られ、「2202」では記憶喪失により恋人関係が崩壊。
更に最新作「2205」では雪がアスカの艦長に就任したことによりそもそも同じ艦に乗っていない、など、オリジナル版と比べて恋人である古代との絆が試されるイベントが既に山のように描かれています。
オリジナル「永遠に」で古代と雪の別離が描かれたのは、あくまでもそれまでのシリーズ作品で描かれなかった展開を求めただけであり、似たような展開が既に描かれているリメイクシリーズで同じイベントを描く必要性ははっきり言って乏しいです。
また、「永遠に」での雪の離脱は、新ヒロインであるサーシャ(真田澪)をヤマトクルーに迎えるための措置でもありましたが、リメイクシリーズでは既に雪は「アスカ」の艦長としてすでに離艦しており、サーシャ(真田澪)を迎える為に雪を離脱させる必要は特にありません。
むしろ雪の離脱は彼女の乗艦である「アスカ」の出番を削ることになりかねず、せっかく2205で注目を集めたこの艦を退場させてまで「雪の離脱イベント」を描く必要があるか疑問です。
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キャラの性格による再現性の不可能

「REBEL3199」 で「雪の離脱イベント」が難しい理由として、オリジナル版とリメイク版では古代と雪は性格があまりに違うという点も挙げられます。
オリジナル「永遠に」ではこの別離によって「古代には姪のサーシャを、雪には敵将校のアルフォン少尉を接近させ、それぞれが別の異性との間で揺れ動く」というメロドラマ的展開を描くことを目的としていましたが、リメイクシリーズの古代と雪ではキャラ的にこのような展開を描くことはほぼ不可能といっても良いと思います。
まず古代ですが、雪以外女性がいなかったオリジナルとは異なり、リメイクシリーズでは「天然ジゴロ」といわれるレベルで既に多くの女性キャラから好意を持たれていましたが本命である雪以外は完全にガン無視です。
また古代にとって大切なのはイスカンダルの航海で出会った「雪」本人であり、雪そっくりのユリ―シャや、古代の記憶を失った雪に対して一定の距離を保っていたことから見ても、リメイクシリーズの古代は「似ている」という程度で気持ちが動くという事はまずありません。
仮に「REBEL3199」 で登場するサーシャ(澪)が古代に恋愛感情を抱いたとしても、それによって何らかのドラマが生まれるとは思えません。
一方の雪にしても、アルフォン少尉とドラマが作れるかといえばかなり疑問です。
ハッキリ言ってしまえば、古代の心を守るために投身自殺すら厭わないほど覚悟の固まっている女性が、ちょっとやそっとの事で心が揺れ動くことなどありえません。
また、リメイク版の雪の気質を考えると情報を聞き出すためにハニートラップを仕掛けるという展開には違和感があります。
オリジナル版の雪は非力であるからこそハニートラップまがいの真似をしてまで暗黒星団帝国側の情報を集めなければなりませんでしたが、リメイク版の雪は軍人としての能力が高く、ハッキング技術なども取得しているため、他の方法で情報収集が可能です。
そもそも彼女の性格から考えると、ハニートラップという発想自体が浮かばないのではないでしょうか。

以上のことから、キャラ的にもリメイク版の古代と雪でメロドラマ展開は難しいのではいかと思います
ちなみに今回の記事を書いている時にふと気づいたのですが、古代と雪はかなり似た思考や性格をしています(例えば、一見すると人当たりが良いのですが、本当に興味のない人間に対しては割と扱いが雑など)
互いに考えていることや行動が読めるのは、根底が同じタイプであり、行動パターンや考え方が一致しやすいからではないかと思われます。

REBEL3199での森雪の役割

ではREBEL3199での森雪はどのような役割が与えられるのか。
これについてはストーリーが判明していないので現時点では何とも言えませんが、少なくとも、デザリアムの捕虜になる事は無く、2205から引き続きアスカの艦長としてヤマト艦隊の一翼を担うのではないかと思われます。
これはなんでもない事のように思えるかもしれませんが、実は非常に重要です。
というのも、2199においても2202においても、最終決戦に雪はいつも不参加でした。
七色星団、ガミラス本土決戦、ガトランティスとの最終決戦・・・
まさに運命を決める最も大切な戦いの時に古代の傍らにいるのはいつも雪以外の人物です。
だからこそREBEL3199では最後まで離脱することなく、古代の最も信じられるパートナーとして共にデザリアムとの最終決戦に臨み、その戦いの結末をその目で見届ける。
それこそが、「今の古代を支えるには、距離を置き対等な立場に立つ必要がある」と考え、アスカという守るための力を手に入れた雪に与えられる役割ではないでしょうか。
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現段階ではこのイベントについてこれ以上の考察はできませんが、REBEL3199はオリジナル「永遠に」とは全く異なる物語になる事は間違いないと思われます。
果たしてどのような物語が紡がれるのか、更なる続報が楽しみですね。

コメント

  1. より:

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    これは私も気になっていました。
    先日の結城氏のツイッターでの呟きです。(会話は割愛)
    雪の艦長服の下は白の艦内スーツと呟いてました。
    アスカでヤマトを庇う可能性は有りそうですね。
    そして、地球に残る可能性も。
    揚羽の登場も有るのではと思っています。
    雪、揚羽がパルチザンの主要メンバーで反抗へなんてあり得るかなと。
    永遠に編(3199)で古代と雪がオリジナル版のように離れて更に愛が深まる。このイベントは外して欲しくないですね。
    各設定は弄っても、大筋のストーリーはあまり弄って欲しくないですね。個人的には。

  2. 山城2199 より:

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    朧様、コメントをありがとうございます!
    3199で雪は本当にどうなるのか現時点で全く予想ができません。
    これに関しては完全に続報待ちですね。
    ちなみに結城氏のツイッターも確認しました
    結城氏の黄色い艦内服の方が好きなのですかね?
    私は現在の白い方が好みなので是非3199でも着用して欲しいと願っております。

    揚羽はほぼ100%登場すると思います。
    ただどのような役割を担う事になるかはまだ分かりません。
    そもそも土門達と同期であることは2205で確定しているのに、今回の訓練航海にいないのも気になります。
    間違いなく彼は3199のキーパソンなのではないでしょうか。