零号フィルムは存在するか?

皆様こんばんは!
大きな仕事がひと段落して気が抜けたせいか、最近、何事に対してもやる気が起きないというちょっと困ったことになっています(汗)
ブログの更新もすっかりご無沙汰になってしまい大変失礼いたしました。
今回はリハビリがてら、最近偶然見つけた「さらば宇宙戦艦ヤマト零号フィルム」についての興味深い動画をご紹介したいと思います。

N○Kスペシャル未解決事件「さらば宇宙戦艦ヤマト零号フィルム紛失事件」 ディレクターズカット版

ソース元:https://www.youtube.com/watch?v=A6rxzqO-pKM

改めて説明する必要はないかもしれませんが、「さらば宇宙戦艦ヤマト零号フィルム」とは、公開当時、一部の劇場で公開されたとされるフィルムであり、動画内でも触れられているように以下のようなシーンがあったとされるヴァージョンです。

1. 英雄の丘で、古代進が佐渡先生に「先生、地球はこれでいいのでしょうか。」と繁栄に酔いしれる地球人に疑問を呈する場面があった。

 2. ドックに眠るヤマトで古代進が沖田十三の幻を見た直後、各種計器の電源が自然に入るが、この直後、徳川機関長が「ははは、びっくりしたじゃろう」と現れるシーンがあった。

 3. 土方艦長が就任する際、古代以外の乗組員が「負けた船の艦長がヤマトの艦長になるなんて・・・」と反対するシーンがある。

 4. ミルにデスラーの監視を命じたサーベラーに対して、ズォーダーが「女だな、サーベラー」と言う台詞がある。

このゼロ号フィルムの存在は公式には完全に否定されており、存在したとするシーンは、オールナイトニッポンで放送されたラジオドラマ版や、ひおあきら氏のコミカライズ版、あるいは未公開シーンを掲載したフィルムブックを聞いたり読んだりしたことによる記憶の混同とされています。
しかし、その一方でこの零号フィルムを見たとする証言はあまりにも多く、単なる記憶の混同としては説明できない部分があるのも事実です。
はたして零号フィルムは公式が発表しているように幻の存在なのでしょうか?
それとも今回ご紹介した動画が追及しているように確実に存在したものなのでしょうか?

零号フィルムが存在すると信じるその根拠

私個人の意見を言わせてもうならば、この零号フィルムは確実に存在したと思われます。
というのも、私自身、上記のシーンを確かに見た記憶があるからです。

私個人は「さらば宇宙戦艦ヤマト」を劇場で見たわけではなく、子供の頃、兄がレンタルビデオ屋から借りてきたビデオテープで初めてこの作品を見たのですが、十数年後にDVDで「さらば」を見直したときに「あれ、見た覚えのあるシーンがないぞ」と非常に違和感を覚えたことを今でも覚えています。
特に「女だな、サーベラー」のシーンは非常にインパクトが強かったので、DVDで見直したときにそんなシーンが存在しなかったことにひどく驚きました。

これについて、零号フィルム否定論で指摘されているような記憶の混同による単なる記憶間違いという可能性もまったくゼロではありませんが、実は私は高校生までは熱烈なガンダム派であり、ヤマトはほぼ興味がありませんでした。
またヤマトをレンタルしてきた兄も松本零士のファンでありましたが、どちらかというと銀河鉄道999やキャプテンハーロックのほうが好きであり、ヤマトに関してはレンタルビデオで見るレベルの興味でした。
その為、当時の家にはヤマト関連の本はほとんどなく、零号フィルム否定論で指摘されているような記憶の混同が起こる余地はほぼなかったのも事実です。
となると、DVD版を見た時に起きた違和感が説明が付きません。

以上のことから、零号フィルムは確実に存在し、子供の頃に見たビデオの内容がそれであったと思っています。
今となってはその真偽を確かめることは不可能ですが、本当にあのレンタルビデオの内容が零号フィルムだったとすると、案外、身近なところに零号フィルムのコピーが眠っている可能性がありますね。

コメント

  1. 鮫乗り より:

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    山城2199様、こんばんは。

    私は劇場で<さらば>を見ましたが、細かい部分については覚えていません(汗)

    ちなみに、ヤマト2だと似たようなシーンがあります。
    ※指摘するまでもないでしょうが(笑)

    第2話で1.の英雄の丘で古代が佐渡先生に疑問を語るシーンがあります。

    同じく第2話で4、の「女だな、サーベラー」という大帝のセリフも出てきますが、ミルは出てきていませんし、サーベラー自体が<さらば>とは違ってます。

    第3話で2.の徳川機関長が「びっくりしたじゃろう」と入ってくるシーンもありますが、沖田艦長の幻を見るシーンはありません。

  2. なみ より:

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    こんばんは、私も公開初日に見ましたが記憶はありません。(*´Д`)
    鮫乗りさんのおっしゃる通りです。

    ちなみにヤマト2の総集編のビデオを持っていましたが、
    土方艦長が、白色彗星に突入する時は、艦長席で立ちあがり
    地球万歳!と言ってました。ご存じかも知れません<(_ _)>

  3. 山城2199 より:

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    鮫乗り様、お久しぶりです!
    コメントをありがとうございます!

    私の件は横に置いておいて、2とさらばの混同というのは実際にありそうですよね。
    また別の指摘としては、PSソフト「さらば宇宙戦艦ヤマト」でもかなりのシーンが復活していますので、こちらとの混同もあるのではないかと言われています。
    良い例としては新米が清掃員としてヤマトを掃除していたところ、ヤマトの出航に出くわしたというオリジナルイベントがPSさらばにあるのですが、これが2のアニメ本編の内容であると混同してしまったヤマトファンの話もあります。
    似たようなことが「さらば」で発生していてもおかしくありませんね
    零号フィルムについてはまだまだ謎が多いですが、近い将来、結論が出ることを期待したいですね。

  4. 山城2199 より:

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    なみ様、今晩は!
    コメントをありがとうございます。

    零号フィルムについては同じ初日組でも意見が分かれるところが非常にに興味深いです。
    ただ零号フィルムが上映されたとする劇場で同じ日に見た複数のファンから証言を集めたという話は聞きませんので、もしこのような調査が行われた場合は真相が八キルするかもしれませんね。

    2の総集編は私も見ました。
    土方艦長の「地球万歳」はあの総集編の最大の迷シーンだと思います(笑)

  5. オールドファン より:

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     1.~4.までの中で私も2.は憶えがあります、TVで放映されたとき違和感を感じまして、カットされたのかなとずっと思っていました。

     当時私が住んでいた市には映画館がなく子供にとって他の市のソレへ行くのは敷居が高く諦めていたのですが、そのとき近くの文化会館にて宇宙戦艦ヤマト、さらば宇宙戦艦ヤマトの二本立ての上映会が開催された事が有りました。
     そこで見た、さらば宇宙戦艦ヤマトは特に最後のシーンも相まってかなり強烈に記憶に残りました、佐渡先生の「斎藤、おまえヤマトカクテルつくれや」のシーンで会場に湧き起こった笑い声が、次のシーンで凍り付いた事は今でもトラウマの一つ。

     もしかしたら普通の上映でも最初は零号フィルムが使われ、途中から切り替わったのかもしれませんね、そして上記の様な変則的な上映会ではフィルムが足りず零号フィルムが使われた?のかもしれません。
     そしてカットされた部分はヤマト2に流用された、などという事が有ったら面白いですね、では。

  6. くぼたん より:

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    はじめまして

    さらばの話とはそれてしまうのですが、個人的には最終完結編をもいちどみたいのですよね。
    島くんの宇宙葬と最後の佐度先生と沖田館長の水杯シーンがあったはずなのです。

    ちなみに零号については、土方艦長のシーンはなんか記憶あるんですよね。

  7. mechpalace より:

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    零号フィルムの可能性ですか。
    記憶の混同ではないと思っているのですが、
    私の観た「さらば」は1~4全部入っていて、土方への艦長要請も記憶があるんですよね。零号フィルムがあってBDになるのならもう一度見たいものです。

  8. 山城2199 より:

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    オールドファン様、コメントをありがとうございます。

    正直、違和感というのは意外に馬鹿にできないんですよね。
    確かに気のせいや錯覚ということもありますが、最初に感じた違和感というのは意外に正しかったということもあります。
    例えば、久しぶりに帰省して自分の部屋に入ったときに違和感を感じたので親に確認してみると模様替えをしていたというケースは実際にありますし。
    零号フィルムに対する反応の多さを見てみると、劇場以外でも零号フィルムを見た人は実は結構いるのではないかと思っています。

    ところで衝撃的な佐渡先生の最期ですが、実はPS版では映画では一緒に佐渡先生と逝ったみーくんが生存しているというちょっとした変更が生じています。
    なんでも製作スタッフに猫好きの人がいて何が何でも生存させたかったというのが理由らしいです。

  9. 山城2199 より:

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    くぼたん様、初めまして
    コメントをありがとうございます!

    完結篇のヴァージョン違いは最近発掘されて(こちらはもともと存在が確認されていた)、有志によるDVD化運動起きているようです。くぼたん様がおっしゃっているものかはわかりませんが、こちらは近いうちに商品化されるかもしれませんね。

  10. 山城2199 より:

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    mechpalace様、コメントをありがとうございます。
    >零号フィルムがあってBDになるのならもう一度見たいものです。
    本当ですよね。
    近い将来、フィルムが発見されて商品化されることを心より期待したいです!

  11. Gotton より:

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    ゼロ号フィルムを漫画にしたのが、ひおあきら先生が描いた『さらば』でしたね。

    英雄の丘での古代の独白は、オールナイトニッポンのラジオドラマで聴いた記憶があります。

    ゼロ号フィルム、現存するなら是非、DVD化してほしいですね!("⌒∇⌒")

  12. 山城2199 より:

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    Gotton様、こちらのコメントもありがとうございます!

    調べれば調べるほど謎が深まるゼロ号フィルムの存在。
    最近、完結篇の別ヴァージョンが発見されたという話も聞きましたし(有志による上映会まで開催されたらしいです)、近い将来、本当に発見されることを期待したいです。

  13. Gotton より:

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    山城2199様

    返信いただきましてありがとうございます。m(_ _)m

    たしか小説版(コバルト文庫)も零号フィルムの雛型だったと記憶しております。

    英雄の丘での佐渡とのやり取りでは、飄々として受け流す佐渡に苛立ち、『佐渡先生は変わってしまわれた!』と失望落胆する描写があり、佐渡は古代たちの頭上を飛び往くアンドロメダを見上げながら佐渡が『けっ!生意気に儂らの上を飛びくさりおって!』と吐き捨てるように言う。

    イスカンダル往復を成し遂げたヤマト乗組員の労苦に報いることをしない地球連邦政府に対する不満を理解していたのは、佐渡であり、古代の独白に対して『それじゃよ、その言葉を儂は待っておったんじゃよ』のセリフがありましたが、本編ではその一切が削除されていたのが残念でした。f(^_^;

  14. みちん より:

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    零号フィルム自体は間違いなく存在します。しかしそれが編集のバージョン違いかどうかは別の話です。常識で考えて零号フィルムと上映用フィルムとで編集が大きく異なるとは考えにくいです。映倫審査に提出するのは零号もしくは初号となってますから、基本的に同じ内容でないといけません。

    それに、零号フィルムってこの世に1本しかないんです。零号フィルムを調整して完成したのが初号でこれが上映用プリントです。これを何十本もプリントして全国の映画館に配給されます。零号フィルムを未完成品なので、何十万円何百万円も払って、焼き増しする理由がないんです。

    1本しかないので零号フィルムが上映されたとしても、一部の地区の劇場に限られるんです。全国各地で初号フィルムなるものが鑑賞できるはずがないんですが、全国の映画館で見た人からカットされてるシーンを見たという証言がある。このこと自体、記憶の混同の何よりの根拠だと思います。

  15. 勘助 より:

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    さらば は当時小学生だったという金銭事情もあり、
    一回しか観ることができませんでした。

    が、特に女だなサーベラーは、ひおあきら先生の漫画を読んだ際、
    痛烈に小林修さんのお声が蘇ってきました。

    古代も徳川も、、、
    自分が観たのはおそらく公開初日か数日しかたっていないはずで、
    差し替えられた?前のゼロ号フィルムだと、それは今でも信じている次第なのです。

    ま、さらば は全滅物語なので最下位が2202なら自分にとっては
    ブービー賞な、評価は低い作品なのですが、非常に興味深い「事件」ですよね。

  16. 山城2199 より:

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    Gotton様、返信ありがとうございます
    また今回も返信が遅れてしまい大変失礼いたしました。

    コバルト文庫版は私も持っております!
    何でも初期シナリオを元に書かれてらしいのですが、実際に作られたものと細部が違うのが面白いですよね(例えば、アナライザーが救助活動中に流れ弾に当たって爆死する展開など)
    いっそ零号フィルムの内容を盛り込んだ「さらば」のリメイクが作られてくれないかなと思っております。
    2199シリーズとは別にそのような作品が作られてもよいと思うんですよね。

  17. 山城2199 より:

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    みちん様、コメントをありがとうございます。
    また、返信が遅れてしまい大変失礼いたしました。

    「零号フィルム」の定義はおっしゃる通りです。
    ただこの幻の映像を何て呼べば分からないため、便宜上「零号フィルム」との呼び方が定着したのだと思います。
    本来の使い方とは明らかに間違っていますが、まあこの辺は「あだ名」と思えばよろしいのではないでしょうか?

    >映倫審査に提出するのは零号もしくは初号となってますから、基本的に同じ内容でないといけません。

    普通に考えればそうなのですが、完結篇でも未完成verが公開されたり(まあこれは全国一律でしたが)と、何が起きてもおかしくないのがヤマト映画。
    証言もかなり多いことから頭ごなしに否定できないのも事実だと思います

  18. 山城2199 より:

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    勘助様、コメントをありがとうございます。
    また返信が遅れてしまい大変失礼いたしました。

    ひおあきら版といえば「新たなる旅立ち」もカットシーンなどを盛り込んだ内容となっているのですが、あちらに関しては記憶の混同はほとんど聞きません。
    「零号フィルム」の否定説として漫画版などの記憶の混同がありますが、何故「さらば」にしか発生していないのか気になる現象です。

    勘助様は「さらば」がお嫌いでしたか(笑)
    まあ、前作で必死で生還したキャラたちが次々死亡していくという展開はたしかに抵抗感はありますよね。
    松本零士御大がその展開を否定し、生存ルートともいうべき2の製作を主導したという話を聞いたことがあります。
    この逸話自体は本当かどうかは分かりませんが納得できる話ではあります。
    ちなみに私も作画という点では「さらば」に劣っていると思っていますが、ストーリー的には2の方が好きです。