【冒頭ネタバレ注意】冒頭で見える第38期生の人間模様

皆様今晩は!
本日から2月に突入。
2月4日公開の『宇宙戦艦ヤマト2205-新たなる旅立ち-後章 STASHA』の公開まであと3日となりました。
いやあ、何度も言いますが本当にあっという間でしたね。
私は5日の土曜日の初回で初乗艦しようと思っていたのですが、仕事の都合で難しくなりました(汗)
用事が早く終わったら帰りに見に行こうかと思いますが、出来ない場合は6日に延期になる可能性も…
いずれにせよ、土日には初乗艦をしたいものです。

さて先日、「後章冒頭14分」が公開されましたが、とても14分とは思えない濃密な内容でした。
色々な謎も描かれており、その事実が明らかになるであろう後章の本編公開が本当に楽しみです(もっとも、デザリアム関係の謎は次回作3199まで明らかにされない可能性もありますが)。
この冒頭では「ヤマト無双」というべきヤマトの活躍が目を惹きますが、個人的に面白く感じたのは古代を巡る人間ドラマ。
前作「2202」からは一転し、状況打開のために積極的に波動砲を使用しようとする古代と、そんな古代に対して様々な感情を持つことになった島や雪、第38期生のメンバーは後章のストーリーに大きく関わってきそうですね。
この時の古代の内心についての検証はまた別の機会に回すとして、今回は土門達、第38期生のメンバーの内心について考えてみたいと思います。

意見の分かれる第38期生

古代の作戦について、徳川と坂東はどちらかというと好意的、一方、京塚さんと土門は批判的と、同じ第38期生でも意見が分かれています。
別に親しい関係にあるからと言って絶えず意見が一致するわけではありませんから、このように意見が分かれこと自体は別におかしくはありません。
ただ面白いのは、賛成派と批判派で明確な共通点がある事です。
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■賛成派の共通点


まず賛成派の共通点ですが、徳川と坂東は共に先の「ガトランティス戦役」の戦いで父親を失っていることです。
恐らく彼らは「戦いの中での死」というものを経験としてよく分かっており、必然的に自軍の犠牲が最小限に済む古代の作戦に対しては好意的だったのではないかと思われます。
また、徳川は機関科であり、坂東は技術科と共に直接的には戦闘には関係ない部署であるため、そもそも「波動砲を使う」という事の意味の大きさに対してよく分かっていなかったのかもしれませんね。

■反対派の共通点


一方反対派の共通点として見られるのは、覚悟の薄さです。
これは実戦を知らない候補生であるので仕方がない側面がありますが、そもそも最初に地球上層部の帰還命令に反発して、反乱行動まで起こして救援に向かおうとしたのはこの第38期生のメンバー達だったはずです。
つまり、避難民を助けるために波動砲を使う事を古代に決断させる状況を作り出した原因の1つは紛れもなく彼ら自身です。
そのことを棚に上げて波動砲の利用に難色を示すのは、(彼らの経験の乏しさを踏まえれば仕方がない側面もあるが)やや身勝手であり、覚悟が足りなかったと言われても仕方が無いでしょう。

京塚さんの問題発言

ちなみに、私がこの第38期生のメンバー達の会話で一番「おいっ!」と思ったのは京塚さんの発言です。
彼女は以下のように発言をしています。

でも仮にもファーストコンタクトしたい星人でしょ。
現場の判断だけでそんなことをしても良いの?

この主張自体は非常に正論です。
ただ問題なのはあまりにも言うのが遅すぎるという点です。

この主張をするならば、そもそも彼女は現場の判断でイスカンダルの救援に向かうこと自体反対するのが筋です。
イスカンダルの救援に向かえば、デザリアムとの戦闘は避けられないことは事は最初から分かっていた事であり、彼女の言う通りファーストコンタクトの相手に対して慎重でありたいと思うならば、地球政府が判断したようにイスカンダルの救援を止め、状況を静観すべきでした。
ある意味彼女の発言は、自分たちの行動が何を意味していたかを全く理解していなったことを示す象徴と言えます。

ただ京塚さんの擁護をするならば、おそらく彼女は常に「正しい事」を求めており、その場その場で「正しい事」をやっているだけだと思います。
その結果、通してみると行動や発言に一貫性が無いというだけです。
悪く言えば自分の行動や発言に責任を持っていないという事なのですが、視野が狭い若者世代にはこの手の事は特に珍しいことではありません。
その意味で京塚さんは非常にリアルな若者であると言えます。
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土門君の今後に注目

そしてやはり第38期生で最も気になるのは土門君です。
彼は古代の作戦について、その正しさを理解はしていますが、心情的にまったく納得できていません。
恐らくこれは2202で波動砲問題に直面した時の古代の内心と全く同じといっても良いでしょう。
前章で古代は土門君の事を「昔の自分だ」と言っていましたが、本当にそっくりですね。

私の解釈としては、2205の古代は単純に現実を受け入れて波動砲の利用を決断したわけではなく、ガトランティス戦役での経験を通して、波動砲の負の側面をしっかり受け入れた上で「守るための波動砲」という結論に達したのではないかと考えています。
ガンダムSEEDのヒロインであるラクス・クラインは主人公のキラに「想いだけでも力だけでも駄目なのです」という言葉を送っていますが、古代が波動砲問題で辿り着いたのがまさにこの言葉だったのではないでしょうか。

波動砲を万能の武器として肯定するのは間違っている。
しかし否定するだけでは本当に大切なものも守れない。

恐らく2205の古代が波動砲の使用で示そうとしているのはこれだと思います。
波動砲の使用に否定的であり、それを決めた古代に失望を覚えた土門君が、デザリアムの戦いでどのような結論を抱くのか、これは後章の1つの見どころになるのではないでしょうか。
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コメント

  1. L・岡本 より:

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    後章14分の動画は私も視聴いたしました。
    死滅寸前の惑星に波動砲を撃ち込む事で自軍と友軍の犠牲の犠牲を最小限に押さえ込み、なおかつ敵軍を一網打尽にするという古代の戦略は成果至上主義にかなった策略でした。
    だが、しかし敵デザリアム軍もさるもの旧作同様に易々と波動砲を撃たせてくれなかった訳ですが。
    後章14分で注目すべきは旧作ヤマト3でもお馴染みでした京塚みやこさんでした。
    BS11で放送された後章上映直前特集番組にてみやこ担当の村中知さんは38期生集合写真にて航空科の揚羽君に着目されているとの発言を私は聞いて、村中さんの審美眼の高さに驚きました。
    旧作での揚羽君は顔良し性格も良く「パイロットとしての腕は天下一品」なおかつ大財閥の御曹司という完璧ぶり。
    旧作を知らずに本能的に揚羽君に興味を持った村中さんは恐ろしい人ですね。
    惜しむらくは旧作(あくまでも旧作での話)で揚羽君はルダ王女に恋をした後に若い命をボラー連邦機動要塞ゼスパーゼへの特攻で散らしてしまったわけですが。
    リメイク版ヤマトシリーズにも何らかの形で揚羽君も参戦してくれれば嬉しいです。
    続編の3199にて地球を占拠したデザリアム軍を虎視眈々と狙う太陽系外周艦隊のエースパイロット役とか。
    同じくヤマトを離れて久しい加藤真琴もパルチザンの医療班として参戦してくれれば心強いです。
    今週末の私は新宿ピカデリーにて4日に後章最終上映回を観賞後に6日に千葉幕張メッセにて開催のホビーの祭典ワンダーフェスティバルに参加する予定です。
    ワンフェスにヤマトシリーズ関連の出展があればいいですね。
    (今回に限り事前に会場での出展物を告知するガイドブックの前売りは無し)
    全ては入場してからのお楽しみです。

  2. 山城2199 より:

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    L・岡本様、コメントをありがとうございます!
    また返信が送れてしまい大変失礼いたしました。
    私も3199で揚羽が登場する事は間違いないと思っています。
    ただどのような役割になるかは現時点ではちょっと分かりませんね。
    個人的にはヤマトⅢのルダ王女との恋愛設定を引き継いで、サーシャのお相手になるのではないかなと睨んでいますがさてどうなるでしょう?

    >加藤真琴もパルチザンの医療班として参戦
    これは良いですね!
    表舞台から退場したキャラもこのような形で活躍してくれると嬉しいです。

    ヤマト新商品の関連情報が全然ないだけに6日のホビーショーで何らかの発表がある事を期待したいです。
    2205は非常に評判が良いので商品化を見送るのはもったいないのですが・・・