考察!イスカンダルを忌むべき星と呼ぶ理由(後編)

皆様今晩は!
今回は前回に引き続きイスカンダルを「忌むべき星」と呼ぶ理由について迫ってみたいと思います。

「2205・後章」40秒特報で、メルダ―スは以下のように語っています。

忌むべき星、イスカンダル。
その呪われし力は我らの手で管理されねばならぬ。

この発言から読み取れることは2つ。
1つはイスカンダルに対する憎悪というべき悪感情、もう1つはイスカンダルをに利用価値は認めていることです。
恐らくこれはメルダ―スだけではなく、デザリアム全体に共通する認識であると考えられますが、もしデザリアムの正体が「時間断層を残した地球」であると仮定した場合、地球は恩人であるはずのイスカンダルを「忌むべき星」と呼んで激しく憎んでいることになります。
何故このようにデザリアムはイスカンダルを激しく憎悪しているのか。
そしてメルダ―スが言う「呪われし力」とは一体何なのか。

デザリアムがイスカンダルを憎悪する理由

私は当初、恩人であるイスカンダルとの約束を守らなかった後ろめたさから、地球が歴史の改ざんをしたのではないかと考えていましたが、メルダ―スの口ぶりからするとその恨みはもっと深そうです。
またかつて地球を滅ぼす寸前まで追い込んだガミラスは「歴史に残らぬ弱者」として軽視していることからも、デザリアムにとってはガミラスよりもイスカンダルの方に深い因縁を持っていることがわかります。
この理由として考えられるのは、デザリアム世界における歴史です。
これはあくまで想像ですが、時間断層を残す決断をしたデザリアム世界の地球と、イスカンダルは修復不可能なレベルまで関係が悪化し、時間断層の力を背景に帝国主義に突き進む地球に対し、反地球の盟主として対抗したのがイスカンダルだったのではないでしょうか。
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イスカンダル自体は固有の武力を所有していませんが、怖いのはその影響力と波動関連の知識です。
恐らくイスカンダルは各惑星に対する影響力をフルに使い、ガミラスとボラ―の軍事同盟を軸とする対地球包囲網を形成、さらに地球の波動砲艦隊に対して、自分たちが有する波動エネルギー関連技術を開放してその対抗策を同盟艦隊に提供していたのではないでしょうか。
最終的には地球が無限の生産力をフル活用し、無人艦隊やサイボーグ兵といったものでごり押しし勝利したものの、多くの犠牲と引き換えに手に入れたものは戦争で破壊しつくされた惑星と、波動砲の乱用で寿命が僅かとなった宇宙だったのでしょう。
もしデザリアム世界がこのような歴史を辿っているとするならば、反地球の盟主であったイスカンダルを「忌むべき星」として憎悪するのは当然です。

なお余談ですが、このデザリアム世界ではヤマトは地球軍から離脱し、ガミラス艦隊と共にかつての祖国と戦っていたと考えています。
最終的にヤマトは戦いの中で戦没し、地球は自分たちに逆らったヤマトを反乱艦としてその記録をすべて抹消(あるいは最高機密として秘匿)したのではないでしょうか。
そのため、メルダ―スたちはイスカンダルに救援に来たヤマトを見ても、その正体が分からなかったのでしょう。
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デザリアムが欲する力とは?

以前私はイスカンダルの聖域には古代アケ―リアス文明の記憶が何らかの形で残されており、デザリアムはそれを欲していると考えていました。
しかし上記のような歴史を辿っているとするならば、デザリアムが欲しているのは恐らく「CRS」関連の技術です。

「デザリアム世界」の地球は、戦争でボロボロになった惑星や大幅に寿命が縮まった宇宙を再生するためにイスカンダルのCRSを利用する事を考えたのではないでしょうか。(なお、前章で月や土星の再生にCRSを使わせもらえないかと話をしていたのはその伏線と考えると納得がいきます)
しかしこの世界のイスカンダルは地球にCRSを渡すのを良しとせず、惑星ごと自爆するなどしてその技術をデが入手することができなかったのでしょう。
そのため、地球は唯一の勝者になったものの崩壊寸前の宇宙でただ滅びを待つだけの存在になっていたのだと思われます。
しかしそれを良しとしない者達がその打開策として考えたのが、時間断層を使って過去に戻り、イスカンダルからCRSを関連技術を確保する事だったのではないでしょうか。

なお、デザリアム世界のイスカンダルは自爆し、技術を入手できなかった痛い経験から、今度はイスカンダルの占領ではなく、惑星そのものを確保し、邪魔な存在を排除してからゆっくりとCRS関連技術を入手しようと考えたものと思われます。
それゆえ、手間はかかるもののイスカンダルを惑星ごとワープさせる壮大な計画が実行されたのではないでしょうか。
また、CRS関連の技術が手に入れる為にイスカンダル中枢は無傷で入手する必要がありますが、それ以外は必要としていなかったと思われます。
だからこそ、害虫駆除としてイスカンダルの地表を破壊すること自体は気にしていなかったのでしょう。
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「REBEL3199」で地球が狙われる理由

「REBEL3199」のストーリーが公開されていない以上、あくまで想像になりますが、「ヤマトよ永遠に」をベースにする以上、序盤でデザリアムによる地球占領が描かれると思われます。
果たしてその目的は一体なんでしょうか?
現時点で私が考えている理由は以下の2つです。

理由1:地球への移住


非常にシンプルな理由ですが、「2205」におけるメルダ―スたちの敗北により「CRS」関連技術が入手できなかったことにより、自分たちの宇宙に見切りをつけて、並行世界の宇宙に移住する事を決意したのではないでしょうか。
それなら最初からしろと言われるかもしれませんが、3199年のデザリアムは滅亡寸前であり、長期間の侵略戦争に耐えるだけの国力はもはや残っていないと思われます。
更に移住を成功させるためには、ガミラスやボラーだけではなく、波動砲艦隊を有する並行世界の地球も敵として排除しなくてはならないため、最悪、自分たちが敗北する可能性すらあります。
その為、当初はイスカンダルの確保に専念し、並行世界への移住までは考えていなかったのではないでしょうか。
しかし、CRS関連技術の取得の失敗、さらにガルマン・ガミラスとボラーが戦争を始めたことにより、並行世界への移住は地球勢力のみを排除すれば成功するという状況判断から、地球占領に踏み切るのではないかと予想します。

理由2:サーシャ(澪)の確保


もう一つの可能性は、CRS関連技術の獲得を諦めておらず、その知識を有するイスカンダル王族の生き残りであるサーシャ(澪)の身柄を確保するために地球を襲うという可能性です。
個人的な予想として、「REBEL3199」は「ヤマトⅢ」のリメイクも兼ねており、サーシャ(澪)は「ヤマトⅢ」のルダ王女の役割を担う事になるのではないかと予想しています。
もしそうであるならば、「ヤマトⅢ」でルダ王女の身柄を求めてガルマン・ガミラスやボラーが襲ってきたように、「REBEL3199」ではデザリアムがサーシャ(澪)の身柄を求めて地球を制圧するという展開もそこまで荒唐無稽ではないでしょう。

今のところ私が考えている動機はこの2つですが、後章の内容次第では別の可能性も出てくるかもしれませんね(苦笑)
2月5日の「後章」公開まであと9日です!