何故、大和は坊ノ岬にあったのか？

皆様今晩は！
公式グッズから「ヤマトという時代」についてのまた新しいネタバレが発生した模様です。
後述するように大したネタバレではないのですが、しかし今回のネタバレで、以前から謎に思っていた「何故、復元された大和が坊ノ岬にあったのか」という疑問に一つの答えが辿り着きました
そこで今回はネタバレを元に、復元された戦艦大和が坊ノ岬で古代たちに目撃された理由をまとめてみたいと思います。

夕日に眠る大和の正体

2199第1話で「大昔の戦艦の残骸」として古代と島に坊ノ岬で目撃されることになった戦艦大和ですが、この残骸が、1945年に沈没した戦艦大和そのものではなく、「第二次世界大戦終結二百年祭」の式典用に復元された戦艦大和であることはほぼ間違いありません。

以前アップした「二百年祭の開催場所は呉海軍工廠跡地？」でこの式典が広島県の「呉」で開催されたと結論づけましたが、もしそうだとすると、この復元した戦艦大和は呉からわざわざ坊ノ岬まで移動させたことになります。
この理由について「宇宙戦艦ヤマト建造のための偽造用に運ばれたのではないか」などと考えておりましたが、決め手に欠け、これに関する答えは出せていませんでした。
しかし、「オールナイトニッポンゴールド：宇宙戦艦ヤマト」という時代』スペシャル～」で流された「ヤマトという時代」の冒頭に、まずヒントの1つがありました。

【沢城ナレーション】
そして鎮魂。
船は再び永遠の眠りにつくはずだった。

このナレーションを聞いた時にもしやと思ったのですが、公式ファンクラブ「YAMATO CREW」で取り扱っている「「宇宙戦艦ヤマト」という時代　西暦2202年の選択　Background Artworks カレンダー2021」に掲載されている下の海中に沈む大和の絵柄でほぼ確信しました。

この画像は「宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち」（@2202yamato2205）様のTwitterより拝借させていただきましたが（ご本人様より快く転載許可を頂きました。誠にありがとうございます。）、このカレンダーのシーンから察するに、「第二次世界大戦終結二百年祭」の式典終了後、復元されたこの戦艦大和は坊ノ岬に運ばれ、鎮魂の為に再び沈められたのではないでしょうか。
何故、このようなことをしたのか。
おそらくこの理由は、この戦艦大和が坊ノ岬に眠っていた大和の残骸を引き上げ、それを利用して「復原」したものだからではないでしょうか？

戦艦大和復原計画の全貌

「ふくげん」には以下のように二つの言葉があります。
「復元」：失われたものを新しく再現する事
「復原」：形が変わっていたものを当初の姿に戻す事。
私はこの戦艦大和は「第二次世界大戦終結二百年祭」の式典用の見世物として新しく作られた模造品（レプリカ）だと思っていました。
しかし、

【沢城ナレーション】
人類同士が争った時代を忘れない、二度と再び争わないという誓いを込め、世界各地で式典が行われた。
かつての戦争遺物の復元、極東で選ばれたのは・・・

という冒頭のナレーションから判断すると、この戦艦大和は単なるレプリカではなく、残骸から復原した戦艦大和そのものである可能性が非常に高いです。
実際、戦艦大和の船体引き揚げは、引き上げに必要な資金さえ目をつぶれば、現在の技術でも可能であると言われています。
現在よりさらに技術が進んだ2140年代には大和の船体引き揚げはより容易に実現できたとしても不思議はありません。

つまり、「第二次世界大戦終結二百年祭」における大和復原計画は
第一段階：坊ノ岬に眠る戦艦大和の船体引き揚げ
第二段階：船体の修復（艦橋部など完全に失われた部分は新造）
の2段階で行われたのではないでしょうか。
そして、「第二次世界大戦終結二百年祭」でのモニュメントの役割を終えた戦艦大和は、大和ともに戦死した英霊たちの眠りを妨げない為にも坊ノ岬の海底に戻すこととされ、呉から坊ノ岬に再び運ばれ、自沈処分されたのではないかと思われます。
多少もったいない話ではありますが、大和の引き上げに関しては現在でも「英霊の眠りを妨げるべきではない」との反対論が根強いことから、この流れは十分にあり得ると思います。

蘇った戦艦大和

この仮説が正しいとすると、「本物の戦艦大和はバラバラ状態で沈んでいる」という事実と「夕日に眠る大和は本物の戦艦大和であるという」という描写との矛盾をうまく解消しています！
2199時点では「夕日に眠る大和」は本物の大和かどうかは明言されず、単なる擬装とされていました。
しかしこの設定により2199世界でも宇宙戦艦ヤマトが本物の戦艦大和の中から登場した可能性が出てきたことは非常に嬉しいですね。