コスモタイガーシリーズ開発の考察1

皆様今晩は。
今回から以前より発表しておりました「コスモタイガーシリーズ開発の考察」を始めたいと思います。
当初は「コスモタイガーⅠ」の考察に留めるつもりでありましたが、考察をするにつれて2199年以降の地球防衛軍における時期主力戦闘機開の全般を考える必要があるとの結論に達しました。
全2、3回の考察になると思われますがよろしくお付き合いをお願いいたします。

必要性の乏しかった次期主力戦闘機開発

まず実も蓋もないことを言ってしまえば、地球防衛軍の再建において新型主力戦闘機の開発は現場レベルでは実はそれほど必要性はなかったと思われます。
というのも、主力戦闘機としてはコスモファルコンは2202年の段階でも十分現役機として活躍できる性能を維持しており(それゆえ新型艦であるアンドロメダ級3番艦「アポロノーム」にも艦載機として採用されていた)、また純粋な艦載機としては2199年にロールアウトしたコスモゼロがあります。
少なくとも当面の敵であったガトランティスのデスバテーターを相手にするならばコスモファルコンやコスモゼロで十分であり、いずれ旧式化することを見据えて次期主力戦闘機の開発は行わなければならないものの急いでコスモファルコンに代わる次代戦闘機を開発・完成させる必要性は乏しかったと思われます。
にもかかわらず、何故、地球防衛軍は同時開発という形で「コスモタイガーⅠ」及び「Ⅱ」の開発を進めたのか。
その要因は、ガミラスとの軍事同盟の締結にあったと思われます。

「コスモタイガー」シリーズはツヴァルケの後継機?

実はコスモタイガーⅠ及びⅡ(以下、「コスモタイガー」シリーズ)はその外見をよく見るとガミラスの主力戦闘機である「ツヴァルケ」の影響を受けている(機首のくびれなど)ことが分かります。
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これは決して偶然ではなく、恐らくはガミラスとの軍事同盟によって入ってきたガミラスの技術が使われているものと思われます。
これは「コスモタイガーシリーズ」に限ったことではなく、主力戦艦であるドレッドノート級開発にガイデロール級戦艦が参考にされるなど、ガミラス戦役後の地球における兵器開発ではガミラスの軍事技術の採用は当然のこととして行われていたようです。
宇宙戦艦建造技術においてはヤマト型宇宙戦艦の登場によってガミラスと同レベルに達したものの、他の分野ではかなりガミラスが先行していたと思われますので、最新の技術を手に入れる意味でもこれは当然のことだったと思われます。
恐らく「コスモタイガー」シリーズの開発もこうしたガミラスの軍事時術の導入を目的に、意図的に「ツヴァルケ」を参考に開発・生産されることになったのではいでしょうか?

またこのコスモタイガーシリーズに関してはガミラス軍での使用も考慮に入れていたと思われます。
何故なら、後に地球は「ノイ・バルグレイ」級と呼ばれることになるガミラス軍式アンドロメダ型空母を開発・引渡しを行っていますが、当然ながら当初はその艦で運用される航空機もセットで考えていたと思われます。
もしガミラスでこの「コスモタイガー」が主力戦闘機として正式採用されるならば、地球としてもこの「コスモタイガー」をガミラスに輸出することで大もうけすることが出来ます。
そのため、この「コスモタイガー」は「コスモファルコン」や「コスモゼロ」の後継機というよりも「ツヴァルケ」の後継機として開発されていた可能性が高いです。

「コスモタイガー」開発を巡る対立

では何故、「コスモタイガー」は「Ⅰ」と「Ⅱ」が競合開発されるということになったのか。
思うにこれはこの「コスモタイガー」の開発を巡って壮烈な対立があったのではないでしょうか。
この対立はいわば「一点豪華主義」vs「量産機主義」と呼べるものであり、
「万能機」VS「派生機」
「性能重視」VS「操縦性重視」
という2つの側面があったものと思われます。

「万能機主義」はいわばその機体ですべての用途に対応しようという考え方であり、「派生機主義」は用途に応じたヴァリエーション機を開発していくという考え方です。
「万能機」はなにより機体性能を重視し、火力・機動力・装備において最高レベルのものを目指すことになります。
しかし必然的に機体の大型化を招き、それを制御するために高度な操縦性が必要にもなります。
一方、「派生機主義」は資源の無駄遣いにはなりますが、各機体の性能は用途を満たすに十分な性能を維持していればよいので機体がそれほど大型化はせず、また乗換えを前提にしますので癖のない操縦性が何よりも重視され、非常に扱いやすい機体となります。

これらはどちらが正しいというわけではなく、いわば何を重視するかの問題です。
おそらく新型機開発を巡って地球防衛軍もどちらのコンセプトを採用するか判断がつかず、同時開発を行い、優れた機体を正式採用することにしたのではいでしょうか?
そして、前者の「万能機主義」のコンセプトで開発・生産されたのが「コスモタイガーⅠ」、そして後者の「派生機主義」のコンセプトで開発・生産されたのが「コスモタイガーⅡ」であったと思われます。
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結論から言えば、結局新型機開発は「派生機主義」のコスモタイガーⅡが勝利することになりますますが失敗した万能機「コスモタイガーⅠ」の栄光と悲劇は次回にまとめたいと思います。

コメント

  1. 匿名 より:

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    もともとコスモタイガーⅡもツヴァルケも機首は垂れてませんから。

  2. kazu より:

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    は、イラストデザインによるもので、いつのまにか曲がった派生型ではないかと。
    カッコ良いとは思われませんので、スタンダードでお願いしたいですね。🥺
    機種は用途で変わるかと。戦略的ならI、制空ならII。金田デザインなる話も。

    PS:ヤマトからは外れて申し訳ありませんがF2とF15の違いのようなものでしょうか。
    大分懐疑的ですがF2後継機にF22とF35のハイブリッド機、導入されませんかねえ、個人的には待望しているのですが。

  3. 山城2199 より:

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    コメント&突っ込みありがとうございます!

    この件については最新の記事で考察してみました!
    かなり無理があるかもしれませんが、こういう解釈もありえるという形でご容赦を(爆)

  4. 山城2199 より:

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    kazu様、コメントをありがとうございます。
    ご指摘の点は最新の記事で考察してみました(考察になっていない気もしますが・・・笑)
    コスモタイガーⅠのコンセプトについては次回でまとめたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

    >PS:ヤマトからは外れて申し訳ありませんがF2とF15の違いのようなものでしょうか。
    確かにそれに近いと思います
    恐らくですがコンセプトとしては、コスモタイガーⅡはF2に、コスモタイガーⅠはF15に近いのではないかと考えております。
    ちなみに私としては純国産機開発にそろそろ移行してほしいですね~
    海外から兵器を購入するのはブラックボックスの件を含めて危険度が多いんですよね