皆様今晩は!
今回は非常に今更ですが2199の世界において、何故、人類最後の希望の船に「ヤマト」の名前が与えられたのかについて考えてみたいと思います(そうしなければタイトル詐欺になるからという実も蓋もない突っ込みはナシで。笑)
オリジナル版では「第二次世界大戦で沈んだ戦艦大和を改造した宇宙戦艦」であるという設定があるため、「大和」の名前を引き継いで「宇宙戦艦ヤマト」になったというのは非常に納得しやすいです。
しかし、2199の場合はこの「戦艦大和を改造した」という設定がなくなっており、最初の戦艦大和の姿も単なる偽装という設定に変更されているため、この新型宇宙戦艦に「ヤマト」の名前を与える必然性は特になくなっています。
しかも「戦艦大和」はその壮烈な最期によって知名度は高いものの、映画「アルキメデスの大戦」の中でも大和が「滅びの象徴」として描かれていたように、あまり縁起のよい艦名ではありません。
少なくとも「地球脱出計画(イズモ計画)」や「イスカンダルの航海」など「人類の最後の希望」を託すにはあまり相応しくない名前であるように感じます。
にもかかわらず何故、この新型戦艦にあえて「ヤマト」という名前を与えたのか。
「最強の宇宙戦艦」を目指したため
この理由として考えられることは、純粋にこのヤマトが「最強の宇宙戦艦」を目指して設計・建造されいたからという理由です
これはあくまで想像ですが、この新型戦艦は「イズモ計画」(のちに「ヤマト計画」)の目的に建造されたわけではなく、最初はあくまでもガミラスとの戦闘に投入するための新戦力として建造していたと思われます。
というのも、当時の国連宇宙軍が有していた主力艦である「コンゴウ型宇宙戦艦」や「ムラサメ型巡洋艦」は、ガミラス艦と比べて性能がはるかに劣っており、戦いようによってはガミラス艦を沈めることはできるものの、苦戦を強いられていました。
少なくとも第二次火星沖海戦直後の地球では、残存兵力の再編を行うと共にガミラス艦と対等に戦える新型艦の設計及び建造を急ピッチで行い戦力の建て直しを図っていたと考えられます。
恐らく地球は第二次火星沖海戦の(一応の)勝利によってしばらく戦線が膠着すると予想(期待)しており、その間に戦力を立て直してガミラスに対する反抗作戦を画策していたと思われます
ヤマトはこうした動きの中で開発が進められた新型艦の1隻であり、この艦の開発を担当した極東管区はガミラスを打ち破る最強の戦艦の誕生を願い、かつて「最大最強」と称された巨大戦艦の名前を与えたのではないでしょうか。
ただ皮肉にも、第二次火星沖海戦以降、ガミラスは遊星爆弾攻撃に戦略を切り替えを行ったことによって、地球は継戦能力自体が消失、ガミラスを打ち破るための最強の宇宙戦艦は、人類を存続させるための脱出艦として建造が進められることになったのではないかと思われます。
新型艦の設計に大和が使われた?
また、この新型宇宙戦艦の開発に当たって、本物の戦艦大和がそのモデルとして使われていた可能性があります。
実際、巨大戦艦といわれる大和型戦艦ですが、実は性能の割には小型であり、その技術の一部は現在の造船にも利用されているほど画期的な戦艦でした。
新型宇宙戦艦の設計を担当した極東管区造船開発部(仮称)は、最強の宇宙戦艦を開発するにあたってこの大和型戦艦を徹底的に研究し全体のバランスや武装の配置などを新型艦のデザインに反映したのではないでしょうか。
そのため戦艦大和によく似た外観となったこともあり、この新型宇宙戦艦は戦艦大和の生まれ変わりとして「ヤマト」の名前が与えられたという可能性も考えられます。
ちなみにこの「ヤマト」の開発で「戦艦大和」を参考にしているというのはわりかし根拠がないことではなく、わざわざヤマトの開発ドックを大和が沈んだ坊の岬にしているのは、もしかしたらこのヤマトの建造のために、坊の岬に沈んでいる戦艦大和の残骸を調査する必要があったため、と考えることも可能です。
現在公開中の『前田建設ファンタジー営業部』にデスラー総統が登場することは、当ブログがいつもお世話になっています「しんまちTV」様の動画や鮫乗り様の「鮫乗りのブログ」で言及されています。
若干流れ聞こえてくるネタバレによれば、デスラー総統が登場するのは本篇のラストであり、次回作をにおわせるシーンであるとされています。
もし『前田建設ファンタジー営業部』の第2作として「宇宙戦艦ヤマト2199」篇が製作されるのならば、この宇宙戦艦ヤマト開発の経緯なども描いて欲しいですね!